根井雅弘のレビュー一覧

  • 英語原典で読む現代経済学
    経済学古典を英語原典で読むシリーズの二冊目
    ケインズ革命以降が対象であり、各学派、各学者の思想の違いが際立つ時代と本の構成になっている
  • ケインズを読み直す:入門 現代経済思想
    20230611〜0710 根井教授によるケインズ評伝。一般理論についても平易に解説してくれている。章ごとにケインズの著作からフレーズを原文で抜粋して翻訳・逐語訳をしているが、それがとても分かりやすい。参考文献も充実しているので、さらに深く読み進めたい人には最適かと思う。
  • 経済学の歴史
    経済学の大きな考え方を産み出した人物12人を、短い伝記と共にその産み出された考え方について紹介している本。
    取り上げらえている偉人はケネー、アダム・スミス、リカード、ミル、マルクス、メンガー、ワルラス、マーシャル、ケインズ、シュンペーター、スラッファ、ガルブレイスの12人。それぞれがどういう過程を経...続きを読む
  • 英語原典で読む現代経済学
    20210415-0723 「英語力を鍛えつつ、経済学を究める!」との帯の言葉通り、経済学史をかじったことのあるものならよく聞くフレーズや名前を知ってはいても原典に当たったことのない学者の「生の」文章に触れられるのはとてもありがたい。根井先生の厳しくも暖かいk鳥羽が端々にあるので、何か月もかかった...続きを読む
  • 物語 現代経済学 多様な経済思想の世界へ
    ケインズ革命(1930年代)から新自由主義(20世紀末)までの経済学史本であり、
    主流派から異端派に至るまで、多様な思想が栄えては廃れた歴史の流れを解説している
    初学者が手に取る一冊としてはとても良い
  • 経済学の歴史
    経済学史において最も重要な学者を12人を選び抜き、
    彼らの人物史と時代背景、思想、理論を解説した類のない名著
    歴史の話はともかく理論の話は初学者には理解が難しい水準
  • ノーベル経済学賞 天才たちから専門家たちへ
    どういう経済学者が受賞してきたか、受賞される理論はどのような変化があったのかを丁寧に考察している本。

    大まかな理論解説とともに当時の状況や学者同士の関り、思想的対立などを踏まえて整理されているので、経済学理論がどのように発展してきたのか、どんな対立があったのかがとても分かりやすくなる良い本でした。
  • 経済学者はこう考えてきた
     経済学の入門書。経済思想史家が書いているのでスタンダードな入門書とは書き方が異なる。著者も述べているように、スタンダードな教科書を勉強した上で読むと視野がグンと広がるような本に仕上がっている。経済学について完全に知らない人が読むと難しい点には注意。

     この本は経済学初心者にぜひおすすめしたい。理...続きを読む
  • 経済学の歴史
    12人の経済思想史の偉人の思想を400ページ近くの文庫版で説明しようとする本。著者は、経済思想史の本が多い根井氏。

    フランソワ・ケネー、アダム・スミス、リカード、J.S.ミル、マルクス、メンガー、ワルラス、マーシャル、ケインズ、シュンペーター、スラッファー、ガルブレイスの12人。個人的にはこの後の...続きを読む
  • 物語 現代経済学 多様な経済思想の世界へ
    同じ著者の、「入門 経済学の歴史」を読み、わかりやすかったので、出版年が古い本書を読んでみた。他のレビューでは、物語とはいえ難解だったという声も多いが、確かに本書でいきなり経済学の基礎を学ぶとなると厳しいと思う。それなりの基礎知識を整理し、関連付けするためには良い物語形式の本だと思う。


    個人的に...続きを読む
  • シュンペーター
    私が深く尊敬する経済学者であるシュンペーターに関する本であるが、よく知っていたところもあるが、深く理解するところもあった。
    彼のその「学問への執着」が私が最も愛する所以であるし、それであるがゆえのケインズへの批判、それもよく分かる。ニューディール政策は、「酸素室の資本主義」であると批判した。彼は19...続きを読む
  • 経済学の歴史
    フランソワ・ケネーから始まって、アダム・スミス、J.S.ミル、マルクス、マーシャル、ケインズ、シュンペーター、そしてガルブレイスなど12人の経済学者の経済理論を解説し、経済学史の流れを非常にコンパクトに分かりやすくまとめた力作。

    それぞれ小伝が紹介されているので、当時の時代背景と生い立ちから、12...続きを読む
  • 経済学の学び方~将来の経済学研究者のために~
    「正統と異端のせめぎ合いのなかなら革新(イノベーション)が生まれる」というコンセプトを軸に、経済学の歴史を読み解く。具体的には、アルフレッド・マーシャル、アダム・スミス、ジョン・スチュアート・ミル、ジョン・メイナード・ケインズ、ヨーゼフ・アイロス・シュンペーターという5人の経済学者が取り上げられる。...続きを読む
  • 今こそ読みたいガルブレイス(インターナショナル新書)
    昨年読んだ本の中で紹介されて興味を持ち、読んでみた。
    異端の経済学者ガルブレイスの良き理解者が書いた本だけあって、大変分かり易く面白かった。アメリカの1930年頃の大恐慌時代以降の経済史に対するガルブレイスの理解、そしてその後自身が経験した経済的事象に対する考え方が著書からの引用を通して解説されてお...続きを読む
  • 今こそ読みたいガルブレイス(インターナショナル新書)
     アメリカの経済学者 ジョン・ケネス・ガルブレイスの経済学的なスタンスを、主著である3作(『ゆたかな社会』、『新しい産業国家』、『経済学と公共目的』)を軸に解説すると共に、その他の幅広い文筆作品から彼の思想を概観したガルブレイスの解説本。

     「今こそ読みたい」とタイトルにある通り、GAFAに代表さ...続きを読む
  • 経済学再入門
    題名通り、経済学とは何かを解説した本。
    1章 市場メカニズムについて
    2章 社会主義、資本主義について
    3,4章 経済思想史について

    1,2章については経済初学者でも関心をもって読み進めることができたが、3,4章の経済思想史は面白味を感じられなかった。
    「再入門」という名であるだけあって、経済学に...続きを読む
  • 市場主義のたそがれ 新自由主義の光と影
    新自由主義、市場原理主義などの言葉で表される経済学の歴史を書いた本
    理論よりも歴史的な部分が中心なため分かりやすく、この思想の功罪が学べる
  • 経済学者はこう考えてきた
     経済学の理論の背後には、古典から現在に至るまで、思想がある。その思想を基にして、改めて経済理論を考える、というのが本書。

     通常の数式やらが多い書籍よりも、思想から見る分とっつきやすかった。ただ、なんともなしに経済学は絡みづらい。
     
  • 市場主義のたそがれ 新自由主義の光と影
    シカゴ学派だとか市場原理主義だとか、よく聞く割には正確にどんな『教義』なのか知らなかったので興味深く読んだ。
    特に得心したのは、マネタリストが信じている「マネーサプライはコントロールできる」という仮説は、銀行が信用創造して融資を増やすことが前提になっていて、貸出先がなければ成り立たないという点。言わ...続きを読む
  • 経済学の歴史
    経済学史の入門書はロバート・ハイエルブローナーの『入門経済思想史』が個人的に最高傑作だと思うが、日本人が書いたものが読みたいならオススメ。