石川康宏のレビュー一覧

  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    石川康宏先生の書簡部分は、正直内容が難しかったのですが、難しいなりに読み飛ばしながら(すみません)読み切りました。
    でも、難しいと諦めずに最後まで読めてよかったです。

    内田樹先生の部分は、読みやすかったです。

    マルクスってすごいなーと漠然と感じ、
    マルクスの言葉の力にカリスマ性を感じました。
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  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    小説ではない本が久しぶり。
    マルクスは読んだことない。
    今年65の親父の時代はケインズが主流で、マルクスはやらなかったって。
    そんなマルクス。
    全然基礎知識なし。
    共産主義の源流ってくらい。
    でも、この本はそうじゃない現状の問題点に向き合い、自分の頭で考えた人の話。
    流されて日々を送っている自分は背...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    石川先生のところは引用が多くて難しいけど、時系列に沿ってマルクスの思想の変遷を辿っていくため手厚くガイドしてくれていて助かります。

    一方、内田さんはマルクスのここがいい、ここが聞かせどころというのをすごく楽しそうに語られていて、読んでるだけでマルクスが好きになってきます。
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    20代のマルクスが残した書物を、内田樹と石川康宏が往復書簡の形で読み解く本。
    石川氏による専門家ならではのしっかりとした解説と、内田氏による極限まで噛み砕いた説明のバランスが良く、知識がなくても読んでいて楽しめた。
    「AがBであるのではなく、BがAなのだ」(内田氏書簡、p.218)という修辞に代表さ...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    誰の思想でも年月の経過による変遷があるのは当然で、それはわかってはいる。しかし、門外漢がマルクスの思想を理解しようとすると、どうしても様々な時代に展開された考え方をひっくるめて「これがマルクスの思想です」と言えるようなものを求めてしまい、結局よくわからなくなってしまう。その点、この本はマルクスの著作...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    共産主義が敗北したかにみえる現代に、マルクスを読む意義とは何か?それは彼が残した主張やその結果にあるのではなく。マルクスという天才が世界をどのように観てどのように発想したのか、というプロセスを知ることにあるという。世界中を熱狂させ、歴史の中で大きな影響力を持った彼の思想がどのような思考回路から生まれ...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    最近(2014年の暮れ)本屋で「マルクス」や「資本論」という言葉がタイトルにつく本が増えている。
    世界中の人が資本主義に対してうっすらと違和感を持ち始めているからだろうか。トマ・ピケティの「21世紀の資本論」が世界的に売れているらしいが、これも経済格差について論じている。

    社会主義とか共産主義とい...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    対談形式ではなく往復書簡。すらすら読めるような本ではありません。
    とはいえ、「マルクスを読むと、頭がよくなる」という感覚は読んでいくと少し分かります。
    共産主義は失敗したものだから読んでも仕方ない、なんていう考えは本当に勿体ない。難しいことは分からなくても、元気が湧く本でした。

    まえがきと『共産党...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    へえ〜、マルクスを誤解(=誤理解)していたなぁ、と思うことと、何かを分析し理解しようとすることそのものの意味を誤解(=理解不足)していたなぁ、というのが感想。
    一番驚いたのは、共産主義社会という理想像があり、そこを目指すのが革命ではない、という指摘。
    確かに、マルクスは「空想的社会主義」とは異なる「...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    中高生向けに書いただとう!?原文抜きに解説だけ読んでも…御三家諸氏じゃないと難しいのでは。
    大人には、まあまあ分かりやすい、レベル。

    2人の学者が奮い立たせられるほど天才、とマルクスを賞賛されているのだが、それは将棋の棋士の攻防の凄さがまるで素人にわからないのと同じかな感じた。

    20代でこんな文...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    お二人のマルクス本に対するスタンスの違いを、如実に感じるものでした。僕が最も違いを感じたのは誤解という言葉でした。石川先生はこの言葉を多く用いていた印象を持ちました。
    歴史や社会などのコンテクストの中のマルクス理論に価値を置くのか、活動の背景としてのマルクス理論それ自体に価値を置くのかと単純化して理...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    マルクスの思想の解説というよりは、マルクスがどのように問題と向き合ったかという「姿勢」についてよくわかる内容であった。
    マルクスの思想が現在でも通用するのかについては私は判断できないが、マルクスの「姿勢」(と倫理観)からは学ぶことが多いと感じられた。
    続編も読みたい。
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    マルクス入門編として読んでみた。
    感想としては、(かなり噛み砕いて書いて頂いていることは伝わったけれどもそれでも)難しいということ。
    ただ、この本の目的はマルクスに興味を持つことにあるので、目的は達成された。
    私が感じたマルクスの凄さは、論理的に正しいことだけを言わずに、倫理観も兼ね備えていたこと。...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    自然にあるものはすべての人にとって平等に出現する。でも、「額縁の内側のもの」はそうではない。それは平等には与えられない。額縁の中で示された物語をどう受肉するかという仕事は個人の責任で果たさなければならない。額縁というのは、「そこの中にあるものについては、一人一人が違う意味を汲み出しなさい」というメッ...続きを読む
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    久々に内田先生の本。
    まあ読みものとしてはいいのではないだろうか。マルクスくらい読んでおかないと....
  • 若者よ、マルクスを読もう 20歳代の模索と情熱
    内田先生とマルクス経済学者の石川先生の対談。帯にある「マルクスを読むと、頭がよくなる」というキャッチコピーは内田先生らしい、人目を引くセンセーショナルでかつわかりやすい物言いだと思う。内容的には石川先生の部分はかなり噛み砕いてくれてるんだろうけど、どうにも学術的で堅苦しい印象を受けるから、余計に内田...続きを読む