東海林智のレビュー一覧

  • 貧困の現場

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    格差社会が叫ばれる中で、この本はいつわが身に降りかかってもおかしくないと思いました。筆者さんが貧困社会への怒りを持ってこの本を書いていることが伝わってきます。その分ひとりよがりに聞こえなくもない部分もありますが、ここに書かれている事例は一つの真実なのだと思います。

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    2014年05月12日
  • 貧困の現場

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    今までの非正規雇用に対する見方を180度変えてくれる本でした。
    労働は人の幸せや生きる権利を奪う場所ではないはずなのに、それを強いられている人がなんて多いこと。人が人にする態度か?と思う描写もたくさんあった。貧困は貧困を呼ぶのか?傍目には豊かな国はちっとも豊かじゃなかった。世の中のうまい口車に騙されてはいけません。

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    2013年12月29日
  • 15歳からの労働組合入門

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    自身が就職氷河期世代だと気づき、それを自覚するのに20年かかった。
    そして、今の若年層の貧困化がここまでドンづまっているということを、この本によって知った。
    一体、この社会はどうなっているのか?
    生きること、働くことがこんなにも過酷になってしまったのはどうしてなのか。
    なんともいえない気持ちになると共に、無知ではいけないと思うし、知らないではすまされない。知っていれば、回避できたこともあるのだろうと思う。
    そのためには、諦めずに学び続けること。知る余裕を残して行き続けること、働き続けることだと思う。

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    2020年12月19日
  • 15歳からの労働組合入門

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    労働組合入門というよりは、社会に潰される人々の闘いの記録のようだった。「本当にこんなことを言う人がいるのか」「現実にこんなことが起こるのか」と目を疑うような例ばかりで、現在の自分はまだまだ恵まれていると初めて知ることができた。

    政治のこと、制度のこと、知らなかったでは済まされないこともある。無知も怖いが、無関心もまた罪である。自戒を込めて。今後はもっとしっかり考えていかなくては。未来は自分たちのものなのだから。

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    2015年02月24日
  • 貧困の現場

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    ネタバレ

    貧困や非正規雇用を追う毎日新聞の記者によるドキュメント。役所における生活保護の水際作戦、ホームレスの実態、労働争議の話など、内容はきついけど、決して読みにくくはない。主権が国民にないという点で、TPPや秘密保護法案と発想は同じなんだよね。

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    2014年05月04日
  • 15歳からの労働組合入門

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    15歳にはちょっと難しい内容だとは思う。ただ高卒で働き始める人もいるので15歳から知っていた方がいい内容。15歳からとするならばもう少し平易な内容のほうがいいと思った。タイトル以外の内容についても、このような現実があるということがなかなか見えてこないし、登場してきた自己責任先生のように、落ちるのはその人のせいのような認識がまだまだある。既存の労組にも問題がある場合があることを記載しているのにも好感がもてた。一つ一つ着実に変えていくしかないですね。という自分も労組には入っていないのですが・・

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    2014年04月10日
  • 貧困の現場

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    派遣労働・生活保護の現場で、貧困が生産・再生産されている姿を映し出した良著。
    うちの会社も「来月から熟練派遣工がクリーニング期間に入りますので生産性落ちます」なんていう会話がスラスラ流れる怖ろしい会社なのですが、こっちはこっちとして国内工場子会社を集約してその過程で(子会社の)正社員も半分切ってという事態がその前にあるわけなので、じゃぁそこで何か解があるのかというと売上/利益を伸ばすしかないわけだったりします。
    個人的には10年前のプチバブルのときにメイテックが儲かっていたり非正社員の方が収入がよかった時代を知っている訳なので、同世代の非正規にはあまり同情心はなかったりはするのですが、いまの若

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    2014年04月08日
  • 貧困の現場

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     日本では貧困は自己責任論と一緒に語られて来た。しかし、少なくとも本書で事例としてあげられる中学生や高校生に「自己責任」はない。
     社会から排除された状態として貧困があり、貧困は社会が強制するものだという「社会的排除」という認識がなかったし、今もない。いつでも貧困が個人の問題として語られてしまう。
     しかし本書を読むと、現在貧困の状態にないとしたら、それは幸運の賜物で、いつでも誰でもがたちまち貧困に陥ってしまう、まるで綱渡りをしているかのような状況にあることがわかるだろう。そして、一度貧困の状態になってしまったらそこから脱出するすべは少なく、むしろ再生産されていってしまう。
     同じ地域に、国に

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    2013年10月14日
  • 貧困の現場

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    一時的な感情ではなく、一貫した問題意識でずっと貧困と向き合ってきた著者ならではの冷静で正確な著述が印象的である。世間的に見れば高収入の勝ち組に属するマスコミにこういう活動をしている人がいることに驚きを感じる。
    でも新聞記者ほど影響力のある人が活動しても世の中をつゆほども変えるまでに至らないというのも厳しすぎる現実だ。

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    2013年09月02日
  • 貧困の現場

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    ネタバレ

    前から読みたいと思っていたけど、辛い内容だった。仕事をして、それなりにいいお給料をもらっていることを本当に感謝する。ちょっと前に書かれた本だけど、非正規雇用の不安定さ、名ばかり管理職の長時間雇用、管理職じゃなくても長時間働かされること、ホームレス、生活保護の水際作戦。これを人ごとじゃなく感じられるか。仮にも福祉の仕事をしていながら、あまり貧困問題に興味を持ってなかったというか。目を背けていたというか。貧困は障害者問題の中でも重要なタームだと思うのに。もっと勉強しなきゃ。

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    2011年10月08日
  • 15歳からの労働組合入門

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    ダブルワークの高校生など、現代の若者の過酷な労働事情を当事者目線で描いた良質のルポタージュ。ただ、題名と内容はあまり一致していないように感じた。また、取り上げられた事例のなかには、権利の濫用に近いように感じるものなど、ちょっと共感できないものもあった。

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    2014年08月30日
  • 貧困の現場

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    フォトリ68。
    自己責任という言葉の一人歩き、本当に悲しい。日本人ボランティアが海外で拘束された時、この言葉を使った首相は、かつてハイジャック事件で「人命は地球より重い」と言った首相のお子さんだった。時代、社会の変化でひとくくりにして良いものやら。
    この先何十年か、マイノリティとなる日本の若い人が幸せになってくれると嬉しい。

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    2014年03月05日
  • 貧困の現場

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    現代日本の貧困を労働問題から探った一冊。筆者の正義感が文章から溢れ、なかなか重い内容。しかしはたして、分け与えるパイはいずこに‥とは感じてしまう。

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    2013年10月31日
  • 貧困の現場

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    格差社会と言われ、ワーキンプアなど苦しい生活をしている人が増えている現状をまとめた本。日雇いや派遣労働者・名ばかり店長・不当解雇・過労・生活保護申請の締め出し・外国人労働者など様々な視点で、苦しい生活をしている方々の現状をまとめています。(2008.11.6)

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    2009年10月04日