三浦勇雄のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
騎士団員であるセシリーは、助けてくれた男ルークの剣に見惚れ、打って欲しいと頼み込む。それが、すべてのはじまりだったとは、この時誰も知らなかった——。
本作は、第一回MF文庫ライトノベル新人賞の特別審査員賞受賞作であり、今はベテランに成られている三浦先生の代表作です。
「ロードス島戦記」の水野良先生がグランクレスト戦記にて述べられておりましたが、この頃のライトノベルというのは、ヤングアダルトと呼称され、内容こそ青少年向けではあるものの、一般文芸作品とは変わらぬ文章力や構成力を持って描かれていました。(現代のレベルが低いというわけではなく、研究による傾向変化だと思いますが)。そのため、今の大人の -
Posted by ブクログ
剣を作ってもらう約束をしたけれど、先立つものがない。
とか言っている間に、『友人』を誘拐しにきた一行が。
どこに重きを置くか、誇りを置くか、という現実。
この年ならば、確かにしがみつきたいかも、ですが
相手が相手…なので、望みを持っても仕方がない。
命を賭してまで、と考えると、負けしかないかと。
主人公の愚鈍なまでの正義感でどうにか説得(?)ですが
青臭いvs汚い大人、は2話目も続いています。
これだけ言い切ってしまったら、それはそれですっきりw
そもそも言い切ってしまえるのは、若さと
階級下から、しかできない技です。
言っている最中、ずっと花を挿していたのは
ほほえましいものがある、やも -
Posted by 読むコレ
購入済み最初の1ページで、最近のラノベの変な悪ノリな雰囲気が無さそうだと分かったので、安心して最後まで読めました。
・・と、そういう感想を持つ時点で、オヤジってことなんでしょうね。これでも思春期をラノベで育った世代なんだけどなぁ・・。
ただ、無条件に面白かったかというと、期待通りでなかった部分もチラホラありました。やっぱり、誰しもまずはタイトルと読み始めの数ページで、ラストの展開を期待するんだと思います。本作はちょっとその通りでなかったですね。まずもって、刀鍛冶という設定はどこかで生かされていたのでしょうか・・。
とはいえ、読みやすかった。次作検討中。