織田一朗のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
1日は24時間で、1時間は60分で、1分は60秒。ずーーーっと当たり前
のこととして疑問を持たずに生きて来た。でも、最初に時間という
概念を思いついた人がいるんだよね。改めて考えると凄いわ。
太陽の動きによって、木や岩の影の長さや方向が変わるのを見て、
時間の存在に気がついたのだそうだ。そこから人類は「時間」を
知ろうとする努力を積み重ねて来た。
本書は人類が「時間」に出会ってから、それを知るために時計を
作った歴史のお話である。
面白いわぁ。特に古代の時計の話の数々は魅力的。日時計から始まっ
て、水時計、火時計、砂時計、花時計など。どれも試行錯誤しながら
改良を加え -
Posted by ブクログ
身近な機械ながら、具体的な構造について全然知らないため、読んでみた。
最初の章では「時間の発見」として、過去の文明が時間をどのように認識していたか、どのように取り扱っていたかを説明し、そのあとに「機械式時計の発明」「腕時計の誕生」「クオーツ、デジタル時計」について、発明の経緯や発明当時の時代背景と一緒に説明があり、非常に興味深く読むことが出来た。
また、著者が時計の販売店の出身ということもあり、戦後以降の各メーカー毎の発明やその販売路線など、細かい部分の分析があり、面白かった。
クオーツ時計の基本的な仕組みは知っていたが、実際に実用化するためには様々な工夫が必要だったことを知り、壁掛けのクオー -
Posted by ブクログ
「時間」の存在に気づいた約5000年前から、
人と時計の悠久の歴史が始まる。
日時計・水時計・砂時計・火時計・・・そして機械式時計へ。
「神」のものであった「時間」は「人」のもとへ。
それは、生活・宗教・政治のために。
金属加工・合成の技術の向上・・・振り子やゼンマイの発明、
大量生産。
更には、電池、電子技術の発展からのクオーツやデジタル。
そして原子時計と、精巧さ、正確さが追求され・・・未来へ。
時計の仕組みがわかりやすい図と
丁寧に綴られる文章には好感が持てました。
また、索引と参考資料もわかりやすいし、コラムも楽しい。
日本人の技術の素晴らしさにも気づかされました。
読み進めるうちに、 -
Posted by ブクログ
機械式時計に興味を持ち、読んでみた。人間と時間との関わり・自然を利用した日時計の時代から、最新の原子時計まで、時間・時計と人類の歩みを順に追って行けるような感じ。
第1章 時間の発見
第2章 機械式時計の発明
第3章 腕時計の誕生
第4章 電子技術で誕生したクオーツ、デジタル時計
第5章 超高精度時計と未来
・東向島にあるセイコーミュージアムに行った事がある。第1章は、そこでの展示をなぞっているような感じ。
・人類最古の時計である日時計、そこから水時計、火時計、砂時計、花時計。どれも自然のものを利用して時間を得ていた。現在のように手軽に正確な時刻が得られるのは、実は当たり前ではなかった。