さだやすのレビュー一覧
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アメリカの極秘監視システムミラージュへのハッキングを狙い、アメリカに向かう坂井と笑い猫、日本で技術的な解決を模索する是枝とヴァルキュリアによる二手に分かれての物語が展開された13巻である。
非常に派手な巻であった。アメリカではホワイトハウスへの侵入を狙う二人がスパイじみた手口を見せ、そうした働きを見せる二人を突け狙う刺客が表れ、末にはワシントンでのカーチェイスが展開される始末だ。
それをバックアップする是枝とヴァルキュリアの二人も、実のところ初対面を果たしており、あと地味に二人はイチャイチャしている。
監視システムの内部に隠された「プロジェクトGAL」と、そこから導き出される蘇芳大臣 -
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坂井から決断を迫られる是枝、というシーンで締められた先の巻から引き続く12巻は、ヴァルキュリヤと笑い猫の過去に迫る{CODE 14:BASIC INSTINCT}と、まさかの共闘体制結成から魔王退治のための悪だくみを行う{CODE 15:HOODLUM}が収録されている。
ここでの物語は準備編とでも称すべきものだが、その内容の充実はさすがとしか言えない。ハイライトはヴァルキュリヤに告白する(かのように熱い言を叩きつける)是枝と、坂井に叱られるヴァルキュリヤだろうか。表情がコロコロ変わるヴァルの姿は必見である。
細かなところだが、ある種ハイに近い状態に入った三人をぶった切る坂井を賞賛する衣 -
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11巻では、先の巻から流れを引き継ぐ形でショッピングサイトに対する中国からのサイバーテロと対峙する「Code13: Wargame」と、その後始末のような形で裏へと切り込む「Code14: Basic Instinct」が収録されている。
是枝という存在に対し、笑い猫とヴァルキュリア、そして坂井の両陣営が奪い合うような形でCode14は展開していて、真相を追う神崎刑事が重傷を負うような事態の中で坂井は決断を迫り、そこで物語はクローズしている。
サイバー空間でのクラッキングと、リアルサイドでの抗争が複雑さを増しながら展開しつつ、一つの流れへと収束しつつある。その中で是枝がどのような選択を取 -
ネタバレ
最近、この漫画の中で出てきた事件が多くニュースで出ているのを見かけます。
時代の中で生きている漫画ですね。
9巻の最後で突然ミサイル搭載の軍事機出てきて突飛だなぁとは思ったのですが、10巻ではそれも面白く描かれていました。是枝君の葛藤と成長とともに、坂井さんやゴリラ君、警察コンビ達との絆を是枝君自身が漸く感じることが出来たように思います。
次巻では、またもや大きな波乱が起きそうですが、是枝君頑張って!
10巻ではゴリラ君の回が本当に心に沁みました。ゴリラ君、本当に素敵な男だ。 -
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防衛省で秘密裏に進められていた国産ドローン製造計画をご破算にする乗っ取り事件が前半に展開され、その中で是枝は己の中の鎖を引き千切った。
物語は本番の始まり、という印象だろうか。是枝が産みの苦しみを味わっている背景では、ドローンへの攻撃に怒りを隠さない蘇芳大臣が反撃を誓って「サイバーテロ対策特別研究チーム」を組織し、それと時同じくしてlaching cat がその正体を見せ、恐らくはその正体を知ったがゆえに衣笠管理官と坂井が手を組んでいる。
いよいよ物語は重みを増している。間の物語であるがゆえの、人間ドラマとしての弱さはあるが、それでも星五つは外しがたいくらい物語の引力が高まっている印象だ -
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9巻は是枝君の初勝利が描かれている。ネット犯罪を行う相手への動的な対応(つまり正当防衛)が成功した編があり、そのままこの巻では政府が極秘に行っていたドローンによる無人戦闘機の乗っ取り事件編が始まっている。
ようやく、漫画的な派手な展開に足を踏み入れ始めた感じだろうか。パワハラに端を発した事件でのカタルシスは、ここまでこの物語では描かれてこなかったものである。是枝印の武器が世界で初めて用いられて、その効果を発揮した。この巻は、その意味で大きな一歩を記録しているといっていい。
ちょっと評価に悩んだが(折りよく各編が収録されていたここまでと違って、無人戦闘機の乗っ取り事件が半端に収録されてい -
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坂井へのインサイダー取引の嫌疑編である。ヴァルキュリヤに翻弄される編と言い換えてもいいだろう。
今回、その嫌疑を晴らすために是枝は「関与していない証拠」を探し出すという困難に挑戦するが、そこで改めて守りに入った側の難しさを痛感する。その意味で今回は、攻めなければならないという確信を得た立志編とも言えるだろう。
大きな物語においては、意外なくらい重要な巻かもしれない。早くも次の物語が動き始めているあたり、この巻は後へと引いていく予感がある。
今回はその辺も鑑みて、星五つで評価している。坂井の家族が描かれている内容もまた重要ではあるだろう。 -
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前回から引き続いての、裏サイトに対する潜入捜査編である。laughingcatとの対決編といってもいいだろう。
凄まじい内容だった。以前の、死人が出た政治関係のエピソード以上に生々しく描かれる犯罪の現場は、結果的には痛み分けの形で終わったが、あるいは是枝の命すら危うい状況にまで陥っている。
その上、物語が解決を見たかと思えば、即座に次への引き。物語のダイナミズムがよく描かれていて、素晴らしいの一言である。
今回も星五つで評価したい。是枝君が苦難にあって挫けず、再び立ち上がる様にはただただ感動させられた。もしかすると、シリーズで屈指のエピソードだったかもしれない。 -
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ヴァルキュリヤとの正面対決が描かれた第五巻である。今回はネットゲームのRMTを利用したマネーロンダリングがテーマになっている。
内容が政界に関わるもので、恐ろしいことに人死にが出ている。この物語においては異例なことと言っていいだろう。事実上の(社会的な)死はあっても、こうした暴力が描かれるのは珍しく感じられる。
あちらサイドがはっきりと是枝と対峙する(あるいは誘引する)ことを決めた一方、こちらサイドは知り合った人物の死をきっかけに決意を改めて固めている。これは大きく衝突する以外に道はないだろう。
今回も面白かった。星五つで評価している。 -
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今回も二編を収録している。前回のクラッカーの後始末とヴァルキュリアの登場編に、もう一人の主人公であるエンジェル投資家・坂井にまつわる過去の物語編である。
前編は仕込みのような内容であり、この巻の眼目は後編だろう。いや、熱い物語だった。金の沙汰は生き死にを左右するということをまざまざと描いた一編だったが、ここで坂井の離婚にまつわる話が描かれていない点だけは確認しておきたい。出し惜しみというか、詰め込み過ぎないようにしたのだろう。
後編については人によって評価が分かれるかもしれない。ただ、個人的には非常によくできたドラマだったと感じている。星五つで評価している。 -
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天才ハッカーである主人公と、そんな彼を見出したエンジェル投資家の二人によるハッキング物語である。この一巻はその出会いから起業までが描かれている。
ハッカーの現場に対して無用に平易にすることなく描いている感触は、海外ドラマに見られるような専門性が感じられる。もちろん平易にはしているのだろうが、描き方には大変好感が持てた。
ディテールへのこだわりは巻末のデータベースからも読み解けるものだが、ドラマ性と現代性、ディテールの描きこみと省略とがよくできていて、この一冊でのまとまりも大変良い。
これからへの期待もこめて、ここでは星五つと評価したい。 -
購入済み
最高です! 内容もしっかりしているので、言う事ありません。是枝氏のPCを触っている時と、普段の時とのギャップに萌えます。是枝氏 かわええ〜 唯一 残念だったのは、今回 256の登場が少なかったことです。