田村裕のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
田村の貧乏だった時の話。タイトルの【ホームレス中学生】が印象的でホームレスになった話が中心と思いきや、人間的な話が多くあった。
周りから気に入られていた田村なのでホームレスになっても何とか助けてもらえた。というかプライドもあり、普通であればすぐに友達に相談するところを我慢してホームレスで過ごす忍耐もすごい。
あと、お母さんっ子やと思う内容もたくさん書かれており感動して涙する部分もたくさんある。母の死による不幸で生きる気力も亡くして不登校亡くなってしまう時としてもあるけど助けてもらう人に感謝されながら希望の活路を見出す。
やっぱり父さんの【解散】はスゴイ。子ども三人を離れ離れになってもどうにでもなれ的なところがある。妻の死や自らも癌となりリストラされて上で生きていくのは辛かったのであろう。
著書では父親についの内面はあまり書かれていないが、【かいさ〜ん】というまで追い詰められていた心情はかなりの所まで来ていたと思う。
貧しくてお腹が減りすぎて授業中もスナックパンをかみ続けたり、茶碗一杯のご飯を二時間かけて食べるビンボー話はスゴイと思った。ご飯をかみ続けて味の向こう側の一瞬の甘さや味わったとあるが普通の人ではなかなか体験できないことも書かれている。 -
Posted by ブクログ
久しぶりに田村裕さんの『ホームレス中学生』を読み返しました。
普通に考えればあまりにも壮絶で過酷なはずの体験を、これほどまでに面白く、前向きに表現できる筆力には改めて驚かされます。読み終わった後に「面白かった」と感じさせてしまうあたり、やはり名作としての力があるのだと実感しました。
特に、お母様とのお別れのシーンは、何度読んでも涙なしには見られません。壮絶な人生の記録でありながら、不思議とまた読み返したくなる、どこか温かい魅力がある一冊です。
これから先も、折に触れて手に取る「自分の中の定番」として残り続ける作品になりそうです。 -
Posted by ブクログ
ひいき目で⭐︎4笑
麒麟田村、一般的にはホームレス中学生、ラヴィット川島の相方で通ってるけど、実はナイトスクープで普通の人にちょっと言うことが面白い。
ちなみに同い年。
子育て編は私が体得してきたことが書いてあり、ほんまに子どもの相手してる人しかわからんことやと思った。
夫婦編は尻に敷かれすぎ笑 やけど他でも感じたけどこの人素直なとこがあって、やってみよう・改善していこうてのは実際はなかなかでけへんこと、(特に年食ってきたら)えらいわ。
芸人編でこんなアホが書いてることを真面目に読んできたんかと思ったけど笑、後輩が繰り返し言うことを聞いてみようてのも素直なとこで、いじけてたんが立ち直ったんはこういう経緯があったんかとわかった。
サバンナ八木が皆テキトーな営業を真剣にやって勉強もして今高橋よりよく見るぐらいになったんにしろ、「くさらんとがんばる」って大事なんやな。
それと真剣に書いたものってうまいヘタは別として伝わるなと思ったわ。 -
Posted by ブクログ
父から突然告げられた家族解散宣言。
その日から少年田村の家は公園(大学のすぐ近くのようなので探しに行ってみたい)の滑り台になった。
田村が経験したような空腹感は、僕は一生味わうことはないだろう。
飢えて死にそうなときに自動販売機の下で見つけた500円玉って、ホンマに天からの恵みに思えたやろうなあ。
兄姉3人で暮らすようになってからの1日2,000円というのは高校生にとって贅沢すぎると感じたが、それが300円になったときの暮らしぶりは想像を絶するものであった。
そんな生活の中でお姉ちゃんが発見した「味の向こう側」。
これめっちゃおもしろい。
極限状態の人間だからこそ生み出せた発明だ。
登場人物の中で、めちゃくちゃ親切な川井のお母さんと、恩師・工藤さんはとても印象深かった。
あの田村がスポーツ万能でクラスの人気者だったなんて俄には信じられないのだけれど、最後の「母に今伝えたいこと」では彼の心の温かさを窺い知ることができて涙腺が緩んだ。
田村はお母さんのことが本当に好きやったんやなあ。
ええ話や。 -
Posted by ブクログ
まるで田村氏から直接話を聞いているような、テンポの良い文章。読みやすく一時間あまりで読み終えた。
だが、それは著者の語り方や人柄が為せる技であって、内容自体は壮絶なものだ。
子どもがこの本を読んだとき、笑い飛ばすことができればそれでよいのかもしれない。だが、大人になって読むと、「こんな中学生、いやこんな家族が生まれないためにはどうしたらいいか」を考えざる得ない。
家がなくなってからはたまたま周囲に恵まれていただけ良かったが、そもそも福祉的な制度からはみ出た存在だった田村家。
この家族が、こうならなくて良かった社会にしていかなくてはいけない。
そう考えると、読後は重い気持ちになった。