中村政則のレビュー一覧
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昭和時代から平成時代にかけての年表。1ページに1年間の出来事を記載している。昭和時代は1926年から1989年まで。平成時代は1989年から2019年まで。合わせると、1926年から2019年までの90年強の間をカバーしている年表だ。
読み物として買い求めた訳ではない。時々、日本の近現代史に関しての本を読むので、その時の参考に買い求めたものである。例えば最近では、第二次大戦直後の占領軍と日本の姿を描いた「敗北を抱きしめて」という本を読んだが、年表を見ながら本を読むと理解が進んだりする部分があるということ。
戦争、高度経済成長、バブル経済とその崩壊、長期的な経済停滞、大震災など、日本はこの間に多 -
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本書では如何に第二次世界大戦が日本に影響を及ぼしたか、日本が大戦をどのように考えてきたかについて重視しながら、批判的に戦後史を叙述している。この本は小泉政権で終わっているが、今書いてもそんなに変わらないであろうことに気づく。ある意味「戦後レジーム」が地続きなのであり、それが政治を規定しているということであろうか。有事法制、構造改革、女性活躍と現政権は論点の多くを共有している。戦後という視点から現政権を考えることに多くの材料を提供してくれる。
戦後社会の風景については、著者の体験・実感が滲み出ていることが味を出している。傍観者ではなく、まさにその時代を生きた者としての書きぶりである。
この本には -
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▼『戦後史』――この本を初めて手にとったのは大学1年の時だった(読み返してみると、自身の戦後史観の基礎になっているのではないかと思われる)。
▼内容は経済についての言及が一番多かったように思う。著者の言う「60年体制」も、いわゆる「55年体制」とは違った観点から提唱されていると考えてよいだろう。
▼全体的にボリュームがあり、また社会学的視点からの言及が多く感じさせられる戦後史で、「出来事」を振り返るのを目的とするならば、第3章(「昭和史」の終わり)まで一通り目を通すことを勧めたい。
▼なお、便宜上「昭和史」に分類したが、本書はその後平成、小泉政権期までカバーされている。 -
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ネタバレ[ 内容 ]
敗戦から60年。
戦後を否定的にとらえる論調や歴史意識が強まり、いま戦後最大の岐路に立っている。
戦後とはいったい何だったのか。
戦争とグローバルな視点を重視する貫戦史という方法を用いて、激動の60年を描き出す。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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敗戦
新しいタイプの占領:軍隊の解体、賠償金の取立てだけでなく、日本の政治・経済・社会構造の全面改造ともいうべき包括的占領政策
天皇制を利用した間接占領
日本占領はイラク占領のモデルにならない
理由?フセインには天皇のようなカリスマ性および政治的威力がない
?日本には資源がないがイラクには石油資源がある
?対日占領には国際世論の支持
日本の民主化:あきらめや再生の転機として積極的に受け止められた
経済民主化政策のかなめ:農地改革・労働改革・財閥解体
農地改革は最も成功した改革←農民の勤労意欲が高まり農業生産力が向上したから
憲法第一条と第九条の関係
天皇制を維持し、国体を護持する一条と戦 -
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私事ですが、わしの実家は千葉市の端の方にあります。市の中でも「田舎」の部類に入る場所だと思います。
今でこそ、実家は新築家屋に囲まれていますが、昔は家の前に180度、田んぼが広がり、朝には日の出の光がこうこうと家の中を照らしたものでした。
その一面の田んぼの中には一本の細い農道が走り、ここを片道30分かけて小学校へ通いました。この農道の半ば、田んぼの真ん中から、遠く東京方向を見渡せば、いつも遠くに聳えていたのが「2人の黒い巨人」。
正体は川崎製鉄の2基の溶鉱炉です。学生時にアルバイトしたマツキヨでは作業着用の洗剤が飛ぶように売れるほど、地元は労働者の町でもありました。私の父も、川鉄の下請