川上純子のレビュー一覧

  • 危機と人類(上)
    ものすごくおもしろい。まず「囲いをつくる」というのがとても参考になる。心理学か何かの基礎だとか書かれてた記憶だけど,もっと人生の早いうちから知っておきたかった(けど,あまり人生経験がない中だと,その知識の重要さを認識できず素通りしていたかも)。
    本論の方もとても面白い。死ぬまでに世界史を勉強せなあか...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    個人の人生には、自己分析を行い、自分の課題を認識して、それの改善に取り組むことが当然ある。

    それを国家に当てはめ、過去に国が直面した課題、それに対してどう対応し、どんな現場が生まれているのかを体系的に説明いた本。

    個人に当てはめると、自分の課題が、国家の危機に当たる。
    どこまでも現実路線を貫いた...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    ジャレドダイアモンド氏の他の著書に比べてインパクトが薄い気がした。ドイツ、オーストリア、日本、アメリカの危機とそれの対処法が書かれていた。強制収容所、ヒトラー、ウィルヘルム2世、日本の教育、国債、少子高齢化、移民の受け入れ、キューバ危機、気候変動、風土病。最近のコロナウイルスも想定に入っているところ...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    銃のやつの前にこちらを読んでしまった
    維新のくだりしっくりきた。日本の知人に教えてもらった旨の記述がありますが、その人が素晴らしいのだろうな

    サピエンス全史のような一本の筋は見えにくく、単に史実を羅列しただけに見えたので1点減点
  • 危機と人類(上下合本版)

    危機と人類

    名著「銃、病原菌、鉄」ほどの衝撃はなかった。文章が他のダイヤモンド氏の著作に比べて叙述的だった。ただ、日本に関する記述が多く、身近に感じられる部分が多かった。アメリカと日本の危機についてわかりやすく書かれていた。
  • 危機と人類(下)
    下巻は、ドイツとオーストラリアにおける過去の危機、そして、現在進行形の日本と米国の危機などが取り上げられ、最後には世界的な問題と、これらの実例から一般化された法則の有無が検討される。
    オーストラリアの歴史が中々面白かった。アジア・太平洋に位置しながら英国との一体性というアイデンティティを次第にアジア...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    国家の危機に際し、その国あるいは国民はどう対処したのかというテーマで事例を検討する。それは国家的危機の歴史であると同時に、ここで取り上げられた個々の国の重要な歴史を垣間見ることにもなる。
    上巻では、20世紀前半のフィンランド、明治維新前後の日本、ピノチェト時代のチリ、スカルノとスハルトが統治するイン...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    「遠くない過去の人類史から何を学び、どう将来の危機に備えるか?」
    表紙の折り返しに書かれているように、国家的危機に直面した国民がどのようにそれを乗り越えていったかについて、分かりやすく書かれている。

     賛否両論あるようですが、私にはとても面白く、興味深く読めた一冊でした。特にフィリピンと日本(明治...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    2020年15冊目

    下巻では、ドイツ、オーストラリア、現代の日本、アメリカを扱う。

    上巻にも登場した戦前から戦後の日本に続いて、現代の日本について扱う。少子高齢化や資源の獲得について著書は人口が減ることで、日本は必要以上の資源獲得に走ることなく、改善していくと考える。但し、戦争への認識については...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    下巻は7カ国の国家の近現代史を俯瞰して、世界共通の国家課題への対処方法を心理療法の手法を使って分析したうち、ドイツ、オーストラリアを扱い、最後は「進行中の危機」と称して日本とアメリカに焦点を当てつつ、世界全体を対象に危機の対処方法を提示した著作。
  • 危機と人類(下)
    オーストラリアの歴史に触れることができ、興味深かった。
    加えて、日本の課題を考えるに際し、著者の前提と私のそれとの違いを認識する。
  • 危機と人類(上)
    日本の歴史が、外国人の視点からどのように書かれているのか気になって、本書を取る。
    が、他国の歴史の方が面白く、フィンランドやチリなど、新たな知識を得て興味深かった。
  • 危機と人類(下)
    教訓として示されたものはなかったと言うのは言い過ぎかもしれないが、期待していたほどのものはなかったように思う。
    しかし、現在の日本における危機への対応についての指摘は、自分の認識とは異なっていて大事な気付きになった。
  • 危機と人類(上)
    他国の危機や危機への対応について、これまであまり関心を持ったことがなかったので新鮮だった。
    これを教訓として、今後発生する新たな危機への対応や、危機の予防にどのように活かせるのか、下巻に期待する。
  • 危機と人類(下)
     つぎの一〇年において、これらの問題は日本にどのような結果をもたらすだろうか? 現実的にみて、日本が現在直面している問題は、一八五三年の唐突な鎖国政策の廃止や、一九四五年八月の敗戦による打撃に比べれば大したものではない。これらのトラウマから日本がみごとに回復したことを思えば、今日、もう一度日本が時代...続きを読む
  • インベンション 僕は未来を創意する
    テレ東の経済番組で本書が紹介されていたので読んでみた。幼少期の境遇から辿られているが、実に兄弟揃って勤勉でマラソンの限界を越える感覚が好きだったりと努力家な面が伺える。途中の本格的な開発に携わる部分で私は挫折し、後半は流し読みとなってしまった。結構日本に関わる部分が登場するので、ホンダが好きな人はぜ...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    銃・病原菌・鉄の大陸間の緯度経度で、民族の発展が大きく異なるって考察がとても参考になったので。

    上巻はフィンランド、日本、チリ、インドネシアの国家的危機について。
    国家的危機を個人的危機に当てはめて考察する本書のテーマは新しいと思う。

    上の書籍もそうだけど、この人は個別の問題を一つのフレームワー...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    上巻と違い、現代日本をこき下ろしている。
    まあ、客観的にはそうみられているのだろうなと言う感じ。

    日本は国益にそうか、ということよりも国民感情みたいなところのプライオリティが高い施策が多く、それが客観的には、ちょっと政策がクソだなと思われていると。

    まあ、アメリカも大概だが、日本ももっと国益を考...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    日本について多く言及されているので、興味深い。
    特に前半上巻での、明治時代の日本の「選択的変化」についての言及は納得感が高い。
    つまり、ペリー来航を機に変えるもの(封建制度)と買えないもの(マインドセットや天皇制)をうまく選び取った稀有な例であると。

    あとはフィンランドの対ロシアの弱腰外交を評価し...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    トランプ元大統領が引き起こしたアメリカ分断の危機。この本を読めばわかるかも。
    国内分断が、国家的な危機を招く。

    個人的危機から国家の危機を簡単づけてわかりやすい。
    統計的な判断ではないが、著者の関係の深い国フィンランド、日本、チリ、インドネシア、ドイツ、オーストラリアの事例と危機後の国民の向き合い...続きを読む