河井直子のレビュー一覧
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シリーズ4。充分楽しめたがN・シンへの期待は巨大なのであえて☆4。豹チェンジリングのクレイと、ヒューマンのタリン。評価が低いのはタリンのせいかも?最初の再会場面で、まず逃げようとする所から気に入りません。カップリングへの障害が外部(種族とか能力)に根差すわけでなく、気持ちとか過去なので、深刻の度合いが低い割に、最初逃げ腰が✕。クレイが夢中なのに…と、どうしてもクレイの肩を持ってしまう。ただ、ヒューマンがかかわって三種族がそろう大事な巻ではある。タリンの不具合に関する解決も、ラストにさすがN・シンという終わり方。すごく分厚くて本を持ってると肩が凝りました。次巻はドリアン。ヒロインはMのあの人かし
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タイトルからも分かる通り”絶海の孤島モノ”であり、「そして誰もいなくなった」パターンの小説。
しかし、あとがきにも触れられている通り、作者はむしろ「スクリーム」や「ラストサマー」「13日金曜日」等のティーンズホラーを目指している。
孤島の10人が全員ハイスクルール生であるために、人間関係も浅くありきたりの死にキャラばかり。
一人一人殺されている(死んでいる)のに、恋愛感情に翻弄される辺りはなんら説得力もない。
意外な犯人(と動機)はあるものの、そこに行くまでが冗長すぎる。
まるで映画のノベライズを読んでいるようで、視覚的と言えばそうだが、どうでもいい描写が長く小説としては辛い。
この作品は -
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孤島に閉じ込められ殺戮が始まる… 若者たちの微妙な関係性が胸を打つ恋愛サスペンス小説 #孤島の十人
■あらすじ
ハイスクールの学生たちが孤島にある別荘で行われるパーティに招待された。主人公である女学生メグは、親友のミニーと一緒に参加することになる。10人ものメンバーが参加していたが、そこにはミニーのために恋愛を断念した憧れの彼、TJも参加していた。
皆でパーティーを楽しんでいると、別荘で怪しげなディスクが見つかる。ディスクを再生すると、そこには恨みと復讐を示す動画が流れるのであった…
■きっと読みたくなるレビュー
装画のイメージどおり『そして誰もいなくなった』のごとく物語が進行。孤島、悪天 -
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休暇を過ごすため孤島の別荘に集まった十人の若者たち。
嵐が島を襲う中、何者かの恨みを示す動画が発見され、ついに最初の犠牲者が……。
通信が遮断され、人間関係がもつれてゆく中で次々と命を落としてゆく十人。一体なぜ。そして犯人は誰なのか……?
『そして誰もいなくなった』の流れをくむ孤島でのクローズドサークルミステリ。
動機や犯人もスタンダード・王道といった感じですが、お約束はおさえていてカジュアルに楽しめます。
ただ、焦点はどちらかというと事件よりも人間関係の方に置かれていて、完全に学生たちの惚れた腫れたがメインになっている印象は否めません。
主人公メグの親友、ミニーが好きなのはT.J。でも実 -
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ネタバレ主人公たち一行は、ひとまず〈平和〉派閥に身を寄せ、その後〈高潔〉へ。第1作であまり存在感のなかった2派閥の様子が描かれる。〈平和〉も思っていたより住み心地は良くなさそうだなー、とか〈高潔〉は司法を担っているようだけど、これだけ派閥の自治権の強い世界でそれって意味あるの? などなど、1作目で感じた世界構成のツッコミどころは相変わらず。〈高潔〉は嘘を見抜く能力があるようだけど、逆に言うとそれくらいしか活躍する場面がない。
そしてもうひとつ、1作目から気になっていた〈無派閥〉の人々の生活も明らかになる。〈無派閥〉のリーダーが意外な人物で、あーそう来たかー、という感じ。映画ではナオミ・ワッツが演じる -