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Posted by ブクログ
中国4000年の歴史を一冊の新書にってのは無理な話で、ってことは作者自身もまず認めた上で、文学史に焦点を当てて、かつ清王朝までで締められている。王朝の変遷を辿るだけでも膨大な量になるから、必然的に文学史も超メジャーどころのみの抜粋がなされているにとどまる。でも、大国の長い歴史を俯瞰するという意味では、バランス感覚バッチリだと思った。中国史好きで、小説もかなり色々読むけど、どこまで史実でどこから空想なのか、ってのがその都度気になっていた。でもこれを読むとある程度、その辺りはクリアカットになる。細かい部分の確認は出来んけど。300ページくらいだけど、読み通すのにだいぶ時間かかりました。
Posted by ブクログ
物語 中国の歴史
文明史的序説
著:寺田 隆信
出版社:中央公論新社
中公新書 1353
中国の二十六正史を網羅するガイドブックです。
史記、漢書、三国志、隋書ぐらいだろうか、中国の正史で、日本の思想や、古代史に馴染があるものは。
中国史のハイライトはいくつかある
春秋戦国 鉄器が農業の飛躍的な発展をもたらして都市国家的な中国は膨張していく
秦漢を代表とする広大な帝国、度量衡、文字の統一、対外戦争、郡県制
三国志、古代から中世への橋渡しの時代
隋唐帝国、科挙の発明により、血縁国家から官僚国家へ発展していく
北宋・南宋、中国の近世は、宋代に始まる。貨幣経済、民族主義、庶民の台頭
金・元 騎馬民族の時代、世界帝国と、科学技術の発展の時代、印刷技術と羅針盤はイスラム世界経由で欧州へ
明・清 膨張の時代、海洋国家としての中国、そして最大の版図に、文化的にも政治的にも頂点となる、乾隆帝の十全の時代。
中国の歴史とは、周辺騎馬民族との闘いの歴史でもある
司馬遷は、紀伝体という特異な歴史書のスタイルを生み出し、日本でも水戸光圀の大日本史も紀伝体である。
本書は、用語や人物としては、歴史の教科書のような凝縮度であるが。もう少し、地図や図表がほしかった。
唐では、義母を嫁にとったりしていて、漢民族では、恥ずべき行為であるが、騎馬民族としては当たりまえの風習のようである。書籍の文字を何万字と数える民族であり、歴史に対するエネルギはすさまじい。
実際の歴史については、考古学に任せ、中国の正史とは、人々の想いとして、まさに、物語としても語るべきものかもしれない。
ただ、読んでいっても、事項が淡々とならんでいるような印象なのですが。
<二十六正史>
史記
漢書
後漢書
三国志
晋書
宋書
南斉書
梁書
陳書
魏書
北斉書
周書
隋書
南史
北史
旧唐書
新唐書
旧五代史
新五代史
宋史
遼史
金史
元史
明史
新元史
清史稿
他、通史には、元朝秘史もありますが。
目次
第1話 伝説と歴史の間
第2話 文明のかたち
第3話 偉大な皇帝たち
第4話 古代から中世へ
第5話 索虜と島夷と
第6話 長安の春夏秋冬
第7話 近世とよぶ時代
第8話 草原に吹く嵐
第9話 紫禁城の光と影
第10話 王朝体制の終焉
あとがき
中国の歴史・略年表
ISBN:9784121013538
判型:新書
ページ数:300ページ
定価:1000円(本体)
1997年04月25日初版
2006年09月10日9版
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