五味弘文のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ホラーは、「大好き!」と「苦手」という人にはっきり分かれる。
私は、「まあ好き」(いきなり矛盾したことを言うが)。
でもお化け屋敷は苦手で、でも入りたくて、必ず誰かを盾にして進んでいく。
本はどうだろう?
本は、まあ好き、と自分で言うくらいなので、本書巻末のおすすめブックリストはほとんど読んでいる。
確かにどれも名作。
さて、本書はホラー、つまりエンターテインメントの魅力を伝えるべく、
有名作家の書き下ろし作品を集め、ジャンルごとに解説も加え他非常に豪華かつ読み応えがある。
どれも短く、そして10代向けのシリーズならではの「日常」を背景にしているので読みやすくもある。
「告発者」はいかにも -
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Posted by ブクログ
連作ホラー。ジュニア向けのようなのですが、それでも充分に、というか充分すぎるほどに怖いです。文章と文字とイラスト、そして紙の質感。すべてが絶妙に交じり合って恐怖感を演出している一冊です。さすがはお化け屋敷プロデューサー。読むお化け屋敷と言っても過言ではないかも。この恐怖は確かに「本」でしか体感できません。
どこをとってもとことん不気味で恐ろしいのですが。各話の間に挟まれる短い物語の断片である「四人家族」がもう怖すぎて、嫌すぎて。いやそもそも四人家族じゃないでしょ! と突っ込む気力すら失せます。じわじわと高まっていく恐怖と緊迫感がたまりません。特にその中の「数遊び」でページめくってあのイラストペ -
Posted by ブクログ
ネタバレ不可解な理由で、人が死ぬ。友達が、クラスメイトが、そして家族の誰かかが。理由は分からない、ただ、なにか良くないことが起こっているは分かった。そして、そこにはひそりと日常に紛れ込んだ、和紙が一枚……。
和紙と髪の毛に関するホラー連作小説。一つ一つの話は独立しているが、どこかで尾は繋がっており全体的に不気味さをまとっている。最後まで読み進めていけば分かるが、始まりは、一つの出来事。人の嫉妬心から生まれた事件が後々まで影響を及ぼしている。人間の執念というのは恐ろしいが、この一連の出来事の発端となった人物が受けた仕打ちを考えればそうもなるかもしれない。しかし、実際に被害を受けた人たちは、大本と -
Posted by ブクログ
ネタバレチェック項目9箇所。日本のお化け屋敷は「展示しているものを見る」という形態からスタートしている、その起源は、18世紀後半から19世紀前半と言われている。季節感が強いということは当然、「年間を通して平均的に集客できない」というデメリットを持つことになる、一方で「夏と言えばお化け屋敷」と言われるくらいの強烈なイメージは、ビジネスとしては強みでもある。なぜこれほど他人とドラマを共有したいと思っているのだろうか? それは、自分と相手とが同じ人生を共に生きることに通じるからだ。お化け屋敷とは、恐怖を体験して楽しさを得るアトラクションなのだ。予想はできていてもその予想をどこかの部分で越えていないと、それ
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