杜康潤のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
購入品(おそらく目黒行き)
『鋼の錬金術師』で一躍有名になった荒川弘のアシスタントを長らく勤めてきた杜康潤。彼女の実家である臨済宗のZ寺を舞台に寺を継いだ兄が寺を継ぐまでの間の僧院生活を丹念に描いている。
画のスタイルや作者のノリといったものは、やはり同じ新書館で展開された師である荒川の『百姓貴族』と瓜二つの印象を受けてしまうが(『百姓貴族』とは掲載誌も同じである→担当は違うはずなのだが)、直接の当事者が語りかける(あるいは畳み掛ける)のとは若干異なった印象を受ける部分があるのも事実である。
一方、宗教社会学の観点で本書を眺めることができるのかもしれないとは評者の考えである。一般的に宗教 -
Posted by ブクログ
面白い。臨済宗の坊主様の実情を赤裸々告白 笑。寺の息子に生まれてしまったために、後を継いだ坊主様の裏話を妹が聞いて漫画にしている。そもそも、そういやなんで坊主の家系って存在してんだっけ、だって結婚しちゃだめなんじゃんかったっけ?とかまえまえからおもっていた。廃仏毀釈ってーことで、明治時代以降、お坊さんたちは後継者探しが困難になったため、タブーであるはずの妻帯を許されるようになり、平成の現代では、世襲のような形で坊主3世がうまれてしまっているらしい。いやー日本らしい。なぞがとけた。/あと、幽霊の存在を普通にいるものとして、坊主さんが話をしていたもの衝撃をうけた。だって、成仏したら幽霊なんて仏教の
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Posted by ブクログ
あえての雑学カテ。漫画ですけど。エッセイ・マンガです。
寺育ちの作者が、身内の当事者(=住職)にインタビューを行い、ある程度フィールドワークも行っているので、内容が充実しております!普段知る機会が無いだけに貴重…!事例が臨済宗なので、禅の話も出てきます。同じ禅宗の曹洞宗の方なら肯ける所もあるのでしょうが、真言宗や浄土真宗とは大分異なると思われますのでそこだけ。ちゃんと「諸説あります」と断っていらっしゃるところが謙虚でまた良いのです笑
馴染みは無いけども、実は私たちに身近な仏教の世界。この世界の奥深さを垣間見ることができます。というか、お坊様に頭が下がる思いです…。 -
Posted by ブクログ
百姓貴族六巻発売を記念した杜康さんのインタビューを読んで、興味が湧いたので百姓貴族⑥と一緒に購入しました。
内容は仏教に興味があるのであれば楽しめると思います。お寺の厳格で、稀に緩いエピソードや、住職になる為の修行の大変さ、また作者さんの寺の娘としての視点の話など、読み応えがあります。生半可な気持ちと覚悟では決してお坊さんにはなれない、というのが伝わってきました。
ただ絵に関しては、建築物や道具などは巧いですが、人物の絵は……後半になるにつれ段々と巧くなってはいくのですが、それでもギャグ調にデフォルメされた人物の、喜怒哀楽の表現が物凄く拙い。発行自体が2009年というのを考慮しても古臭く、悪い -
購入済み
ついに軍師に!
物語が大きく動いた10巻でした。
面白かったー!続きが気になるっ!
・・・でも後半のレポートが結構ページ数あって、私はあんまり興味無いからその分もっと本編か小話的なの入れて欲しかった。