朝日新聞特別取材班のレビュー一覧
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ネタバレ「老後レス社会」とは、死ぬまで働き続けることを余儀なくされる社会、と言う。現代、日本は少子高齢化による人口減から、人々の総所得が減り、消費が減り、税収が減る、よって需要と供給にブレーキがかかり国力が減衰していく。70歳を過ぎて「悠々自適の老後」はない、年金だけでは施設に入ることも不可能となり孤独死を選ぶ社会を予測している。健康寿命と言われる男性72歳、女性75歳まで働くことが余儀なくされる社会となる。特に未婚・離別の女性の多くが困難な老後を迎えることになる、と言う。よって65歳までにやりたい事は何か、動けるうちにやりたいことは何か、国の雇用政策などを頼ることなく70歳を超えても働ける仕事をじっくり考えておくべきだと提案している。
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Posted by ブクログ
ネタバレ[ 内容 ]
環境先進国ニッポンは大丈夫か。
温室効果ガス25%削減の具体策は。
排出量取引ではEUに先行を許し、自然エネルギーの導入は立ち遅れ、低炭素技術で中国に追いつかれつつある。
日本の政策決定を歪めたのはだれか。
朝日新聞取材班が世界各地を歩き、関係者に粘り強く取材を重ね、驚きの真実を暴く。
好評連載「環境元年」「エコ・ウオーズ」、待望の新書化。
[ 目次 ]
第1章 COP15への攻防戦(「25%削減」発言の衝撃;家庭などに負担押し付けた前政権シナリオ ほか)
第2章 石油文明と世界経済の岐路(地の果て・底まで掘りつくせ;米自動車産業100年の蹉趺 ほか)
第3章 本格化する「電源革命」(欧州・アフリカ照らす太陽光;失われた日本の太陽光の「10年」 ほか)
第4章 始まった「緑色の産業革命」(「環境」が成長の起爆剤に;企業経営のパラダイムシフト ほか)
第5章 低炭素社会に向けた仕組みづくり(どうなる民主党の環境政策;産業界の「努力」が不可欠 ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
Posted by ブクログ
「老後レス社会」というキャッチーなタイトルに惹かれて手にした本書。
70歳を超えても、なお働き続ける多くの人達の実態がインタビューを交えて赤裸々に紹介されており、中でも健康な高齢者が介護施設で働く姿は、この国の近未来を表しているようです。
超高齢化が進む中、定年という概念自体なくなるでしょう。人生100年時代、老後レスの時代をポジティブに捉え、生きがいを持って働くことが、生きがいと健康を与えてくれる一番の薬だと思います。
変化の激しい時代を生き抜くため、これからも学び続けて、自分の市場価値を高め、未来の選択肢を広げることが大切です。
本書を読みながら、そんなことを考えた次第です。 -
Posted by ブクログ
人生から「老後」という時間が消えていく。何歳になっても働き続けるのが当たり前という時代が来ようとしている。その意味するところは、生活資金確保のため死ぬまで働くことを余儀なくされることと、いくつになっても体力、気力に満ちた人生を楽しむため働くことの二通りがある。
この本は、そんな「老後レス時代」をテーマに2019年5月からリサーチ取材を開始し、デジタル配信や新聞連載されたシリーズをベースに加筆を施し、出版された。
過酷な高齢警備員の実態、日本の雇用システムが生んだ働かない「妖精さん」の存在、ロスジェネ世代の老後不安、定年前転職を決断したり、定年後も精力的に働く人々の前向きな姿勢など、様々な高齢者の生き方を紹介する。
内容的にはインタビューが多く取り入れられ、わかりやすいドキュメンタリーとなっているが、反面、新鮮味や深みはそれほど感じなかった。そんな中でも勉強になった点を下記に列挙しておく。
・団塊ジュニアに引き続く第3次ベビーブームは生じなかった。このため、単身で高齢化したロスジェネたちを支える現役世代はやせ細り、介護や医療を支える人手が絶対的に不足する。
・日本企業の多くが雇用を守ろうと「妖精さん」を生み出し、その代償に正社員から弾き出されたのがロスジェネたち。
・東京で働く人々のための衛星都市の一つだった柏市では定年退職を迎え地元デビューする男性の多さに東大の研究機構が目をつけ、都市再生機構(UR都市機構)とともに、高齢者の「生きがい就労」の推進について社会実験を進め、2016年、柏市生涯現役促進協議会を設置、働きたい高齢者向けにセミナーを開いたり、窓口を設けている。また、職員が企業を回り55歳以上でも働ける企業を探している。
・上記協議会による高齢者への就労情報提供業務は、コロナにより、人を物理的に集めにくくなったり、オンライン化が高齢者にはなじみにくかったりと壁が生じている。
・高齢者に求められている介護や清掃、調理などの業務は人々の生活に必須な労働、エッセンシャルワークはコロナ禍でも求人が多い。
・高齢者にはオンラインやテレワークといった在宅勤務はハードルが高いが、徳島県上勝町の「葉っぱビジネス」は80歳の人までパソコンを操作し、市場経済に参加している。日本社会が目指す社会像がここにある。
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Posted by ブクログ
環境問題は私たち一人ひとりの問題でもあるが、国家の舵取りの重要さは、想像をはるかに超えるものであることを強烈に思い知らせてくれる。
本書は朝日新聞に2009年4月から連載された「エコ・ウオーズ」を軸として、再構成・加筆されたものだが、かつては自然エネルギー利用への最前線にあった日本が、あれよあれよという間にその地位を他国に譲り渡し、ズルズルと後退していく過程は、読んでいても歯がゆい。地球環境の未来よりも、目先の既得権を守ろうとする企業論理や、財界とのしがらみに揺れ動く政治の世界が行間からにじみ出てくる。
注目を集める中国の動向や、低炭素社会への取り組みの概要を知る手がかりにもなる。選挙前あたりに読んでほしい1冊。