あらすじ
奴隷になった王女が敵将軍の夜伽を…!?
お忍び旅の途中、帝国軍の襲撃に遭遇して、街の娘たちと一緒に捕らえられてしまったジャヌーブ王国の王女アイシャ。
軍を率いる将軍カディルの夜伽相手に選ばれた少女をかばい、アイシャはかわりに寝所へ送られることになるが、「赤眼の獅子」との異名を持つカディルにも決して恐れる態度をみせず、かえってカディルの興味をひく。
カディルの奴隷として帝国に連れ去られたアイシャは、必ずや生き抜いて帝国を脱出しようと心に誓い、王女の身分を隠し、名前を変え、カディルの屋敷で働きはじめるように。慣れない環境に苦労しながらも、持ちまえの明るさで前向きに仕事をこなしていくうちに、戯れにアイシャをからかってくるカディルが、奴隷たちにひどい仕打ちをすることはないことを知っていく。
カディルの隠された優しさが気になりはじめたある日。宮殿でカディルが倒れたという知らせを受けたアイシャは、敵であるはずの彼を心から案じている自分に気づいて…!?
奴隷になった王女と敵国の将軍。許されぬ恋の行方に胸がふるえる、ドラマチック・アラビアンロマンス!!
※この作品は底本と同じクオリティのイラストが収録されています。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
王道なんだけど、こういうお話結構好きかも。
王女アイシャがなんでお忍び旅行をしてたかは不明ですが、お忍び中に囚われて、敵国の将軍カディルの奴隷になっちゃいます。
奴隷なんだけど、生来お姫様らしいというか、ご主人様にも結構平気で口答えしたりして、そこらへんがカディルに気に入られちゃったんでしょうね。
カディルも将軍だけど非情な行動はしない常識のある人で、だんだん二人は惹かれていくけど、自分の立場を考えたりしてそれ以上の進展はなし。
いいとこまでは進んだりするけど、ルルル文庫ですしね。
最後は和平を結んだところで終わりますけど、どうせならこの後の展開も少し欲しかったなぁって思います。ちょっと残念。
Posted by ブクログ
お忍びの旅の途中、別の国で別の国の奴隷として
捕えられてしまった主人公。
彼女は無事、自国に戻る事ができるのか。
うっかり敵国の将軍に囚われて心惹かれているけれど
その先に待っているのは、悲劇なのか幸せなのか、な
ものすごい王道でした。
真の敵(?)は彼の上司、という身近でしたが。
屋敷の中の奴隷達でさえ悟っているというのに
何を本人達だけがうらうらしているのか。
片方は無自覚ですけど、それがまたじれるじれる。
屋敷の人達は、毎日楽しかった事でしょうw
という状態は置いておいて、この屋敷の奴隷達は
自分達でも言ってますが、かなり破格です。
むしろお客と言葉を交わしている事態、すごいですし。
危険あり、はらはらあり、な面白いものでした。