川上純子のレビュー一覧

  • 危機と人類(下)
    上巻に比べると、読み易さは変わらないと言えども、現在進行形という事もあり、非常に呻吟しつつ読んだ感じ。
    二度目に取り上げる米、豪州、独逸が俎上に。

    自国だけってアメリカへの切り口は鋭く、内容もつぶさ。方策論も多岐にわたる。
    豪の現代史、特に英国コンプレックスを切り抜け、日本の侵略までが知らない事ば...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    観光でしか訪れたことのないフィンランド、チリ。ナショナルアイデンティティという視点から国の在り方や国民性が分析されるとは。銃・病原菌・鉄にも劣らず日本の明治の動きも記されており、興味深く読み進められた。
  • 危機と人類(下)
    危機をどうキャッチして伝えるか?戦時や破綻以外に。その視点が足りない気がする。あるべき姿、国や企業をこうしたい、することがワクワクする未来が来る。その想いが無いから危機を感じないのかな、と。日本の記述は示唆に富んでる。
  • 危機と人類(下)
    何事においても、何かを変化させるときには最低限自分が行動することが必要だと言う事を皆が理解していれば、人のせいばかりにする事も随分少なくなるだろうに。
  • 危機と人類(上)
    第2章
    なぜフィンランドが豊かで、世界トップクラスの科学・教育リテラシーがあり、社会民主主義国家なのか
    そこには大国ソ連と長い国境を接する地政学的理由があり、類稀な愛国心があり、人口600万という小国ならではの綱渡り外交があった
    真田三代みたい!

    第3章
    鎖国日本に対する西洋からもたらされた危機に...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    注)感想は上巻と同じです

    ジャレドさん、銃病原菌鉄に続いて2冊目。
    この本では、いつくかの国に訪れた危機と、その危機にどのようにして対応したのかが描かれている。

    まず、はじめに思ったのは、知らないってことは恐ろしいな、と。この本に書いてあることが、真実なのかどうか、私には確認する術がないけど、そ...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    ジャレドさん、銃病原菌鉄に続いて2冊目。
    この本では、いつくかの国に訪れた危機と、その危機にどのようにして対応したのかが描かれている。

    まず、はじめに思ったのは、知らないってことは恐ろしいな、と。この本に書いてあることが、真実なのかどうか、私には確認する術がないけど、それでも、歴史について知ること...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    読み終わってから知ったけど、「銃・病原菌・鉄」の著者なんだ!!
    この本はいくつかの国の危機(日本も開国と敗戦の時で取り上げられている)について、12の視点で分析したもの。
    歴史、心理、政治、経済、気候などなどを複合的に学べる一冊。
    そして、国や組織、個人が危機に陥った時に頭を落ち着かせて、状況を把握...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    日本を含む7つの国家について、そのターニングポイントとなる歴史と特徴を、個人の危機とそれへの対応に照らし合わせて理解する。

    読み始めは、なぜ個人と照らし合わせる必要があるのかやや理解不能だった。
    だけど、読み進む内に理解できる。個人に生い立ち・経験等に裏打ちされた人格があるように、国家にも性格があ...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    現代世界史の特異点に注目し、フラットで詳細な解説を試みる。
    日本の章を読むと、学校で習う日本史ではなく、世界史の中で明治以降の日本はこのように見られているという視点があり、実に面白い。
    この人の視点、評価軸、叙述は良いね。
  • 危機と人類(上)
    たぶん、NewsPicksでビル・ゲイツの愛読書と紹介されていたのが気になって読んだ本。
    個人的な危機と国家的な危機の類似点と相違点を比較した上で、7つの国に起こった危機を紹介・分析している。
    上巻では、フィンランド、日本、チリ、インドネシアに起こった危機が紹介されているが、フィンランド、チリ、イン...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    下巻は、過去のドイツとオーストラリア、現在の日本、米国、世界について書かれている。

    ドイツと日本の第二次世界大戦の反省の仕方について比較されているが、なぜドイツが反省できたかについて書かれていない。第一次世界大戦ではドイツは反省できなかったので、そこが重要だと思うのに。

    第二次世界大戦ではユダヤ...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    「国家的危機の帰結にかかわる要因」の12項目を、第1次世界大戦や第2次世界大戦当時のフィンランド、明治維新の日本などに当てはめて、どう対処していったかを検証している。
    フィンランドの例を読んでいてとても辛かった。他国の支援がない中で、多大な犠牲を発生させながらも、よく生き残ったと思う。
    危機を世論が...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    危機に対してどう対処したのか?を上巻では個人、国としてはフィンランド、日本、チリ、インドネシアを挙げて物語としている。
    気になったのは、やはり「日本」で、鎖国からペリー来航による危機に当時の日本人たちがどう対処したのか。そして、そこから領土拡大に向けてとった舵取り…
    脅威に対して、各国に優秀な人材...続きを読む
  • 危機と人類(下)
    日本で大規模な移民を受け入れたのは、第二次世界大戦時の朝鮮人のみ。これらの朝鮮人の10%は広島の原爆で犠牲になった。

    アメリカの地理的有利は、ひとつは肥沃な大地。もう一つは、沿岸部と内陸部の二つに水路があること。水路がは道路より20倍も安く済ませられる。

    テレビや携帯電話の普及しているところでは...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    原題は「Turning Points for Nations in Crisis」。大きな転換点としての「危機」(危ないことによるきっかけ、機会)に対して、近代国家がどのような決断をし対処してきたか、著者が長期に渡って住んだり現地語による直接的な体験を通ずるなりして理解の深い世界の七か国(フィンラン...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    ◎フィンランドは小国であり、ソ連との国境線も長く、ソ連の勝利をできるだけ遅らせたかった。
    ◎オランダも小国であり、植民地化したインドネシアに大金注ぎ込む余裕がなかった。なので、学校や灌漑システムをつくるような倫理政策はあまりできず、搾取政策にとどまった。その中で、それまで「オランダ領東インド」と呼ば...続きを読む
  • 危機と人類(上)
    フィンランド、チリ、インドネシア、それぞれの国のターニングポイント。世界の近現代史を学ぶと、今が見えてくる、勉強不足だなあとじっくりゆっくり読みました
  • 危機と人類(上)
    ペリー来航の日本、ソ連に侵攻されたフィンランド…。国家的危機に直面した各国国民は、いかにして変革を選び取り、繁栄への道を進んだのか。世界7か国の事例から、次の劇的変化を乗り越えるための叡智を説き明かす。

    フィンランド,日本,チリ,インドネシア。
    より具体的で読みやすかった。
  • 危機と人類(下)
    下巻も面白かった。現代日本の課題は,ほんとそのとおりと思うねんけど解消されそうな雰囲気はないのは何でなんやろと思う点ばかり。その他の分析もすごく参考になった。
    こういった類の本は,たいてい文章が難しすぎて頭に入ってこないんだけど,この本は違った。訳が上手なのか,原文がそうなのか。
    うなずくことになる...続きを読む