蒼井湊都のレビュー一覧
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ネタバレ2巻は1巻に比べて男性陣(朝倉さんを除く)のややこしさと言うか腹立たしさがパワーアップしていてびっくりしました。
安川さんがまともに思えるほど。
まあ彼は今回まともと言えばまともでしたが。
とにかく、桑原さんにしろ斉藤さんにしろ、咲和さんに絡む男性はろくな奴がいなくて困る(朝倉さんを除く)
タチの悪さから言えば斉藤さんかなあ。
結婚しなくて本当によかったと思うよ、咲和さん。
あれは分かり合ってはいけない人種だと思う。
息子まで巻き込んで、本当にタチが悪いったらない。
息子が立ち直れて本当によかった。
ちゃんともしもの時の逃げ場所も確保できましたし。
そんな斉藤さんの息子も絡む咲和さんの抱えたト -
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ネタバレ朝倉さんが何度癒しになってくれたことか。
基本的には住職さんでもあり、小学校の先生でもあるゆえに面倒見がいいと言いますか、流石の包容力! という感じですが、変なところに疎かったり抜けていたり、そういうところが可愛くもあり。
だからこそ、後半に出てくる安川の存在が、殊の外読んでいてしんどかったです。
精神的に疲れている時には絶対に会いたくない人種だなあ。
読んでいるこちらが腹立つし、心中穏やかでいられなかったので。
朝倉さんいてくれて本当によかった。
言動が思春期の少年かよという感じで、咲和さんがついムキになるのは分からなくもない。
あれで裏の意図を察しろとは無茶な話だ。
今回は彼の鼻っ柱を折れ -
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ネタバレ王道なんだけど、こういうお話結構好きかも。
王女アイシャがなんでお忍び旅行をしてたかは不明ですが、お忍び中に囚われて、敵国の将軍カディルの奴隷になっちゃいます。
奴隷なんだけど、生来お姫様らしいというか、ご主人様にも結構平気で口答えしたりして、そこらへんがカディルに気に入られちゃったんでしょうね。
カディルも将軍だけど非情な行動はしない常識のある人で、だんだん二人は惹かれていくけど、自分の立場を考えたりしてそれ以上の進展はなし。
いいとこまでは進んだりするけど、ルルル文庫ですしね。
最後は和平を結んだところで終わりますけど、どうせならこの後の展開も少し欲しかったなぁって思います。ちょっと -
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ネタバレとても好感の持てるお話でした。
この作家さんの作品はデビュー作を読んだことがあり、そのときも同じようなことを感じました。
キャラの好感度が高いのもはむろんですが、作品全体に流れる中に書いた人のモノの考え方や見方がよく現れていて、そういうものが私は好きです。
ただ、正直にいえば、今回の作品は最初に読んだデビュー作のような迫力はあまり感じられませんでした。あのときはただただ圧倒される思いでした。
そのせいかどうか、ラストの方で読むのが止まってしまったこともあり―。その点、ちょっと前回よりは物足りなさを感じてしまいました。
ただ、全体を通じて、やはり、この作家さんの考え方、それから作風もは好きだ -
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ネタバレ中華系のものは結構好きなんで、新刊で買ってみました。
お話的には結構好きかもしれません。
それまでよい王だったのに、王后をなくしてからは悪行ばかりの父を諌めてきた王后唯一の姫玉華は、とうとう王の逆鱗に触れて幽閉されることに。1ヵ月後、王を倒して迎えに来たのは護衛武官の清鳳で、そのまま政略結婚。
お互いに好きなのに、玉華は清鳳は政略結婚で仕方なしに結婚したと思っているし、清鳳は玉華が親の敵である自分と結婚しても幸せになれないって思っていて、よくあるすれ違いものですが、玉華側だけでなく清鳳側の心情もところどころに書かれているので、分かりやすいです。
最終的には誤解が解けて、ハッピーエンドにな -
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お忍びの旅の途中、別の国で別の国の奴隷として
捕えられてしまった主人公。
彼女は無事、自国に戻る事ができるのか。
うっかり敵国の将軍に囚われて心惹かれているけれど
その先に待っているのは、悲劇なのか幸せなのか、な
ものすごい王道でした。
真の敵(?)は彼の上司、という身近でしたが。
屋敷の中の奴隷達でさえ悟っているというのに
何を本人達だけがうらうらしているのか。
片方は無自覚ですけど、それがまたじれるじれる。
屋敷の人達は、毎日楽しかった事でしょうw
という状態は置いておいて、この屋敷の奴隷達は
自分達でも言ってますが、かなり破格です。
むしろお客と言葉を交わしている事態、すごいですし -
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ネタバレ母親のために貴族の父親の跡取りとして頑張る紫那となめられないように暴君のふりをしている皇帝祐辰。
最初は紫那が反発してましたけど、だんだん祐辰に惹かれていく様子がよく分かります。
祐辰は最初から紫那に惹かれていたみたいですけど、調査対象が対象だけになかなか認めづらいところですね。
流生と紫那が麻薬取引現場に行ったとき、流生の行動にえ?ってなって、もしかして彼ってあっち側の人間?って思っていたら、案の定黒。紫那の父は濡れ衣だったのかなぁって思ってたんですけど、黒だったのは残念。流生が実子と知ってて目をつぶっていたくらいかなって予想してたんですけど。
紫那も祐辰も真面目で、お互いに意識し出して -
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ネタバレ前作「月華の楼閣」から2年後、ヒロインとヒーローが変わってますが、前作の2人も出てきます。
彩佳は異民族の血をひく赤毛の女の子で、赤毛を理由に仲間から距離を置かれていますが、偶然椿の木の下で出逢った秀敬に熱烈アピールされて、最初はけんもほろろな感じでしたが、そのうち好きになるって感じです。
彩佳が最初ツンツンしててかわいげがないし、髪の色であんなにみんなに嫌な顔をされるなら、髪を染めればいいのにって思いました。確かに本人は自己の理由があるのだと思いますけど、戦争で近しい人を亡くした人間からすると、彩佳の髪を見る度に嫌な思いをすると思います。彩佳には問題はないけど、やっぱり嫌っていうのって、 -
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買ったのに長い間、積んだままになってたけど2巻が発売したのをきっかけに1巻を読んでみた。
愛する妃を亡くしたショックで悪王に成り果ててしまった恵秋王。主人公の第一公主・玉華はそんな王に唯一、意見できる存在だった。けれど、ある時、とうとう王の怒りに触れた玉華は辺境の月華楼に幽閉されてしまう。けれどそんな幽閉生活も長くは続かなかった。恵秋王の信頼厚く、そして玉華の護衛武官だった清鳳が革命を起こし王を討った。そして玉華は女王となり革命の将軍・清鳳と結婚することになり…。
公主ということもあり政には不慣れな玉華。女ということで玉華を王を認めない臣下。期待されるのは世継ぎのみ。けれどそんな中、自分に