恩地祥光のレビュー一覧

  • 中内功のかばん持ち ~ 昭和のカリスマと呼ばれた男

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    著者は70年代後半の飛ぶ鳥を落とす勢いだったダイエーに入社、程なくして中内功の秘書、その後も経営企画部などで辣腕を振るった。中内のダイエー退職後も個人債務整理を任されたことから、相当気に入られていたようだ。
    新業態をどんどん繰り出す小売業の革命児、M&A合戦を繰り広げる目利きの実業家、時代を読めなくなった経済界の寵児、地獄のフィリピン戦線から生還し反戦を唱える戦争経験者、秘書に無理難題を押し付けるケッタイな社長…本書では中内功の様々な一面を魅力的に紹介している。著者も関西出身ということもあり、経済の難しい話は置いといて肩肘張らずに人間・中内功を堪能できる笑いあり涙ありのエピソード満載の名著だ。

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    2025年10月29日
  • 中内功のかばん持ち ~ 昭和のカリスマと呼ばれた男

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    中内さんはフガフガ喋るので、秘書業務の登竜門は何を言っているのか理解するところから、らしい。

    フガフガ喋るのは総入れ歯だからで、実はこれは中内功という人のイデオロギーに近づく最も重要なパーソナリティと言える。彼が、敗戦色の強いフィリピン、ソ満国境で従軍した結果だからだ。

    フィリピンで手榴弾に吹き飛ばされて、片腕はほぼ半壊したらしい。吹き飛ばされて薄れゆく意識の中で見ていたのは、少年時代、商売で忙しい家族で食べた「すき焼き」の味だった。この強烈な経験から、ダイエーの創業者として流通業の天皇として君臨するに至った彼は、あるハワイでのパーティで軍歌を口にした途端、泣き崩れてしまった。「みんな死ん

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    2013年11月08日
  • 中内功のかばん持ち ~ 昭和のカリスマと呼ばれた男

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    ダイエーの秘書室も努め、後に経営企画に携わった方の備忘録。
    作者が中内功と直接仕事をした中での出来事をエッセイ形式に語っている。

    世の中の5年、10年先を見据えた発言から当時からあったとあり、もう少し中内功がどのようにその結論に至ったのかを知りたくなるエピソードがあった。

    中内功の経営哲学はある程度触れられているが、人格面の叙述が中心のため経営戦略に関する内容を期待していたので肩透かしではあった。

    この本を読む前に、作者の講演で語られた内容の方が個人的には面白かった。
    (なぜ、作者はGMSをゴールとしてはいけないと考えた、など)

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    2018年09月23日
  • 中内功のかばん持ち ~ 昭和のカリスマと呼ばれた男

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    一代でダイエーを成功させそして失敗させたといわれる中内功につかえた秘書の回想録。
    自分にとっては堤清二に並ぶヒーロの一人。
    痛快な話が満載な一方で、カリスマ経営の善し悪しを考えさせられた。

    僕は社員に『額の向う傷』は認めるが、『背中をバッサリ斬られる』ことは許さない
    これほど強烈かつ明快な創業の動機はほかに例があるだろうか?(創業の動機はフィリピン戦線ですきやきの夢をみたこと)
    わたしは「消費の現場を見よ」と言いたい。つまりメーカーの経営者が消費の現場を定点観測することの重要性を強調したいの
    「ネアカ、のびのび、へこたれず」
    ダイエーの多角化は収支で判断するなら成功していたということができ、

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    2014年07月22日
  • 中内功のかばん持ち ~ 昭和のカリスマと呼ばれた男

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    日本の流通を形作った中内さんの話。
    先日亡くなったセゾンの堤さんとライバルとして競い合って今のセブン・イオンの時代につながっている感じが面白い。

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    2014年01月04日