あらすじ
寛政八年、寛永寺――性欲をこらえきれずに、戒律を破って女を買った道楽坊主、その数六十七名が晒物にされていた…。女犯だと?お笑い草よ、女も抱けぬ仏がいてたまるか、仏こそが最高の性力者なのだ!! これが女犯道、おれの世直しだ!! ――怪僧・竜水が偽善者の首を打ち落とす!! 衝撃の作品が完全復刻! これを読んで、君は正気を保てるか!?
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Posted by ブクログ
僧侶の女犯が厳しく罰せられる時代で、戒律を破り己の欲望・自由のためだけに偽善者を次々と打ち負かしていく、清々しいほどに醜悪で恐ろしく魅力的なピカレスクロマン。
超人的な神通力と桁外れの性力を武器に世の理不尽をねじ伏せる展開も強烈だが、本作の真の異様さは主人公そのものにある。彼には成し遂げるべき大義も、到達すべき理想もなく、行動原理すら曖昧なまま物語の中心に居続ける。にもかかわらず作品は一瞬たりとも勢いを失わず、凄まじい熱量を帯びて疾走し続ける。普通なら破綻を招きかねない主人公の不可解さが、そのまま作品の推進力となっているのだ。正に怪作と呼ぶに相応しい一冊。