志水宏吉のレビュー一覧
-
教育社会学の立場からの説明である。筆者がかいているようにかなりわかりやすく説明しているので、現在の教育問題について学習したい学部学生にとっては最適なものであろう。また、教育社会学的な見方がすべてに見えるので、教育社会学を学習したいという学生にとっても最適なものとなるであろう。ただ、表が小さいのが気に...続きを読むPosted by ブクログ
-
人はだいたい、自分のいる階層がほかの階層と交わらない限り、そのメリット・デメリットについて考えることはないのだろう。
そして今の日本は、それがどんどん交わらなくなっている。
これを促進する要因のひとつが、「ペアレントクラシー」であることは間違いがない。
本書は、教育社会学らしく、聞き取り調査やデー...続きを読むPosted by ブクログ -
福井県の強さの理由が納得できる本でした。
学力向上について考えるのであれば、一読の価値はある良書です。
実際に福井に宿泊して、学校を視察して、生徒・教師・保護者・地域の人と視点を変えてインタビューをしている分だけリアルです。Posted by ブクログ -
夏休み、本県の教育事情がかなり芳しくないことを知り、学校全体で成果をあげている学校について調べて見た。
結果的に、「力のある学校」という考え方を知り、実際に子どもの家庭環境をも超える実践を行っている学校があることを知る。
あきらめたり、希望をなくしたりする前に、何ができるのかと考え、行動する教師ので...続きを読むPosted by ブクログ -
教員関係者はもちろん、
とくに管理職、教育行政にかかわる人にとって必読書であることはまちがいない。
現代における教育問題の現実に、
前向きにかつ希望を持って立ち向かうことができるエッセンスが、
この1冊に凝縮されている。
書いている内容は決して難しくはない。
要は、書いてあることを実際に行動に移...続きを読むPosted by ブクログ -
「効果のある学校」研究の発展形である「力のある学校」研究。
私自身、今最も興味のある分野なので、
ものすごく中身がアカデミックで読み終わるまでの時間を要したが、
決して難解な内容ではなく、現場教員にとっては内容のわかりやすい本であると思う。
私は「力のある学校」を実践することができる立場にあるので...続きを読むPosted by ブクログ -
格差格差と言われる中身をペアレントクラシーという視点から切り取った一冊。
アリストクラシー=貴族主義
メリトクラシー=能力主義
ペアレントクラシー=親の影響力の強い社会
戦前の身分社会から比べれば生活も豊かになったのにもかかわらず、格差については逆行しているような、進化しているような印象を受けた...続きを読むPosted by ブクログ -
教育格差は親の経済格差からもたらされることが、周知され、「親ガチャ」という言葉も流行した。
この親の影響力が極めて強い社会を「ペアレントクラシー」という。メリトクラシーの究極の形として立ち現れる「ペアレントクラシー」の不平等と差別を分析している。
新自由主義的発想が「ペアレントクラシー」を作り、公教...続きを読むPosted by ブクログ -
福井県って何処にあるの?あまり知られていない県ですが一人仲の良い方がいます。その方にもっと聴いてみます。(関西TVの方です。)Posted by ブクログ
-
秋田ばかりが注目されるなか、秋田よりも前から学テ上位をキープし、さらに体力テストでもトップクラスの福井県はすごい。
福井県の学校の取り組みというよりは、その地域性や家庭の教育力によるところが大きいと思った。まさに見えない学力による部分である。Posted by ブクログ -
「ペアレントクラシー」とは、子供の選択に「親が所有する種々の富」と「子供の教育・人生に寄せる願望」が決定的な影響を及ぼすことをいうそうだ。Posted by ブクログ
-
まじめにコツコツと当たり前のようにやっている。部活もほとんど全員がしている。それを継続して実行することが他の都道府県では難しいのかも。秋田もそうだけど家庭学習ノートというのが特徴的なのかな。
内容はそんなに濃くない。研究室の記念出版のような感じか。福井県を語るのに対照群との比較がないのが物足りなさか...続きを読むPosted by ブクログ -
レポートの域を出ないが、非常に興味深い内容であった。但し組合加盟数の割合が、横の繋がりを生むという浅薄な考察は少し残念であった。Posted by ブクログ