菊池良和のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
吃音のあるお医者さんが書いた吃音の本。
吃音を治したい一心で医学部を受験し、医者になり、
その後臨床から研究に身を移し、今も吃音治療の研究をしている
著者の、苦悩とその克服。吃音の悩みを抱える人々へのメッセージで
つづられた著書です。
「どもる」人がどれほどそのことゆえに悩むのか、
読んでいて気の毒になるほど、辛い思いをしていることが分かります。
「どもり」を隠す為に大変な努力をしたり、「どもり」ゆえに
強い疎外感を感じたり、周囲が知らないところで大変な苦労をしていることが分かります。
また、自助グループとして「言友会」があり、吃音で悩む人たちの
大きな心の支えとなっていることも知りました。
また、「言語聴覚士」という国家資格者が吃音の治療を行うこと。
診断は、耳鼻咽喉科の医者が行うことなどを知りました。
今振り返って思うと、彼、彼女は吃音だったのか・・・と理解できる
こともあります。
障がい者という範疇には入れられていなくても、職業的にも
不利になっていることもあると思います。
吃音者には、無理に訂正を強制すべきでないとか、からかったり
非難したりせず、どもりも許容していく周囲の理解の大切さも知りました。
どもることを気にするよりも、言うべきことをしっかりと伝える、
その中身が大事だというコミュニケーションの基本を大切にしていくべき
という著者の言葉には、頷かされるものがあります。