八亀裕美のレビュー一覧

  • 複数の日本語 方言からはじめる言語学
    桜の花が散っている。
    ーこの文を見て、あなたの頭にはどちらの絵が先に浮かんだだろうか。
    (1)桜の花びらが既に地面に到着して地表にある状態
    (2)桜の花びらが枝から地面に向かってはらはらと動いている状態

    以上は、第2章からの引用です。
    (1):結果も(2):進行も、「~している」といいう表現になる...続きを読む
  • 複数の日本語 方言からはじめる言語学
    日本語の方言(琉球語を含む)からエヴィデンシャリティーやミラティヴィティーといった、文法研究の比較的新しいトピックに迫る。一般向けに噛み砕いて書かれているので、専門知識がない人も読めるはず。
  • 複数の日本語 方言からはじめる言語学
    日本語『標準語』の文法と、青森~沖縄の方言文法とを比較し、
    『標準語』の文法が実は整っていないことや、
    方言文法の方がグローバルに視て標準的(なこともある)ということ述べる。

    宇和島方言における進行相「ヨル」や、
    ウチナーヤマトゥグチでエヴィデンシャリティーを表す「ヨル」に詳しく、
    「トル」と「ヨ...続きを読む