凱のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
第三巻は対ジンオウガ戦。自信をなくした太刀使い・リオを物語の中心に据え、トゥークに弟子入りすることで成長していく様を描いている。
既刊でも指摘しているが、やはりトゥークの指導に疑問が残る。これって別に仲間で構わないというか、むしろそちらの方が自然じゃないかな。
また、物語としてはまとまっているが、カタルシスを得られる山場がないのも痛いところだ。ベタ塗りの描写が抑揚をなくしてしまっているため、物語だけでなく戦闘においてもあっさり済んでしまっている。
やはり相性が悪いとしか言えないだろう。表現の不味さや心理描写の行き当たりばったりが気になってしまう。
ただ、物語のまとまりは悪くないため -
Posted by ブクログ
二巻は三種のモンスターを狩る盛り沢山な内容となっている。
前作に続き、どことなく違和感を覚えながら読んでいたのだけど、その理由を考えたとき、主人公をどういった立場で捉えるかにズレがあるのだと気づく。
というのも、彼は二人目の弟子を持つハンターであり、平たく言えば勤続年数そこそこの社会人であり、責任ある立場のはずである。
にもかかわらず、自分で手一杯で弟子の面倒を見切れておらず、また下準備もろくにできない状態で狩りに出向く展開が続いている。
そりゃまずかろうよ、とそう感じる次第だ。彼を未熟な若者と見るか、村に対して(また弟子に対して)責任を持つべき社会人として見るかで、だいぶ文脈が変わ -
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Posted by ブクログ
本格スチームパンク風のライトノベル。まず目を見張るのはその世界観の構築ぶりだろう。ピストンの音や歯車の軋みが聞こえてきそうなほどの描写力に加えて、専門用語は多いものの、その説明がストーリーに溶け込んでいるため説明臭さはほとんど感じなかった。雰囲気を盛り上げるための用語と、話に関わる設定としての用語を上手く切り分けて扱えていた感じがする。ストーリーテリングの力量も高く、伏線も丁寧に張っているのは好感が持てる。しかし冒頭で少女を助けるキャラクターが実は主人公ではないというミスリードは、ラノベ特有のイラストと人物紹介のせいで台無しになってしまったのが非常に残念。イラストも好みが分かれる上、いまいちイ
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