飴屋法水のレビュー一覧
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当時(今も、かどうかは不明)著者はアニマルストア=動物堂を経営する動物商であった。この店では犬猫以外の生き物しか売っていない。
ただし、動物商の仕事をするのは365日分の300日。残りの65日は美術家。
現在この比率がどうなったのか寡聞にして知らないが、わたしが飴屋法水(あめやのりみず)を知ったのは、芝居の演出家、プロデューサーとしてである。残念ながら彼の演出する芝居をじかに見たことは一度もないが、みたくて仕方がない。この本を読んでますますその思いを強くしている。
この本に書かれていることは、単なる動物生態解説や飼育マニュアルではない。動物を飼うという行為から世界全体を、人間の本質を読 -
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なぜか、私は飴屋法水という存在とすれ違っている。ぜんぜん出会っていない。意気投合するなんてかけらも思わないけれど、きっと無茶苦茶楽しい話ができたと思う。いや、今後に期待。
最初にこの存在を知ったのはミルキィ・イソベさんのおかげだ。その後、ああ、あれやったのが飴屋さんだったの、という感じで自分の中でようやく理解されていった。噂に聞いてたアレ、というヤツ。
飴屋さんが暴れていた頃は私はとんでもなく真面目な大学生だったり、田舎の放送局で番組作ったりしていた。そう、間違いなくズレていた。東京で番組を作るようになって、不思議な縁でミルキィさんと知り合った頃、不思議な動物屋がいるのよ、とは聞いたけれど、そ -
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【本の内容】
フェネック、サル、スカンク、ハリネズミ、アリクイ…。
ヒトはなぜ犬や猫に飽き足らず、珍獣を飼おうとするのか。
伝説の珍獣ショップ「動物堂」店主としてあまたの珍獣を扱い、自らも飼ってきた著者による類のない珍獣選び・育成指南の書。
独自の動物観、ペット観に裏打ちされた金言の数々は、読む者に「動物を飼うとは?」と改めて自問させずにおかない。
[ 目次 ]
第1章 レクチャー珍獣初心者のあなたへ(珍獣とは何か(珍獣と苦楽をともにしないか) 動物を買うとは?(その動物は「商品」か「自然物」か?) 物の選び方(必殺技を伝授する))
第2章 動物の飼い方(齧歯目とウサギ目(あなどれない -
Posted by ブクログ
・彼の父、母、彼女、娘の彼女などを巡って、一人称が揺れてくる瞬間がある けど演劇におけるそれの効果ほど立ち上がってくる印象はない…… でも思考の誘導もない、かなりほったらかされた感じ 悪い意味ではないと思う
・それにしても、娘くるみに諭す文章は、原文そのままのニュアンスなのだろうが、でも、なんかキモい わかってることが一つもないと言いながら、思考の場に利用されてる気分になる 特に彼の娘がうまい回答なんかをした場合には それに対する否定も本の中にあったかもしれない、見落としたかもしれない、というか、どう否定するかとかがどうでもよくて、あまり考えずに読み飛ばしてしまったかもしれない ただ、このキ -
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1.
犬で言うとパグ、間抜けでブサイクな動物が著者の好み。あまり凛々しい動物は出てこないことを念頭に置いて。
「僕の場合はっきりと自分の好みというものが分かっている。ニュアンスやテイストでいえば、「まぬけ」である。「バカ」である。「何考えてんだかよく分からん」である。形でいうと「カッコ良くない」「頭が大きい」「顔が細くない」「目が離れている」「手が短い」等である。」
「ためしに今度僕の店に来てみるといい。何人か女の子が働いているのだが、みんなこのものさしにかなったヤツばかりである。」
「そのものさしにかなってないと、たとえどんなにその人が仕事ができてもいい人でも、どっか頭で感心してるだけで、