花衣沙久羅のレビュー一覧
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ネタバレお見合い相手がまさかの外国の王子様──それも双子!?
上司でもある弟王子と、婚約相手として名を挙げてきた兄王子の間で揺れる秘書ヒロインの物語。
現代と王室ロマンスが交錯する少し不思議な設定ながら、テンポは読みやすく、後半からは一気に胸きゅん展開が加速します。
ヒロインが受け身なだけではなく、ちゃんと自分の気持ちを言葉にできる場面もあり、芯の強さが感じられたのが好印象でした。
ヒーローは序盤から情熱を隠しきれず、素直になれない不器用さと嫉妬の混ざった態度がなんとも人間らしくて愛しい存在。
兄を巻き込む展開はやや複雑でしたが、終盤の想いの告白は素直に心が温かくなりました。
全体としては甘さ控 -
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ネタバレとても良いお話でした。
19世紀前半を生きるヒロインが13世紀へいきなりタイムスリップ。
19世紀で互いに好意を持ちかけていた侯爵家の嫡男とうり二つの男(山賊の頭領)と出会い、愛し合うようになるという設定です。
面白くて素敵な話なのですが、ただ一つ、わかりにくい部分がありました。
タイムスリップものゆえの曖昧さというか、どうしてこうなるのか? という辻褄の合わせ方が今一つなところがあるかな、と。
そこが少し残念でしたが、全体的にはヒーローとヒロインの互いを想い合うだけでなく周囲の人々のことも労るその優しさなど、好感が持てるキャラや設定でした。 -
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ネタバレやっぱり花衣さんの作品は安心して読めるなあと、しみじみ。
ちょっとエルドラドの言動が幼くて、これで海賊?って思ったりはしましたけど、ラモンに囚われたあと、最初は憎んでいたラモンの過去の話やラモンがしてきたことを知って、だんだんラモンを愛していく過程がいい感じです。
ラモン側の心情も所々に書かれているのもいいです。ラモンがエルドラドの裏切りを知ったあたりのシーンは、アオイ冬子さんのイラストともあってて、切なくなりました。
あと、エルドラドのおじいちゃんのカルロス・ラ・クーラとか、兄たちもいい味を出してて、出ては来なかったけど、エルドラドの父母の話も読んでみたいって思いました。(一瞬、攫われ -
ネタバレ 購入済み
なかなか
この手のお話で主人公が本物の娼婦だったのに、びっくり。そして他の方が言っているように意外と年齢差があったのだなと。王子が中年なのもなかなか新鮮でした。イラスト的には20代前半にみえますが。
しかも30半ばとは思えない絶倫ぷり。何食べたらあぁまでお元気なんでしょう?と聞きたくなるほど。
娼婦というのが変わった設定かもしれないけれど、内容的にはありきたりなのにここまで読ませられる文章力はすごいと思います。
個人的には主人公達のキャラはあまり好きなタイプじゃないですが、★4をあげてもいいと思えるものでした。 -
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ネタバレ自堕落な生活をしている王子ディーンを自分の虜にするよう命じられたレダリア。お互いに敵なはずがいつしか好きになって、しかもダメ王子ぶりは演技だったということで、最後は立派な王子様にっていう感じですが、設定としては好きなお話です。イラストも嫌いじゃなかったです。
ただ、最初にディーンとレダリアの年の差が結構あるんだなあって思いました。イラスト的には20歳前半っぽく見えるのに、これで30代半ば。確かにレダリアが子供の頃に大人として出会うっていうのであれば、現在これくらいの設定は必要なのかもしれませんが、レダリアは最後まで気付いてなかったですねぇ。ディーンが気付かないのは分かりますが・・・。
あと -
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読んでみたら結構な歳の差恋愛でびっくりした。王子三十代に見えねぇ。ヒロインとの年齢差がダブルスコア。相手が娼婦とはいえ、三十過ぎた男が十代の女の子を手籠めにするというのは、最初はなんともいえない罪悪感というか、背徳感が若干ありました。どっちかというと最初は女の子の方から仕掛けてるから自己責任なんだけど。
全体的には決して嫌いではなかったんですが、女の子がすごい感情的で、あんまり自分の好みではなかったです。頭良いしいい子なんだけど、今まで押し込めてた反動か、かなり暴走してるぞ・・・はっきり言うと苦手なタイプでした。
反面王子は、最初のイラストが気だるげな色気のある表情をしてて、でも読み進めてみる -
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ネタバレ5巻目は意外にも前作の「愛は英国公爵の瞳に導かれて」と同じ場所、時代設定で、ガイもアリスもでてきました。相変わらず仲よさそうで何よりです。
今回の主人公ルルは、全くの下町育ちで、アーサーは借金取りに追われていたルルを助けた後、突然ルルを花嫁として自分の領地に連れてってしまってますが、彼はなぜあのときあそこにいたのかってのが、ちょっと気になりました。
前作ガイと同様、最初は自分の気持ちに戸惑ってる感じのアーサーでしたけど、やっぱりルルに惹かれていく気持ちは止められないみたいですね。ガイがルルを見ただけで嫉妬するくらいですから・・・。
アーサーを亡き者にしようとしているのも、父ケンドリック卿 -
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ネタバレ貧乏で家庭教師として家族を支える一方、小説を書く趣味を持つアリスがひょんなことでウィンダミア公爵ガイに小説の一部を見られ、小説の続きを書くためにガイの元に連れてこられ、そのうちお互いに惹かれだすっていう王道のお話しで、これでHシーンが多かったら、ティアラだなぁって思いながら読んでました。
鋼鉄のプリンスと呼ばれるガイとアリスがだんだんいい雰囲気になってきたのに、ガイが川に流され、そのあとアリスが流された後、手のひらを返したように、アリスを家に帰して、絵もすべて処分って展開にはちょっと驚きました。いくらアリスのことを思ってのことでも、それはないんじゃないかなぁって。
王道のお話しで予想通りの -
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ネタバレ3巻目は砂漠の国サッファール。最初に何で王女アイーシャと護衛隊長のイスファが洞窟にいるのかよく分からなかったのですが、ジンと契約して、ジンに乗っ取られたアイーシャを戻すためにはイスファが必ず口づけしないといけないっていう設定に、ニヤニヤしっぱなしです。
イスファ側の心情も書かれていて、お互いが身分違いで相手を思ってはいけないと思いながらも段々惹かれていくので、これでほんとにジャマル王がいい人だったら嫌だなって思っていたら、ジャマル王が完全悪役に書かれていたので、どっちがいいと迷うことなく、安心してラストまで読めました。
アイーシャの父王は生きているとは思いましたけど、彼によって明らかになる -
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ネタバレツタンカーメン王が死んで10年くらい経った古代エジプトのお話ですが、1巻完結の割にはいい感じで終わったと思います。
王暗殺の疑いをかけられたナナクトを寵姫として側におくソカリス王子。いくら目を離せないといっても一緒のベッドで眠ったりするというのは、最初から好みだったんじゃないかなぁって思いますが、ナナクト側は王子のことを好ましく思ってはいても、身分の違いで終始引きぎみです。
ナナクトの一人称で書かれていますが、一人称の作品の割には違和感を感じず最後まで読めました。ソカリス王子側の心情が入っていたら、もっと面白かったとは思いますけど。
ナナクトがソカリス王子から離れてしばらくして、ソカリス -