通崎睦美のレビュー一覧
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建築の棚をブラウジングしていたら、なんだかSFかライトノベルみたいなタイトルの本があって、排架まちがいじゃないのと手に取ったら私の好きな通崎さんが倉庫を作った記録をまとめた本だった。
八卦見に見てもらって(笑)、取り壊しになる古いお家の建具やら部材をもらってきて、若い職人さんにまかないを作って、とこれをわくわくせずに読めますか。なにせ住所がいいじゃないですか、天使突抜って。
建物を解体してから新たに作っていく様子、建具の引き手やシェード、天井から照明器具を吊るすために天井と電線の接続部分につける碍子(がいし)など気に入ったものを骨董市やアンティークショップやらで探すまわる様子、すべてがとても楽 -
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京都に行ったことがある人、好きな人にオススメ。
大胆な構図や斬新な色遣いの古着が好きな著者による本。着たいから着る、という自分の感覚を頼りに選んでいるとこが素敵だなと思った。
毎月21(東寺)、25日(北野天満宮)にある骨董市が気になった。
京都のお菓子は格や種類によって、よそいきか普段使いと分け、相手への気持ちや好みに沿って敬意や親近感を示す「文化」が良いなーと思った。 お餅、赤飯+お饅頭で「おもちや」さん。 饅頭や和菓子を販売する「おまんや」さん。 上菓子を売っている菓子司は「お菓子」やさん、と何を取り扱っているかによっても呼び方が異なる。 見て楽しみ、味わい、そこからさらにイメージ -
Posted by ブクログ
<気鋭のマリンバ奏者と往年の名木琴奏者が、時を経て邂逅する >
本書の主人公、平岡養一は、一世を風靡した木琴奏者である。
戦前、単身でアメリカに渡り、苦労の末に、放送局に職を得た。その後、10年の長きに渡って毎朝15分のラジオ番組で生演奏を担当した。戦況が進む中、平岡は日本への帰国を決意し、日米交換船と呼ばれる船で帰国。戦時中は「音楽挺身隊」として活躍した。戦後は再びアメリカに戻ったが、日本にも時々帰国して演奏旅行を行った。気さくな人柄から、音楽のみならず、広い交友関係を持ち、日米の架け橋としての役割も果たした。
高齢の人の中には懐かしく記憶する人もいるようだが、現在、平岡の名はさほど広く知 -
Posted by ブクログ
マリンバ奏者、アンティーク着物コレクターの通崎睦美さんのエッセイ。
単なる日常をつづったエッセイではなく、近所の古い家を買うところから始まる。解体から、古材を集め、いろんな人の助けを得ながらどうやって自分好みのモノを造っていくかの変遷が綴られている。わかりやすい。
エッセイストという人達や作品がどのようなものかは知らないが、作者の生き方やモノの感じ方を綴るということだと考えると、この本は建築に興味がない方も、彼女のセンスをよく感じることができるのではないだろうか。
文章はもちろん読みやすい。おれは買ってよかった。ただ、1400円出しても「へぇ、そう。いいね。」だけで終わる人もそこそこいる