柳本操のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
陸上自衛隊でメンタルヘルス教官を務める著者は、戦闘や災害支援時などの極限のストレス対処教育に長い経験を持つ。
「サイアク」と思ったら、本能的な「原始人モード」に照らす。個や種の保存のための4つの中間目標、大人と子どもの心の強さや「7対3のバランス」を意識する。
「自分の弱さと向き合う」、「感情をコントロールする」の各章へと続き、それぞれ16ずつの項目に分けて、不安や弱音、怒りなどに対しての対応が説明なされる。
苦しい感情は本能からくる自然なこととまず受け止めて、自分を味方に無理なく回復する。最後の章では人間関係と向き合う方法にも言及され、様々な場面で適用できそうなのである。 -
Posted by ブクログ
読書録「自分のこころのトリセツ」4
著者 下園壮太
文 柳本操
出版 日経BP社
p21より引用
“ たとえば、よく、「自分はネガティブ思
考だ」と言う人がいますが、もともと人間は
ネガティブにできているんです。
なぜなら、快感はすぐに忘れても命の危険
はありませんが、不快感は命を脅かす危険と
つながっている可能性があるからです。”
目次から抜粋引用
“「原始人」に照らし合わせればすべての悩みのナゾが解ける
「サイアク」と思ったとき役立つ「こころのトリセツ」
「自分の弱さ」と向き合うために
日々の生々しい感情をコントロールするために
身近な「人間関係」と向き合うために”
自 -
Posted by ブクログ
この本の作りは実に面白い。
著者は陸上自衛隊に所属する心理幹部の方。
この方自身、心理カウンセリングに興味を持って志願したわけではない。
ある日突然、命令が下りて、民間の学校に通い、命令の通り、自衛隊に戻って講義をするという不思議な経歴の持ち主。
でも数多くの心理学の本を読んだけど、読みやすいんだよね。
なんで?と思ったら、ライターは別という仕掛け。
ライターがインタビューをして書き起こしたものだそうです。
表紙を見る限り思わなかったけど、読んでいくとウツに関する話が結構多かった。
「あれー、じゃ、あの時、私はウツで無意識だったけどあの時に対処したことは正しかったんだ」
ということが多かっ