ふくしま政美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
権力者・入鹿どもを討ち滅ぼし、理想国家建設の悲願を果たすべく黄泉の国から帰還した“聖徳太子”の世直し復讐譚。学校で教えられた聖徳太子像を根底から覆してくる、そのインパクトたるや。初っ端から蘇我馬子を八つ裂きにして目潰しするのだから、ただごとではない。物語の大半は現世ではなく地獄での決闘が描かれ、醜悪な敵キャラに釈迦の登場、さらには核戦争までが入り乱れる。あまりに常軌を逸した展開に「いったい何を見せられているのか」と困惑するばかりだが、その一方で圧倒的な絵の力に最後まで惹きつけられてしまう。あまりのスケールと狂気に、著者自身が完結を前に筆を置いたのも頷ける。まさしく怪作だ。
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Posted by ブクログ
僧侶の女犯が厳しく罰せられる時代で、戒律を破り己の欲望・自由のためだけに偽善者を次々と打ち負かしていく、清々しいほどに醜悪で恐ろしく魅力的なピカレスクロマン。
超人的な神通力と桁外れの性力を武器に世の理不尽をねじ伏せる展開も強烈だが、本作の真の異様さは主人公そのものにある。彼には成し遂げるべき大義も、到達すべき理想もなく、行動原理すら曖昧なまま物語の中心に居続ける。にもかかわらず作品は一瞬たりとも勢いを失わず、凄まじい熱量を帯びて疾走し続ける。普通なら破綻を招きかねない主人公の不可解さが、そのまま作品の推進力となっているのだ。正に怪作と呼ぶに相応しい一冊。 -
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筋肉だけ
確かに筋肉表現の描き込み量は凄まじいが、逆にそれだけの作品である。アンコールワットやボロブドゥールを思わせる第一作。嫌悪感や恐怖感まで引き起こさせる凄まじい描きこみであるが、ストーリー展開は単純ですぐに先が読めてしまう。もう少しストーリーにひねりがあればいいのに と感じてしまった。