あらすじ
アオアシラの討伐を成功し、ユクモ村を守る決意を固めたトゥーク。そんな彼の前に――「貴方をわたくしの師匠にしてさしあげますわ」なぜか上から目線の弓使い・ククルナが現れた。思いつめた表情でチーム・ラングロガールズから一方的に除名されたと語る少女。腕を磨きたいと訴えるその様子に胸を打たれたトゥークは弟子として迎え入れるのだが、狩猟中の彼女の行動には明らかな違和感があって……。超絶ゲームのノベライズ、待望の第2巻!!
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Posted by ブクログ
二巻は三種のモンスターを狩る盛り沢山な内容となっている。
前作に続き、どことなく違和感を覚えながら読んでいたのだけど、その理由を考えたとき、主人公をどういった立場で捉えるかにズレがあるのだと気づく。
というのも、彼は二人目の弟子を持つハンターであり、平たく言えば勤続年数そこそこの社会人であり、責任ある立場のはずである。
にもかかわらず、自分で手一杯で弟子の面倒を見切れておらず、また下準備もろくにできない状態で狩りに出向く展開が続いている。
そりゃまずかろうよ、とそう感じる次第だ。彼を未熟な若者と見るか、村に対して(また弟子に対して)責任を持つべき社会人として見るかで、だいぶ文脈が変わる。
ラングロガールズが終盤、教官じみた振る舞いをしていたことも、物語的展開としては悪くないが、命のやりとりをする場で、しかも妹分が采配する狩りで内緒にすることが解せない。ここにも、読者である自分が見ている文脈とのズレがあるのだろう。
その辺も加味して、物語的には星三つ半から星四つ程度と判断した。これからに期待を込めて、星四つとしたい。