小川隆のレビュー一覧

  • ブラッド・ミュージック
    80年代の『幼年期の終り』と評される当著は、ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞の確かな傑作でした。

    『幼年期の終り』とは、巨匠アーサー・C・クラークによる人類のより高度な存在へのメタモルフォーゼを壮大なスケールで描いた叙事詩で、あまたのSFオールタイムベスト1位を占有することは周知の事実。
    そんな大著と...続きを読む
  • ブラッド・ミュージック
    幼年期の終わりがマクロの方向に進化する人類なら、これはミクロの方向に進化する人類。細胞の一つひとつが知能を持つようになることで、知能のある生命体の個体数が激増し… ちょっと難しいところもあるけど面白い、数名の取り残された人たちのエピソードの必然性があまり感じられないような気がした。
  • ブラッド・ミュージック
    チャールズ・ストロス著「アッチェレランド」の「コンピューターで地球が変わってしまう」つながり。ゼロ時代の「幼年期の終わり」に例えられるのが「アッチェレランド」なら、80年代の「幼年期・・・」はこの「ブラッドミュージック」。当時バイオチップが流行っておりました。この作品も白血球から作られたバイオチップ...続きを読む
  • ブラッド・ミュージック
    古き良きSFで育った私にはサイバー・パンクと言われるジャンルはちょっと苦手だった。 けれど、これだけは不思議に自然と受け入れられて。 結局“喰わず嫌い”だったって事。
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選
     イスラエルSF傑作選、金太郎飴のように同じ様な雰囲気である。
     これが長編になるとどういう処理をするのか気になった。
  • シオンズ・フィクション イスラエルSF傑作選
    イスラエルSF&ファンタジー界の中心的人物らによる
    SF短編選集。
    原文が英語の作品[*1]あり、
    ヘブライ語→英語→日本語[*2]、
    あるいはロシア語→英語→日本語[*3]という重訳もあり。
    訳者あとがきを含めると700ページを超す大部。
    収録作は、

    ■ラヴィ・ティドハー「オレンジ畑の香り」
     ...続きを読む
  • フィリップ・K・ディックの世界
    好きな作品の作者にも興味はあるけれど、週刊誌やネットで読み飛ばすぐらいが、自分の性分には合ってたかも。
    学者でも芸術家でも、政治家でも、その職業部分以外での余計な情報は欲しくないと思う今日この頃。
  • ブラッド・ミュージック
    80年代の「幼年期の終わり」ということだった
    確かにそう感じ取れる場面もあったが、やはり本質的には全く違うと思われた
    サイバーパンクということになるらしいが、自分にはあまりピンとこなかった