泉ウタマロのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
とても面白かった。感動し、考えさせられた。クロードとイレーヌの別れのシーンは涙がでそうになった。へたな恋愛小説より、よほど感動する。そして、この本を読んで、自分は小さいとき何が好きだったんだろうと考えた。自分が一番好きなことは、自分が一番知っているはずなのに、成長するにつれ、それを押し殺し、周りの空気を読んだ行動をし、最初から諦め、どんどん分からなくしている。いつか、自分に子どもが出来たときは、のびのびと好きなことをさせてあげたいと思った。偏差値のため、良い大学にはいるため、大きな会社にはいるため・・・そういったことが本当にバカらしく、もったいなく感じた。一人ひとりが、もっとワクワクしながら仕
-
Posted by ブクログ
『私はついうっかり死んでしまった・・・』ではじまる物語。ウイットにとんだ文体で読みやすく綴られている。
物語のテーマは”神”(創造主)と人の関係性と思しき。
私は限りなく無神論者であるが神が存在すればいいなと感じてる程のもの。
物語の中で奇妙悪趣味奇天烈な創造主(神)が神と人の魂との関係性を主人公との一問一答のなかでの語る内容は、言い得て妙であった。
私ごときも神の創りたもうた人と言うものが神妙に理解できた。
つい私の周りにも可愛い守護天使が、おわしましましていないかと周りをきょろきょろしたくなる!
大人の童話と言ってもよい楽しく感慨一入の一冊でした。
読後感=人は神の一部で人の中に神はいる・ -
Posted by ブクログ
なるほど。舞台はフランスなのですが、輪廻転生の話でもあり、どこか仏教っぽい感じもして、すんなり心に入ってきました。ただ、解脱して輪廻から抜け出す事はできないのですね...。
魂の話、決して目新しいものではありませんが、とてもユニークな表現がされていて、身構えないで読める一冊だと思います。ちょっと前に大田篤さんの本を読んだので、それを思い出しながら読んだりしました。
共感した箇所を引用します。
・幼い頃、外側から入れることばかりを強要されると自分自身について気づかないで大きくなってしまう。そうすると将来何を選んでいいのかわからなくなっちゃうんだ。
・魂はあなたの感情を通してしか語りかける -
Posted by ブクログ
ネタバレ主人公は64歳の男性、クロード。彼が死んでしまったところから物語が始まる。
彼は天国に召され、64年の人生を振り返ることになる。本当は画家になりたかったクロードだが、生活や家族のために嫌々スーパーの店員として定年まで働くことになる。彼は「絵を描きたい、こんな仕事は嫌だ」という心の声を無視し続けた。結局、彼はこの一生で自分の絵の才能を昇華させることはできなかった。
クロードのように心の声を無視し、生活のために嫌いな仕事をして死んでいく人がたくさんいると思う。普通に働いていたら、私もクロードのようになると思えてドキッとした。
今の仕事に疑問を感じている人、これから就職する人にも是非読んでほし -
Posted by ブクログ
4月に読んだ本。9月にもう一度読み直してみました。
1回目に読んだ時に、また読み直したいと思うほど、気に入った一冊だったはずなのに、ラストをすっかり忘れていました(笑)
自分が死ぬところから物語が始まるところは、『colorful』と似てますね。でも、この物語では、自分の人生を振り返り、自分が気づけなかったことや、自分の愛した人が、どれほど自分に対して愛情を注いでくれていたかということだけでなく、真理を知っていく(思い出していく)という流れ。
全てが一体であるという考え方は、年々しっくりくるようになってきました。この本は、これからも何回も読み返すと思います。
でも、3回目に読む時も、き