豊田穣のレビュー一覧

  • 蒼空の器
    一番気に入っているのは、兵学校時代の話である。
    著者の豊田穣氏も卒業生であることから、兵学校での生活の様子がよくわかり、同期生たちの様子も活き活きとしている。
    たとえば、兵学校を合格し江田島へ行った日、仲間たちと古鷹山へ登ることになったとき。
    どん尻を行く豊田氏のあとから応援の声を出しつつ、さらに遅...続きを読む
  • 零戦よもやま物語 零戦アラカルト
    筆者の一人、「豊田穣」さんは、艦爆乗りで、撃墜されて捕虜になっていたパイロットです。
    自身のエピソードで、かいた「俘虜記」や、「蒼空の翼」はまだ読んでいませんが、これも是非とも読みたい物です。
  • 『雪風ハ沈マズ』 強運駆逐艦 栄光の生涯
    雪風が不沈艦となっていくには、乗組員のたゆまぬ努力があったからで、特に艦長の指導力は不可欠だと思う。また、空からの攻撃を、巧みに避けていく技術は本当に凄い。
    大和始め、多くの船が沈み、多くの人の命が失われたけど、その想いは今の平和の礎であろう。
  • 『雪風ハ沈マズ』 強運駆逐艦 栄光の生涯
    幸運の不沈艦である駆逐艦雪風の戦いを描く。
    大平洋戦争を戦い抜いた雪風の乗組員が見てきた多くの悲惨な戦い。
    艦自体もそうだが、歴代艦長の姿や、乗組員たちの思いや考えもそれぞれ魅力や人間味に溢れて描かれている、傑作駆逐艦戦記。
  • 『雪風ハ沈マズ』 強運駆逐艦 栄光の生涯
     幸運にも終戦最後まで生き残った駆逐艦「雪風」の物語
     生き残るということは多くの仲間の最期を見届けるということ
     未帰還の艦に「雪風」の身代わりになったんだという声がどこからかと出てくる  陽炎型18隻、ほぼ同型の朝潮型10隻、さらに新しい夕雲型20隻で生き残った唯一の艦 
  • 『雪風ハ沈マズ』 強運駆逐艦 栄光の生涯
    典型的な太平洋戦争戦記ものです。戦争に参加していた人の記述は細かく、戦いの様子がよくわかる。もう少し後世になされた学術的分析もあればなおよかったと思う。
  • 『雪風ハ沈マズ』 強運駆逐艦 栄光の生涯
     開戦から終戦まで戦い抜いた雪風の軌跡。歴戦の中でも、決して沈むことなく最後まで立派に戦っているその様子は、乗組員の誰しもが生き生きしているからなのか。
     寺内艦長の豪快さには当時でもそうそうお目にかかれない人柄だったのだろうとしのばれる。 丹陽になってからの雪風についても少し描かれているので、そこ...続きを読む
  • 四本の火柱 高速戦艦勇戦記
     金剛型戦艦の最期を書いた小説。四隻全部を扱ったのは珍しいなと手にとって見ると、真坂の豊田氏でちょっとびっくり。比叡・霧島に結構ページを割いて、金剛・榛名はさらっと書いているあたりは、末期過ぎて資料が少なかったのか、思い入れが違うのかは謎です。
     個人的には、表題作ではない黒田参謀について書かれた話...続きを読む
  • 戦艦武蔵レイテに死す(上)
    巨大戦艦武蔵の物語。太平洋戦争当時に極秘に開発された戦艦大和と同種艦武蔵、世界最強46センチ主砲搭載、テクノロジーの終結にようる沈没しないシステム、攻撃されて片側から浸水したら、その反対側も同じ量を浸水させて、船を水平を維持する。だがしかし、その運命は悲しい方角へ向かっていた…。