久保耕司のレビュー一覧
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植物に対しての認識が変わる一冊
植物=癒し系
と思っていたが、
戦略的なかわいさ
(人間に気にってもらういお世話してもらうため)かもしれないと考えるようになり、納得してしまった。
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動物は問題から逃れるために動くことを選んだ。
植物は問題に対応するために動かないことを選んだ。
植物は「移動できない」ことが理由なのか、その作りは動物に比べると下等だと思われている。
だがこの本の著者、イタリアの植物学者ステファノ・マンクーゾさんによると、動物のそれと形態は違っても、植物も視覚や...続きを読むPosted by ブクログ -
内容については全く異論なし。
植物が動物とは全く違った形で知的に生きているということを感じているから。
〈本から〉
自然を深く観察せよ。そうすればあらゆることがよりよく理解出来るだろう。
アルベルト・アインシュタイン
環境に対する植物の運動反応は、屈...続きを読むPosted by ブクログ -
植物が、人間や動物と同じように動き、感じ、眠り、コミュニケーションを取るなど、知性と定義されるものを持っていることを提言した本。
植物が地球上の生物の総重量のうち、多細胞生物の99パーセントを占めながらも、思い上がった人間が「我々こそが地球の支配者である」と思うようになった原因を探るところから始...続きを読むPosted by ブクログ -
植物の世界も「不思議な世界」満載。
いかに人間が「思い込み」や「偏見」で、
人間以外のものを見ているか、ということをこの本でも思った。
植物と日々暮らしている僕は、「不思議さ」も感じさせてもらっている。
しばらくは「植物」関係の本を読んでいきたい。
〈本から〉
植物は固着性(移動できないというこ...続きを読むPosted by ブクログ -
かなり興味深い。
書き方も面白くてあっとゆうまに読んだ。
動物も元々は植物だったんだろうと思うし、
大昔に違う進化を選んだだけで、
その後もずっとわたしたち動物と同じように、
植物としての進化を続けてきているわけで、
動物が高等で植物が下等なんて考えはおかしいわけで。
これからは植物も兄弟と思う。遥...続きを読むPosted by ブクログ -
二年あまり前にも『植物は<知性>をもっている』を読んでいるがこの本もいい。より人間社会や営みにむけたメッセージが強い内容である。
前著がどうだったか記憶がないが、この本はカラー写真の色の出し方が独特だなと、愉快なイタリアのセンセイである著者の個性を生かしているように感じた。
P103 植物の運動に...続きを読むPosted by ブクログ -
"地球で存在する生物の99.7%を占める植物。この地球を観察しているETは、この星の知的生命体をとらえる時どのような結論を見出すのだろうか?人類は知性を持ち、あたかもこの星の住人の如く過ごしているが、少数派であることを忘れている。
本書は、植物に目を向けその驚くべき生態を紹介している。
植物は動物の...続きを読むPosted by ブクログ -
とても刺激的で面白いです。
今まで気付かなかったというか、考えなかった事に気付かされた感じです。
今までの私のイメージでは、進化の最先端は、人間と昆虫で、集中処理と分散処理の最先端、というイメージがありました。
でも本書を読んで、植物も進化の最先端に居て、著者は植物を昆虫に似たイメージで語っています...続きを読むPosted by ブクログ -
地球上の全生命の99.9%を占めるといわれる植物の複雑な生命システムにいて分かりやすく説明する本。動物よりも軽んじられている植物の凄さを啓蒙する本、という側面が強く、今までこのような視点を持っていなかった私にとって、目から鱗な話題が多くとても面白かった。Posted by ブクログ
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我々人間は得てして植物を取るに足らない生物とみなしがちであるが、それは(植物が動物のような「脳」を持っていないことと、実際には動いている植物を人間が知覚できないことに起因する)偏見に過ぎないことが示されている。
植物は人間を含む動物とは異なる進化戦略を採った生物であり、動物と同様及び動物が持たない感...続きを読むPosted by ブクログ -
色々なエピソードが満載され多彩に絡み合う、イタリアのなぜか憎めない人々の群像劇。
出だしはミステリータッチで、中盤からはエンターテイメントに展開するさまにグイグイ引き込まれました。
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ひとつの小さな挿話が次の物語を生み、という形で連なっていく実に奇妙な小説。その積み重なりが最後に読み手をどこに連れて行くのか、ということもわからないままに、私は読み進めるその手を止めることはできなかった。傑作。Posted by ブクログ
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マンクーゾさんの本の一冊目。植物の「知力」を論じた本としては、のほうが、論理的な抑制の効かせ方という点で、「植物はそこまで知っている」の方が僕は好き。
でも、マンクーゾの情熱とか、実際へのアウトリーチとか、好ましいのも確か。そういう意味では「未来を知っている」の方が、オリジナリティが高いかな。Posted by ブクログ -
もちろん言葉通りではなく、未来を知っている、というよりこれからの社会問題に対し、どう植物の機能、構造が生かされていくべきか、著者自身の体験も交えながら書かれている。
近未来的な装置は実際には開発されていたりして、興味深い内容だった。
また植物の感覚に対する認知や記憶などについての話、仮説等々も面白く...続きを読むPosted by ブクログ -
植物は
記憶力がある、オジギソウを馬車に乗せると次第に閉じなくなる
小麦、米、とうもろこしは、人間の主食となることで、大規模に栽培され、拡張した
レンズ豆の種子に似た植物がいる
オランダフクロは、動物が触れて刺激で、種子が爆発し、動物の毛に纏わり付き、範囲を広げる
カマバアカシアは、蜜を作りアリを呼...続きを読むPosted by ブクログ -
おもしろい。植物の構造の解き明かしと、人間の社会生活にどのように転用でき、近い将来どのように課題を解決できかを語った本。読みやすい。大学教授の学術的な文章なのに、スラスラ読めます。Posted by ブクログ
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面白かった。最初は、少しでも植木や花を育てた人なら誰でもわかりそうな事が書かれていて、飽き気味に読んだ。もっと実験の詳細や数値での提示が欲しいと思ったが、中盤からは分かりやすい文章で好感。様々な事例で、いかに植物か優れているかを論じ、また植物の知性を活かした将来も見据えてある。感動的。Posted by ブクログ
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植物も知性を持っている!何を持って知性とするかによると言えるが、漠然と認識していたよりはかなり高度な能力を持っているようだ。早回しの画像を見ると、植物が動物のように動くのがわかる。時間軸の違いだけなのか?いずれにしても、もっと柔軟な発想力を持たないといけないと感じさせられた。Posted by ブクログ
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人間は動植物の頂点にいる。
言葉を操り、道具を使い、他の動物たちの精子を握り、植物たちを管理する。
そんな思い込みは単なるおごり以外の何物でもない。
人間たちは自身を万能だと思っているが、実は下等だと思っている植物たちに「使われている」だけなのかもしれない。
植物に脳はない。
しかし脳がないから知...続きを読むPosted by ブクログ