岡崎弘明のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
私の小学校も木造だったので、なんとなく、その校舎を思い浮かべながら読んだ。
サッシじゃなくてガラスの窓だったなとか。
つやつやで丸みを帯びた階段の手すりを滑って遊んだなとか。
月1回くらいは放課後に床のワックスがけしたなとか。
昇降口の間口もそんな広くなくて、普通の引き戸だったなとか。
小学3年生の時に鉄筋コンクリートの校舎に建て替えになったので、低学年だし木造校舎に夜まで残ることはなかったけど、もし私が高学年で、クラブとかで夜まで残った経験があったら…どんなにワクワクしただろう。
中学では、部活で遅くまで残って無人の夜の校舎を歩いたこともあるけど、昼間の明るさや賑やかさの気配が残る、自分自身がそこに通う学生だった当時でも、懐かしさを感じるような不思議な雰囲気。あれは学校独特の暗さ、雰囲気だよね。
自分のテリトリーである学校が見せる、いつもと少し違う顔。ただ人がいない、薄暗いというだけで感じた不思議な気持ち。全然そんなことはないんだけど、もしここに何かいたらと色々想像したこと。コックリさん、妖精さん、キューピッドさん、トランプ占い、心霊写真やUFOの本などなど、クラスで流行ったいろんなオカルト…
怪談からの連想で、そんなことを色々思い出して、意外と爽やかな気分で読み終えた。
ファンタジーだけど、自分も同じ経験をしたことがあると錯覚するような、そんな小説。