PHP総合研究所のレビュー一覧

  • 松下幸之助 若き社会人に贈ることば 自分の幸せは自分でつくれ

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    気づき
    ・社会人となるにあたって、ハッとさせられる言葉の連続であった。しかし、その言葉のほとんどは、実現が困難な大それたものではなく、心の持ち方一つでどうにでもなるものであった。一つ一つ、確実に取り組んでいく。

    to do
    ・まず、好きになる
    ・素直な心で、他者の話に関心を持つ
    ・長所、短所を考えずに、持ち味として捉える

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    2020年05月10日
  • 社長になる人に知っておいてほしいこと

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    松下幸之助氏が自身の経験に照らし合わせてインタビュー形式で書かれた本
    率先垂範で自身が行動しないといけないなど、現在にも通じる価値感、考え方が散りばめられている
    読む年代、境遇によって捉え方は様々だと思うが
    一読しておいて損はない本

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    2020年04月01日
  • エピソードで読む松下幸之助

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    松下電器(現パナソニック)グループを一代で成し、「経営の神様」と言われた故・松下幸之助氏にまつわる数々のエピソードをまとめた本。

    氏が創設したPHP総合研究所からの刊行だけに悪いことは書かれていないが、良いことだけ並べたとしてもこれだけのエピソードがあるというのはやはり凄い。

    自社のことだけでなく社会全体のことを考える姿勢など、経営手腕だけでなく、人間的にも素晴らしい人であったことが伺い知れる。昨今の金儲けだけを考えている政治家・経営者が幅を利かせている状況を見て、さぞや嘆いていることであろう。

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    2019年01月03日
  • 人生と仕事について知っておいてほしいこと

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    ビジネスパーソンに最も重要なことはと聞かれた松下さんが“みなに愛されること”と答えていたのは確認が出来たというか少し安心する思いがしました。

    時代が変わっても不変であろうこともあればもしかしたら今の時代にはそぐわないのかなと思うようこともあったが、共感というかそう思うなという点が多く、松下さんが言っていたことということでやはり再確認・勇気づけられるところがたくさんあった。

    弁慶の件など特に。

    知識をどんなにつけてもそれを使いこなせるだけの力量があるか。
    武士の話もあったが人間力というものをつけたい。

    そのためにはひとつひとつ真摯に向き合って沢山のことを経験して沢山の失敗をして力をつけていこうと思う。

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    2017年01月22日
  • 人生と仕事について知っておいてほしいこと

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    ネタバレ

    礼儀をわきまえていうべきことをはっきり言う
    利害にとらわれて心を悩ませない
    大志を抱いても今日の現実を忘れてはならない

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    2016年05月04日
  • 人生と仕事について知っておいてほしいこと

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    松下幸之助語録!
    僕の生まれた年に語ったことが書いてあった。しかし、内容は今でも当然、通用すること。
    「素直」な気持ちが本当に大切なんだと改めて感じた。

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    2015年04月12日
  • 人生と仕事について知っておいてほしいこと

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    松下さんの言葉の中に、

    『人から評価してもらうことはもちろん嬉しいこと。でも、「今日は自分ながらよくやった」と自分で自分の仕事を称え、それを続けることができる人が成功者ではないか。』

    というものがあった。自分を一番よく知っているのは自分。その自分を褒められるような仕事の仕方をしたいと思った。

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    2013年09月01日
  • 人生と仕事について知っておいてほしいこと

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    松下幸之助さんの講演や対談で語ったことをまとめた一冊。
    実際に聞いたことがないのでイメージの域を出ないが、関西弁のゆるやかな語り口という印象でほんわか心温まりつつも、それはそうだよね、と重みのある内容。
    この手の昭和の経営者とか立ち上げた人に共通するのは奇をてらってないというか、正直にやることに加え、チャンスを見逃さない大胆さとある意味の強引さあったのかな、と。
    なんだかんだためになります。

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    2013年06月15日
  • 社長になる人に知っておいてほしいこと

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    ネタバレ

    質問形式での答える形での形式となっていて非常に読みやすい。
    30年近く前の内容ではあるが原理原則的なものは色あせずに変わっていない。

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    2012年10月25日
  • 人生と仕事について知っておいてほしいこと

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    ネタバレ

    色々な部分で「いいな」と想える事が多い。
    ”商い”という事について、本当に真摯に向かっていたんだなぁと感じる。

    出来る事なら、生でお話を伺ってみたかったと感じる。

    そんな松下幸之助さんの仕事に関する想いを抜粋した本。

    まさに「働く事」のエッセンスが抜き出してあると感じる。

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    2012年08月01日
  • 人生と仕事について知っておいてほしいこと

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    ネタバレ

    「人から愛される人になりなさい」の前書きから始まる松下氏の講義のまとめ。
    書いてある内容はとても深い、なので時間をおいて何度か読めば違う感じ方が出来ると感じた本。要約及び自分なりに今回感じたことを書く。

    ・人間には必ず欲がある。著者はその欲を否定する立場にはない。
    むしろ欲とは生物の持つ”生きる力”であり、欲に対する情熱を非常に大事に扱うことが人から愛される術なのである。しかし著者は自分に対しては全ての欲を大事にするべきだとは言っていない。この場合において著者は欲を二つに分けている。
    一つ目は物欲で、二つ目は物欲以外の欲である。犬を始め多くの動物は物(エサやおもちゃなど)で動く、または動かすことができる。しかし人間はとても強い物欲を持っているが、必ずしも物欲がすべてであるわけではない。だから成功したければ物欲に支配されるのではなく、自分が物欲を支配する立場にならなければならない。なぜなら物欲で動くと個人的な争いに巻き込まれるなど、自分にとっても社会にとっても悪影響であるからだ。従って物欲以外の欲を大切にして生きるべきである。しかし、物欲を支配するのは一筋縄ではいかない。この点に関して著者は「どうせ死んだら自分の物は全て国家、または他人の物になる。従って長い目で見れば自分のものではないのだ。ならそこまでこだわらなくてもよい」という考えを展開している。

    ・個人個人に欲がある限り、必ず対立が生まれる。なぜなら欲には個人差があるからである。ではなぜ対立がありながらも世の中はうまく回っているのか。
    それは対立の後、調和するからである。このステップを大切にするべきである。なぜなら対立の段階で新しいものが生まれるし、対立があるからこそ納得の行く形で調和に向かうからだ。人の欲は無限大である。故にお互いに言うべきことは言って調和のステップに向かうべきである。そうすれば新しい道がひらける。

    私は対立と調和を結ぶ具体的な行動こそが“協力”なのだと感じた。
    協力に関して重要な点が4点ある。
    ①情けを知ること・・・慈愛の精神を持ち、感謝深くあれ。何があっても頭は低くあれ。
    ②慎みを知ること・・・感謝だけでなく恐怖に敏感であれ。ここにおける恐怖のニュアンスは地震が怖いといったような類のものではなく、”誰かに対して申し訳ない”といった類のものである。この点において大切なのは、誰かの為という精神で日々を生活することにあると思う。
    ③憤慨しない・・・腹が立つことはあろうが、怒ったところで百害あって一利なしである。怒るくらいならもっと深くにある本質を考える方がお互いの為である。
    ④報告を完璧に行う・・・相手から、信頼を得て、スムーズに調和へ向かうためにはマメに報告をし、信頼を積み重ねられるかが大切である。どんなに些細なことでもいちいち報告をするべきである。

    ・自分の欲は自分で満たすべきである。具体的には自己評価を一日の終わりにするべきである。なぜなら他人に言われるのとは別の良さがあるし、次の日をもっと大切にできるからである。前述した部分に関連付けると自分の欲を満たすことで他人に対する対立を減らし、よりよい調和へ向かえるからだ。その為にもその日その日を大切に大切に生きるべきである。壮大な夢を描くのもよいが、そのために足元の現実を見落とすことはあってはならない。

    ・人間たるもの賢くあってはならない。なぜなら賢くなければ熱意を行動に移さず、理屈ばかり言うため成功できないばかりか、貴重な失敗すらもできないからだ。失敗は貴重な学びの機会を与えてくれるだけでなく、自分から率先して話し、心情を訴えることのできるまたとない機会と出逢いを提供してくれる。だから理屈だけでなく行動を伴う人間であるべきである。その為には少なくとも自分視点では賢くあってはならないのだ。

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    2012年07月13日
  • 社長になる人に知っておいてほしいこと

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    経営に携わる人にお会いする機会が最近多く

    また社長である父親との対話も増えてきた中

    手に取った一冊。

    不思議と僕が出会った経営者に共通する部分も多く

    そして随分前の話のはずなのに

    話が全く色褪せないということに驚いた。

    経営の本質は実は変わらないのかも知れないなぁ

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    2012年05月07日
  • [愛蔵版]松下幸之助一日一話

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    題名の通り、松下幸之助さんの一日一話による人生の考え方が書かれている。
    初めて読んだがとても奥深く人生にとって大切な事が書かれている。
    人生は謙虚に今できる事に感謝して精一杯努力して生きていく事が大切で、決してこういったら近道になるとか、こうしたら、うまく生きれるとかではなく、一歩一歩ゆっくりでも確実にかみしめて消化して歩んで行くのが一番いいんだと、言われてるような気がした。
    経営者でも社員でもどんな立場でも人間としての道徳感にのっとて会社を作っていかなきゃいけないとか、人を大切にするのがどういう位置にいても大切なんだなーと感じた。

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    2012年03月31日
  • [愛蔵版]松下幸之助一日一話

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    いつ読んでも発見がある本。
    根源的なところを揺さぶってくれるので
    不思議とストレスなく開いてしまう本のひとつ。。。

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    2011年09月17日
  • 人を活かす12の鉄則

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    ネタバレ

    『なにも意をたくましくする必要はまったくない。真実をさらけ出すことでいいんです。人はその姿を見て反応するんです』(率先垂範する)

    『上手な叱り方やほめ方を意識すること自体、すでに間違いでないかと思う』(寛厳よろしきを得る)

    松下幸之助の本は何冊か読んだが、たまに読むと忘れかけたことを思い出させてくれる。仕事でもそうで、大切なことを忘れて、自分の気持ちで動いてしまう、その後、それを振り返って反省する。その繰り返しかなぁと思う。

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    2011年08月13日
  • エピソードで読む松下幸之助

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     「光秀になるなよ、秀吉を見習え」という言葉が一番心に残った。自分自身、今までは、どうしても、嫌なところを見てしまうと、その部分が誇張され、この人は駄目だと思ってしまいがちだったが、上司の欠点にこだわって反抗するのではなく、よいところを見て対処したほうがよいということに当たり前ながら気づかされた。
     
     

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    2011年07月01日
  • 人生と仕事について知っておいてほしいこと

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    松下さんの人生観や仕事観についてまとめられていて、色々と書かれていますが、個人的に一番考えさせられたのが p111~113 の『勇気をもって「寝込みを襲う」ことができているか』でした。

    相手に迷惑かもしれないという理由で行動することを止めたりすることは、相手の気持ちを都合のいいように決めつけて逃げの理由にしているだけ。
    つまりは、相手のことを考えているようで自分のことしか考えてないってことになるんですよね。

    まぁ、明らかに迷惑な場合もあるかもしれませんが。

    本当の意味で相手のことを考える思考をもっともっと養わないといけないな、と考えさせられました。

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    2013年01月08日
  • 一冊でわかる! 松下幸之助 一代で世界的企業を創り上げた経営者の生涯と成功哲学

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    経営の神様松下幸之助を知りたいと思っている人にはお勧めな本!
    これには松下幸之助の生い立ちやどのような想いで経営をしてきたか、松下幸之助の考えが一冊にギュッとつまっている。
    松下幸之助は幼い頃から働き、その知恵がそのまま経営論につながっているようだ。学業はあまり十分に受ける事は出来なかったが、独学でそれより多くの事を学び吸収する事ができた松下幸之助は元々素質があったのだと思う。ドラッガーより松下幸之助が好かれるのはこのように経験から物をいう所に人情や心を感じるからであろう。

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    2011年03月19日
  • 一冊でわかる! 松下幸之助 一代で世界的企業を創り上げた経営者の生涯と成功哲学

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    松下幸之助の生い立ちはもちろん、その時の時代背景などもわかり、
    戦前・戦後の産業の発達もわずかではあるが、勉強になりました。

    「ソケットを発明して有名になった経営の神様」
    ぐらいの(間違った)知識しかなかったのですが、この本を読んで、
    技術者や発明家としてではなく、経営者としての評価が高いことが
    理解できました。
    会社の在り方、社員との接し方という面を多く取り上げているだけ
    かもしれませんが、それでも一見抽象的な人々の精神面へ訴えが多く、
    それが経営者として評価を得ることになったのかと思います。

    1.経営理念の確立
    2.衆知を集めた全員経営
    3.ガラス張り経営
    4.ダム経営 -90%の力でまわす
    5.適正経営 -無理な成長、戦略を望まない
    6.自主責任経営
    7.雨が降れば傘をさす -流されずに当然のことを行う
    8.非に新たな経営
    9.共存共栄の経営 -仕入先も顧客も競争相手も
    10.適材適所の経営 -人の潜在能力を信じる

    また、松下政経塾をはじめ政治から産業界全体まで、
    広い哲学を持っており、
    今となっては金利による無税国家論や
    山を削って埋め立てる新国土創成論など
    突拍子もないものもあるが、観光立国や道徳の重要性など
    凄い先見性のあるものもあった。

    当時にして、既にとても大きなスケールで未来も考えて、
    企業の発展、それによる社会への貢献を実現しており、
    今でもまったく陳腐化していないものがたくさんあるなぁ。

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    2010年10月25日
  • 一冊でわかる! 松下幸之助 一代で世界的企業を創り上げた経営者の生涯と成功哲学

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    経営の神様と言われた松下幸之助は理念を大事に企業経営をした人物。その考え方は少しも古びていない。むしろ、今こそ大きなヒントになるのではないか。同書は題名通り、その生涯と考え方のエッセンスを紹介している。

    昨今、話題のフリーミアムビジネス。この考えを日本で最初に実現したのは幸之助ではないか。松下電器は昭和2年、ナショナルランプを発表した。これに際して、市場に1万個のランプを無償提供している。中に使う電池については岡田電池に無償提供できないかと交渉した。

    岡田乾電池の主人は「少し乱暴な話ではないか」と驚くが、松下は「年内に20万個売るから、その暁には1万個分まけてほしい」と持ちかけて、納得させる。1万個を無料にしても、大量に売れば、儲かる。まさにフリーミアム。結局、ナショナルランプは年内だけで48万個売れた。

    昭和7年にもフリーミアムを実施している。それはラジオの製作、販売をめぐるものだった。当時、特許魔と呼ばれる発明家がラジオの回路の権利を独占し、ラジオを製作していた各社に特許使用料を支払うように迫った。これによって、ラジオ業界は停滞することになった。

    松下は「ラジオの普及は日本文化の向上につながることであり、必要な技術を必要な者が使えないのでは業界の発展はありえない」と考え、この発明家と交渉。発明家から大金で権利を買い取り、その技術を業界全体に無償で使用させた。これはナショナルランプでの成功体験が基なのだろう。

    一般にフリーミアムとは無料の周辺で、商売をすることと見られがちだが、その根幹にあるのは社会への還元、公共性が基になっているのが分かる。

    さて、いま、日本が、あるいは地方自治体が、あるいは企業が元気がないのはなぜだろう? それは理念がないことに尽きるのではないか? 経営理念とは、(1)この会社が何のために存在しているのか、(2)この会社をどのようなやり方で経営していくか?との基本的な考えだ。

    では、幸之助が考えた経営理念の条件とは何か?それは正しい人生観、社会観、世界観に根ざしたものであり、基本的には当たり前のことばかりである。

    しかし、幸之助の経営理念に関する言葉はしびれるものばかりだ。

    「経営者が正しい経営理念を持ち、企業の使命を自覚しつつ経営を行い、そうした理念や使命感が会社の隅々まで行きわたっていれば、社員は教えずして育っていく。それなしにいくらいろいろな方法を講じて、社員教育しても、技術は向上させられても、よき社会人としてのよき社員は育たない」

    「世間には二通りの会社がある。はっきりした会社の方針を持っている会社と、もっていない会社である。後者は、社員に対して『これだけ給料を出すからしっかりやってくれ』となりがちで、高い給料を払っても不平不満が出やすくなる。一方前者は、社員が自分の仕事の使命や意義を感じているから多少給料が安くても、喜びとやりがいを感じている」

    さて、この不況の中、企業はどうあるべきなのか?昭和4年の恐慌での幸之助の行動には大きなヒントがある。

    世界恐慌をきっかけに、松下電器も、このデフレ不況の波に飲み込まれてしまう。失業者があふれ、物が売れなくなる。倉庫には商品がいっぱい。創業以来の危機だった。

    当時、病気療養中だった松下のところに会社幹部が訪ねてくる。「従業員を半減させないと、会社は立ち行かない」と進言。幸之助はこう言い切った。

    「会社はますます発展しなければいけないのに、従業員をクビにしてしまったら経営信念の上に自ら動揺をきたすことになる。クビは絶対にしない。工場の生産は半減にするが、日給は全額支給する。その代り店員は休日を返上して、ストックを売ってくれ」と指示する。

    この結果、社員は歓喜し、全店員は力を尽くして全商品を売ることを誓った。そして、2か月後にはストックを売り尽くし、工場は半日休業どころか、全力で操業しなければ間に合わないほど活気を取り戻した。

    社業が苦しくなった時、経営者は己のことを考えがちだ。しかし、従業員の方がさらに苦しい思いをしている。そこに気づくことが大切ではないか?

    昭和20年、労働組合法が公布され、翌年1月には松下にも労働組合が結成された。大会が開催された。

    呼ばれていない幸之助は進んで大会に出席し、「労使双方が謙虚な態度で真理に従うはずならば、意見は一致するはず」と祝辞を述べた。

    社長が労働組合の結成式に出席して、祝辞を述べることは極めて異例なことだったが、会場からは大きな拍手が起こった。これは昭和4年の大恐慌の際にも一人も解雇者を出さなかったことが背景にあったのだろう。

    昭和21年11月、GHQによる公職追放の際の出来事も印象深い。幸之助は社長辞職もやむなしと腹をきめた。ところが、このニュースが新聞で報じられると、発足間もない労働組合が嘆願運動を展開する。

    当時、うちの社長はとんでもないから、やめさせてくれといった苦情ばかりが舞い込んでいた。そんな中で、まったく逆の運動が起こったのだ。

    これには時の大臣は驚き、少なからず感銘を受けたという。こうした事情もあってか、幸之助は昭和22年1月には無条件追放のA項指定からB項指定となり、5月には追放指定を解かれることになった。

    そんな松下電器でも、社業が傾く時期もあった。昭和23~24年、社員に給与が払えなくなった。幸之助は率直に経営難を告白し、賞与の支払猶予と社員の奮起をお願いした。

    これも、分け前を独り占めしていた経営者であったら、何の説得力もなかっただろう。

    その後、朝鮮戦争が勃発し、特需が日本経済を活気づけた。戦後政策による松下電器への制限も解かれた。26年7月には「全力を燃やし尽くし、歓喜の姿で会社経営につぎ込むことをここに宣言する」と決意表明。こういう姿勢が社員の奮起を生む。

    幸之助はガラス張り経営がよい、という。「秘密を少なくして、いろいろ知らせることが、社員の自主性をやしない、好ましい気風を生む上で大いに役立った。自分の部署の方針や仕事の実態を知ってこそ、各人の自主的な力強い働きも期待できる」

    「ガラス張りにするといっても企業秘密がある。だから何もかも公開するわけにはいかないだろうが、見方によっては多少の秘密が漏れるマイナスよりも、従業員が疑心暗鬼になって意欲や張合を失う損失の方がずっと大きい。いいことにせよ悪いことにせよ、従業員を信頼してできるだけ実態を知らせることが大切だ」

    昨今の企業は儲かっている時は社員に伝えず、儲からなくなった時に経理を公開して、会社に金はこれしかないと言い訳をする。これでは社員の信頼を築くことができないのは当然である。

    幸之助は理念を大事にした経営者だった。「理想や目標をもたない企業は衰退する」「経営者は常に理想を掲げ、目標を見定めて社員に語りかけ、ともにその実現を図らなければならない」といい、自らも実践する。

    そして、5か年計画を発表するが、これがものすごい。

    昭和30年の売上220億円→800億円、従業員数1万1000人→1万8000人。しかも4年間で目標を達成し、5年後には販売高1514億円、従業員2万8000人、資本金150億円。

    日本でいちはやく週5日制を導入したを宣言したのも松下だった。昭和35年に組合に提案するが、労働組合が「勤務日が労働強化になるのでは」と抵抗し、40年から実施された。それがうまくいくと、今度は昭和42年、5年後に賃金を米国並みにしようと経営方針を打ち立てる。

    「社員に夢を語らない社長は失格である」と幸之助は言う。会社は賃金ダウンこそするが、「賃金を上げよう」とはなかなか言わない。賃金をコストのように言う経営陣に聞かせてあげたいものだ。

    松下政経塾を作るなど政治活動も有名。以下のような言葉もある。

    「国民が政治を嘲笑している間は嘲笑に値する政治しか行われない」
    「民主主義国家においては、国民はその程度に応じた政府しかもらえない」

    幸之助の国家観で面白いのは「無税国家構想」。考え方、やり方次第では税金がいらない国家経営も可能だと考えた。国家予算は単年度。このため予算を使い切るために無駄もある。その無駄をなくし、作業効率を高め、少しずつ残し、積立てていく方式にする。それを複利で運用すれば、その益で税収を上回るというもの。21世紀にはこういうやりかたも実現できるはずだ、と考えたわけだ。

    最後に、幸之助の原体験を紹介する。

    幸之助は父親が事業に失敗し、丁稚奉公に出ることになった。丁稚先では船から投げ出されたり、自転車を運転中に自動車にひかれたりと2度ほど死にそうになったことがあった。普通は運が悪いと感じる出来事だったが、幸之助は結果的にけがをしなかったことから、「自分は運がいい」と考えた。

    京セラの稲盛和夫も、同様に苦労人であったが、自著の中で「自分の運命を嘆いた」と書いている。稲盛の運気が反転するのは就職先で働きがいを見つけた後だ。就職先は初任給も期日通りに出ないような会社であったが、やがて、仕事に没頭し、自分の生きる道を見つけていく。

    稲盛は自分は何のために存在し、何を成し遂げるべきなのかを自問した上で「生き方」を見つけた。

    ここで気がつくのは理念が必要なのは何も企業にだけ必要なものではない、ということだ。

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    2010年08月13日