藤井一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
M&Aの基礎知識が網羅的に書かれており、それほど難しくもない。
逆にこれ以上の知識は仲介会社等を通して学ぶ領域だと思ったので、
入門書であり、決定版という位置づけ。
M&A周辺の基礎知識で知らないことが学べた。その中でも、各立ち位置におけるインセンティブの働き方等は面白かった。
↓メモ
ストック型(継続的に売上が立つ)が人気
テスラも過去にアップルに売却をもちかけましたが、相手にされませんでした。
売却できる可能性が高いと判断できる会社は、相談をいただくうちの 2 割程度
売り手として、同業の会社は事業内容を熟知しているので、経営を任せるという観点では心配いらない。
でも同業の買い手は、たんに顧客や商圏がほしいということになりがちで、一般的にいい条件が出づらい
表明保証保険は、 M& A の最終契約書の契約日以降または M& A 実行日以降に、売り手の表明保証違反が発生した際に、その損害をカバーするもので、売り手が入る保険(売り手付保)と買い手が入る保険(買い手付保)がある
まずは売り手のオーナー社長に好かれることが重要
買い手が売り手社長の感情を理解せず、上から目線の態度で接したり、信頼関係を築く前に条件交渉を始めたりして、売り手社長から振られてしまうことがある。
ファンドとは、 資金や基金、またはそれらを運用する組織や団体のこと。
仲介会社が買収対象企業に打診するときは、まずオーナー社長宛に手紙を書いて、その後電話をします。
一言でいうと、「会社を売る気はありませんか?」ということをこちらは聞きたいわけですが、もちろんそれほどストレートな聞き方はしません。
「弊社の顧客である大手企業が、貴社のことを大変高く評価しており、貴社との事業資本提携を検討させていただけないか」というようにもちかけて、意向を探っていきます。
仲介会社やアドバイザリー会社の中には、成功確率が低いことをあえていわずに、着手金、リテイナーフィーをとって、 DFS のようなサービスを実施しているところもあるので注意が必要
仲介会社の一番の付加価値は、 売り手と買い手それぞれに M& A の相手方としてふさわしい会社を紹介するマッチング機能
ネットワーク外部性とは、 あるサービスの利用者が多ければ多いほど、利便性や価値が高くなる ことをいう。
また仲介者・アドバイザーとは利害が一致しない点があることをよく理解し、仲介者・アドバイザーの理念、価値観、人間性と能力を見極めたうえで、仲介者・アドバイザーを選定し、うまく活用することが決定的に重要。 -
Posted by ブクログ
M&Aを手がける会社の社長による交渉スキルに関する本。
実際に交渉の現場にいる方には参考になるかも知れません。
基本的な考え方は、チャルディーニ『影響力の武器 - なぜ、人は動かされるのか』等をベースとされているので、実践よりも基本を理解されたい方は、こちらを読むほうがよいかも知れません。
交渉力の7つの源泉として、括弧内は恋愛中の男女に例えた例が分かりやすく面白かった。
①合意をしたいと思う温度差(惚れたほうが弱い)
②他の選択肢(結婚前はひとりに絞るな)
③時間(結婚を焦ってはダメ)
④情報(本当に彼女(彼氏)のことを理解している?)
⑤演技力(ウソはダメだが、思わせぶりはOK)
⑥客観的状況(親や友達は何と言っている?)
⑦人間力(最後は男(女)の魅力) -
Posted by ブクログ
ネタバレ交渉の本。社内交渉を円滑に進めたいと思って読んだが、具体的な方法ではなく、座学的だった。M&A、価格交渉の話が主に想定されていたが、交渉の根本的なことや行動心理の話もあり、参考になった点もあった。
以下、参考になった点
相手の言うことを素直に受け入れないないのは、
●フォールス・コンセンサス効果
自分の考え方は正しく常識的で、相手も自分と同じように考えるべきで、そのように考えない相手はおかしいと思うこと。
●反射的低評価
立場を異にする人の意見や提案だからという理由で反対したくなる心理のこと。
●帰属のエラー
自分や他人の行動を判断するとき、他人に対しては人柄や性格をもとに判断し、自分に対しては置かれた状況や外的環境で判断しがちであること。
⇒相手の理由がわかれば、自分の感情もコントロールできる。
理解できたのと、相手の要求を受け入れるかは別問題。
感情的に議論するより建設的な話ができる。
相手に批判されたら、
相手に話をさせ、話を聞くのが得策。
話を聞いたうえで、必要ならとりあえず謝り、低姿勢で、客観的事実で説明、反論する。その場でどちらが正しいかははっきりさせなくていい。
悲しいときは相手の要求を飲みがちになり、怒っていると相手の要求を拒否しがちになる。
対等な交渉はない。
共通の利害について話す。