岡敦のレビュー一覧

  • 強く生きるために読む古典

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    この本には大いに不満がある。内容にではない。内容はつとに素晴らしい。素晴らしいだけに、その素晴らしさを表現出来ていないタイトルに大いに不満がある。

    この本は日経ビジネスオンラインでウェブ掲載していた文章を加筆修正してまとめたものだ。そのときのタイトルは『生きるために読む古典』だった。
    このタイトルは素晴らしいと思う。内容を端的に、的確に表現したものだ。こちらのタイトルは日経ビジネスオンラインの名編集者・山中氏が付けたものらしい。
    本になってタイトルが変わったのは出版社が違うからか。その辺の事情はよくわからないが、こちらのタイトルは出版社の方が付けたものらしいから、なるほどこの本に対して愛も思

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    2014年10月08日
  • 強く生きるために読む古典

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    古典を自分なりに解釈し、弱い自分を強くするための糧とするという取り組み。著者が殊更に自分の不幸・挫折を強調するので、「ひょっとしてこの著者は俺よりダメなのでは…」などという変な優越感を持って読み進む。しかしそれはまったくの思い違いでした。この人は強い。そして、もしかして僕も強くなれるのでは。
    『野生の思考』を説いて、「ブリコラージュという方法」で、「何度でも敗者復活戦を戦える気がする!」と。
    古典ガイドでもなく読書法でもない。本によって強く生きていくノンフィクションです。こんなの違う、という人もいるでしょう。でも僕は好きです。

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    2012年05月07日
  • 強く生きるために読む古典

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    自分を肯定できずに苦しみ続けてきた著者の、本との関わり方について。
    本と会話をして声を聞き、どう解釈して何を学んできたのか、苦しみを克服するために行ってきた「活かす読書」の記録。

    ――――――
    本は単に面白かったつまらなかったと消費するだけではなく、じっくり会話をするのもいいものだと再認識させられました。
    内容を正しく理解するのは、研究者に任せておけばいいんですよね。一般人は何のために本を読むのかというと、目的は主に娯楽・気分転換・暇つぶし。または先人から生きる智恵を学ぶためだったり。
    読書は個人の精神活動なので、読書目的や何を感じて学ぶのかは読者次第です。多少乱暴に勝手な自己解釈をしてでも

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    2011年09月09日
  • 強く生きるために読む古典

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    あぁ、そういう風に考えたら、なんだかとっても身近に感じる!!
    なんと!?そんな捉え方をするの!?

    っていう新鮮さがあった。
    読んでてハッ!とするフレーズが多く、共感した。
    古典を『読む』だけじゃなくて『糧』にする本だなぁ…

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    2011年06月11日
  • 強く生きるために読む古典

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    本を読む時に、これは何が言いたいのだろうとか、これが書かれた背景はなんだろうとか、考えながら読む人には面白い本だと思います。
    本はエンターテイメントとしてか、情報収集源として浅い読み方しかしないので、全部は理解できませんでしたが、それでもマルクス・アウレリーウスの「自省録」や法然の「選択本願念仏集」の読み方が面白かったです。カフカの「城」やカミュの「異邦人」も、なるほどそういう読み方もあるか、と結構すとんと腑に落ちました。

    “人生を生き抜くための武器”として古典を解釈するという視点で読めたら、よくわからない古典も楽しく読めそうです。
    まずはカフカとカミュの再読からトライしてみます・・・。

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    2011年03月01日
  • 強く生きるために読む古典

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    日経BP Online連載時から愛読。泣けてくる。通勤電車の中で、これを読みながら泣いている。本好きのための、本に寄り添う読書体験。なぜ人は本によって救われると感じる時があるのか。本について語るというより、その本を手に取った時の環境を思い出させる。

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    2014年08月28日
  • 強く生きるために読む古典

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    表紙の裏にある一文を読み、衝動買いしてしまいました。「自分が生き延びる助けになるように本を読む」
    この本は、古典を読み、岡さん自身が、どのように解釈し、生きる術として、使ってきたか、ということが書かれています。「生を肯定するきっかけを一緒に探してくれる仲間、それがぼくにとっての本」「あれもやった、これもやった、どれも失敗だった」「どれも失敗だったとわかった今、ここからなにができるかだ」
    私は、この本に頻繁に出てくる「生き延びる」という言葉が、心にひびきました。物騒な表現ですが、自分を殺さないためには、どうすればよいか…そのひとつの方法が書かれている本です。

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    2015年06月23日
  • 強く生きるために読む古典

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    本が好きな人にはたまらない本のような印象でした。と言う私は・・・そうですね、お酒で例えると、全然飲めない人、好きだけど飲めない人、好きで飲めるとけど強くない人、好きで飲めて強い人、、、などいくつかの分類が出来そうですが、「本を読むのが好きで理解も深い人」には楽しそうな内容がいっぱいです。私はお酒が好きで飲めるけど弱いって言うのと同じように、本を読むのが好きで数も読むけど理解が浅い(^^;

    この本は今年自らの課題本だったのだけど、まず、「古典」というのをてっきり日本の古典かと思ったところに大きな間違いがありました。世界の文学、、それも岩波文庫にありそうな本が中心です。

    それぞれの9冊の本に対

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    2011年02月02日