小島直記のレビュー一覧
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表記の本ではなく『小島直記伝記文学全集 第七巻
松永安左エ門の生涯』を読んだ。(小島は他にも松永について書いているので、表記のものとまったく同じではないが、重なりが多いのは想像に難くない)
以下それについての書評である。
第九巻の石橋湛山に続いて読むが、松永安左エ門についてもやはり教科書や本などで名前を聞き知っているだけで、詳しく知らない存在であった。この伝記を通して松永安左エ門の濃密な生涯を垣間見て、自分の安易な日々や無知の脳髄に雷の稲妻を受けたような衝撃であった。又、「老いて学べば死して朽ちず」の意味を問う年来の問題意識の解になるヒントを教えてくれる先人の話であった。翁の70代以降晩年の生 -
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『小島直記伝記文学全集九巻 異端の言説石橋湛山』
(中央公論社昭和62年版)
を読んだが、表記のものと同じ作品であると思う。
自分の読書生活のなかで、日本近現代の政治や経済の本を読むたびに気になる人物としてよく目に止まるのが石橋湛山であった。歴史的な事象の諸々の場面で話題になり、一時総理大臣にもなった人なのに、今までその経歴や思想は殆ど知ることがなかった。
にもかかわらず、何故か親しみを感じ共感を覚える存在であったことは不思議である。
その理由がこの伝記を読んではっきりとわかった。
彼は甲府第一中学(甲府一高)で2年落第したことが幸いし、札幌農学校1期生でクラークに薫陶 -
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その《熱》という言い方を、おもしろい、と感じた。そこが武藤の武藤らしさだが、自分の工場の従業員だけでなく、人間が自分の仕事に打ち込んでいる姿を、何よりも好んでいる
しかし自分の言葉をひねくれてとらないで、さっさと着替えをし、また駆け戻ってきたところが素直でいい、と思った
要するに他力本願ではだめなんだ。もっと真剣に、君は君自身の仕事と対決せねばならない
おい、お祝いをしよう
友吉といいます。陰ひなたのない働き者です
自分の人生にとっては決定的な、天下分け目の決断がそこにかかっているその対象から眼を背け、自分の身体をよけさせるとき、《飛躍》も《大望》も永遠に手の届かぬものになる
自分の生活を立て -
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斎藤一人さん推薦!!
「時々こういういい本に出会うと、本好きの私にとっては、ふるえるぐらいのよろこびです」
裸一貫から起業し、日本を代表する大物財界人となった松永安左ェ門(やすざえもん)の反骨精神あふれる生き方を描いた名作の復刻版。
松永安左ェ門は、明治8年に九州の壱岐で生まれ、上京後、慶應義塾に入塾し福沢諭吉の教えを受けた。しかし、人間の真価は学歴ではないと慶應義塾を中退。福沢の紹介で日本銀行に勤務するもサラリーマンが合わず退職。石炭販売業を始めて、芸者遊び、相場……とムチャクチャな生活を送りながら、大成功を収めたかにみえたが、株暴落ですべてを失い隠遁。読書三昧の2年間の浪人生