実はかなり難しいことが書いてあり数式とかは正直全然理解できないのだが、1つ1つの講義を短く読みやすくわかりやすく親しみやすくしようと努めた著者と編集ライターの心の優しさを感じる。読み物として十分面白かった。
P32 ちなみに360度という度数表示は1年(365日)経過すると星座が元に戻ることを知った古代バビロニア人が使ったのが始まりです。360という数は2の3乗×3の2乗×5と素因数分解され24個もの自然数で割り切れます。そのため度数表示は実用上便利ですが、物理ではあまり使わないことにしています。円周=2πrですが、円周=360×rではないからです。(物理ではラジアンを使う)
P35 見かけの力(慣性力)が働かない真の慣性系は、宇宙のどこにも存在しない
P64 剛体=質量だけでなく大きさも持ち、変形しないとみなせる物体。並進運動のほかに回転運動も行うことができる(地球は概ね剛体とみなせる)
P73 粘性のない流体は「非粘性流体」「完全流体」「理想流体」と3つも呼び名がある(「理想流体」は理想気体と紛らわしいのでなるべく使わないほうがよい)
どんな流体にも大なり小なり粘性があり、自然界に完全流体は存在しませんが、近似的に完全流体と考えられる場合はよくあります。
P77 「波」と「波動」は単なる同義語で意味の違いはまったくありません。
P82 波には横波と縦波があります。縦波を横に倒しても横波にはなりません。
縦波の典型的な例は「音」
横波の例は何といっても「光」
P98 レーザー 人工的に作り出される、位相の揃った単色光
P130 琥珀は拭けば拭くほど埃まみれになる宝石と言えます。英語でいうexecutoricityなど電気に関係した西洋諸語は、ギリシャ語の琥珀(elektron)が語源となっています。
P196 重力質量(万有引力の強さを左右するもの、という意味での質量)と慣性質量(力を加えたときの動かしにくさ、という意味での質量)はまったく区別できない同一のものであるとするアインシュタインの仮定が等価原理