飴屋法水のレビュー一覧

  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    口調は軽いけど、内容はまっすぐ重い。

    飴屋さん、文章と演劇とでは随分違う印象を受けるけれど、シンプルで明け透けで嘘が無いところは変わらない。

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    2015年03月29日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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     当時(今も、かどうかは不明)著者はアニマルストア=動物堂を経営する動物商であった。この店では犬猫以外の生き物しか売っていない。
     ただし、動物商の仕事をするのは365日分の300日。残りの65日は美術家。
     現在この比率がどうなったのか寡聞にして知らないが、わたしが飴屋法水(あめやのりみず)を知ったのは、芝居の演出家、プロデューサーとしてである。残念ながら彼の演出する芝居をじかに見たことは一度もないが、みたくて仕方がない。この本を読んでますますその思いを強くしている。
     この本に書かれていることは、単なる動物生態解説や飼育マニュアルではない。動物を飼うという行為から世界全体を、人間の本質を読

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    2012年06月14日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    なぜか、私は飴屋法水という存在とすれ違っている。ぜんぜん出会っていない。意気投合するなんてかけらも思わないけれど、きっと無茶苦茶楽しい話ができたと思う。いや、今後に期待。
    最初にこの存在を知ったのはミルキィ・イソベさんのおかげだ。その後、ああ、あれやったのが飴屋さんだったの、という感じで自分の中でようやく理解されていった。噂に聞いてたアレ、というヤツ。
    飴屋さんが暴れていた頃は私はとんでもなく真面目な大学生だったり、田舎の放送局で番組作ったりしていた。そう、間違いなくズレていた。東京で番組を作るようになって、不思議な縁でミルキィさんと知り合った頃、不思議な動物屋がいるのよ、とは聞いたけれど、そ

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    2009年10月04日
  • 彼の娘

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    私の中の飴屋さんはライチ光クラブの印象が強かったので、こんな穏やかな日常の中にも繊細さがある文章を書いていることに驚きました。
    「誰かが誰かである」ということ「生きていることと死んでいくこと」生きる上での根本とも言えることを、幼子に語りかけているのがなんともいえない心地よさと不気味さを醸し出していました。

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    2022年08月15日
  • 彼の娘

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    「私の娘」でなく「彼の娘」なのが多分大切だ。身近な人の死、新たな命とヒトが普遍的に繰り返してきた営みを、先入観やイメージを持たずにひたすら観察する、染み入るような作品だった。死や別れとの向き合いかたにその人の本質が表れると思う。

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    2020年08月12日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    【本の内容】
    フェネック、サル、スカンク、ハリネズミ、アリクイ…。

    ヒトはなぜ犬や猫に飽き足らず、珍獣を飼おうとするのか。

    伝説の珍獣ショップ「動物堂」店主としてあまたの珍獣を扱い、自らも飼ってきた著者による類のない珍獣選び・育成指南の書。

    独自の動物観、ペット観に裏打ちされた金言の数々は、読む者に「動物を飼うとは?」と改めて自問させずにおかない。

    [ 目次 ]
    第1章 レクチャー珍獣初心者のあなたへ(珍獣とは何か(珍獣と苦楽をともにしないか) 動物を買うとは?(その動物は「商品」か「自然物」か?) 物の選び方(必殺技を伝授する))
    第2章 動物の飼い方(齧歯目とウサギ目(あなどれない

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    2014年10月25日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    様々な動物の売り買いに関する情報も書いてありおもしろい。珍しい動物を飼うには様々な努力が必要なのだと知った。

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    2013年03月28日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    ネタバレ

    アニマルストアを経営していた経験から、まず動物を飼う、買うということの心構えの説教からスタート。
    珍獣の飼い方、飼ってみての感想、特徴、苦労を生き生きと書いていてとても参考になった。
    絶対に自分では飼うことのないような生き物の実情が知れた。
    ぜひトビネズミを飼いたい!

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    2013年02月21日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    巡り巡って、ここまで辿り着いてしまった。

    わたしはもとより動物好きで、まあ有りがちですが過去にウサギ、九官鳥、イヌは飼ったことがあります。ネコはずっと飼ってます。
    そのわたしとしては、非常に面白く読める本でした。
    そして、オススメされてしまったこともあって、リス、トビネズミ、トビウサギにとても興味が。かわいい。
    可愛いし、ある程度放っておくことは余裕でできてしまうので、飼ってみたい。

    ……だけど、うちで今飼っているネコはほぼ猛獣で、リスやトビネズミなんて飼おうものなら、勝手にケージを開けて食べてしまうでしょうから、無理。

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    2011年01月28日
  • 彼の娘

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    ・彼の父、母、彼女、娘の彼女などを巡って、一人称が揺れてくる瞬間がある けど演劇におけるそれの効果ほど立ち上がってくる印象はない…… でも思考の誘導もない、かなりほったらかされた感じ 悪い意味ではないと思う

    ・それにしても、娘くるみに諭す文章は、原文そのままのニュアンスなのだろうが、でも、なんかキモい わかってることが一つもないと言いながら、思考の場に利用されてる気分になる 特に彼の娘がうまい回答なんかをした場合には それに対する否定も本の中にあったかもしれない、見落としたかもしれない、というか、どう否定するかとかがどうでもよくて、あまり考えずに読み飛ばしてしまったかもしれない ただ、このキ

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    2020年04月06日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    犬で言うとパグ、間抜けでブサイクな動物が著者の好み。あまり凛々しい動物は出てこないことを念頭に置いて。

    「僕の場合はっきりと自分の好みというものが分かっている。ニュアンスやテイストでいえば、「まぬけ」である。「バカ」である。「何考えてんだかよく分からん」である。形でいうと「カッコ良くない」「頭が大きい」「顔が細くない」「目が離れている」「手が短い」等である。」
    「ためしに今度僕の店に来てみるといい。何人か女の子が働いているのだが、みんなこのものさしにかなったヤツばかりである。」
    「そのものさしにかなってないと、たとえどんなにその人が仕事ができてもいい人でも、どっか頭で感心してるだけで、

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    2016年10月30日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    動物を金で買うことは人身売買と本質的に変わらない、としながらも、それでも飼いたいという欲望を肯定する。本書はその上で希望者に相応の覚悟を突きつける。筆者の現在は、その欲望から解脱したように全く珍獣を扱っていない。それが正しいのだと思う。

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    2015年11月04日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    極私的なジャンルですみません。著者はかつて劇作家や現代美術家であったのを、ある日突然動物商に転職した方で、珍獣ー犬猫ではなくモモンガやサル、もっと変な動物たちーを主に扱っていたそうです。この本はそれらの飼い方指南が大半でありつつ、もともとペットとして手懐けられていない珍獣たちと暮らすということは、分かり合えない相手にどれだけ愛情を与えられるかという意外と大きなテーマが通底しています。私のバイブルです。

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    2010年10月01日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    友達から借りた本。
    序文がくどいというか妙にとっつきにくくて、なかなか文章に入り込めなかった。
    序文を乗り越えた後のヤクザとモルモットのエピソードなどは、不思議な面白さがあってよかった。

    著者はペットショップを経営する側ではなく買う側の人間だったんだろうなと、ボソリとした感想。

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    2010年04月12日
  • キミは珍獣(ケダモノ)と暮らせるか?

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    文章をとくに拘って生業としていない人が、自分で書いたんだろうなぁ、とか。
    なんとなく感じながらも、話を聞いてるみたいにして読んだ。

    が。

    なにが面白くないって、もう耳が痛いわけ。

    これが巻末にある「盆栽の話」とかなら、「うひょー。あはは。」と読んでしまえるのだろうが、もう数ページ目から「あ、はい。よく存じております。考えてないわけじゃあないんです。」と、脳内言い訳大会(涙)。

    いや、内容は面白いし、できれば他人に勧めたい本なのだが。


    とりあえず、本なんか読んでる暇があったら、運動させてあげないと。
    な、1冊。

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    2009年10月04日