川上純子のレビュー一覧

  • インベンション 僕は未来を創意する

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    掃除機のダイソンの自伝。
    ダイソンがイギリスの企業だと知らなかった。
    勝手にアメリカだと思い込んでいた。
    ダイソン氏はイギリス人やイギリスという国に対して、ものづくりを軽んじる傾向にあると憤っている。
    それも知らなかった。
    そのような逆風の中で、ものづくりに人生をかけてこれまでにないものを作ることにすべてをささげている。
    掃除機以外にも、船やリアカー、電気自動車、ドライヤーなど様々なものを開発し、失敗することに意義があるという信念のもと、失敗もたくさんしている。

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    2023年06月12日
  • インベンション 僕は未来を創意する

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    ネタバレ

    ジェームス・ダイソン著
    技術的な記載も多く、読みごたえが有る。株を購入しようと思ったが現在公開していない模様。ナイキの本でも感じたが、とにかく実名で人をけなしている。
    ・子供が皆創造的な仕事についている事は誇り
    ・子供時代に父親を失っている英国首相は86% 米国大統領12人
    ・英国は製造業に対する尊敬が無い マレーシア、シンガポールに工場を移した
    ・最初に起こした会社は、株主に解任された 発明したものへの権利、株を持たずに失敗
    ・サイクロン掃除機は527個の失敗の末に作られた
     紙パック無しに既存の掃除器メーカがロビー活動
     裁判で紙パック無しを宣伝で謡えなくされた。
    ・アムウエイと共同で製品

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    2022年11月03日
  • インベンション 僕は未来を創意する

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    あのデザインはもともと建築をおこなっていたからのようです。
    三宅一生との信仰、何より自分のサイクロン技術を掃除機だけに留めないところが素晴らしい。

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    2022年06月29日
  • 危機と人類(上)

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    フィンランドのマリン首相の訪日、5/12NATO加盟の意向表明、本書を改めて読み直しました。
    =ソ連が安全でないと感じている限り、フィンランドの安全はありえない。
    =マリン首相の発言にある、ウクライナ侵攻で、ロシアとフィンランドの関係は根本的に変わった。
    今後、このままでは何が起こってしまうのか。日本の(これからの予防的外交)の内容を1市民として考えさせられる週末です。

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    2022年05月14日
  • 危機と人類(下)

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    上巻に比べると、読み易さは変わらないと言えども、現在進行形という事もあり、非常に呻吟しつつ読んだ感じ。
    二度目に取り上げる米、豪州、独逸が俎上に。

    自国だけってアメリカへの切り口は鋭く、内容もつぶさ。方策論も多岐にわたる。
    豪の現代史、特に英国コンプレックスを切り抜け、日本の侵略までが知らない事ばかりだった。
    第3部の現代の危機は、今さらなる一触即発問題が絡むだけに読みつつ動悸すら覚えた。

    日本では今年に入って一段とSDGs問題がマスコミを絡めて姦しくなっているけれど、実際のところお祭り騒ぎというレベルにも思える。我々の大半が生きている間に先進諸国の国民一人当たりの消費率が今より低くなるこ

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    2022年02月12日
  • 危機と人類(上)

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    観光でしか訪れたことのないフィンランド、チリ。ナショナルアイデンティティという視点から国の在り方や国民性が分析されるとは。銃・病原菌・鉄にも劣らず日本の明治の動きも記されており、興味深く読み進められた。

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    2021年11月29日
  • 危機と人類(下)

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    危機をどうキャッチして伝えるか?戦時や破綻以外に。その視点が足りない気がする。あるべき姿、国や企業をこうしたい、することがワクワクする未来が来る。その想いが無いから危機を感じないのかな、と。日本の記述は示唆に富んでる。

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    2021年02月23日
  • 危機と人類(下)

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    何事においても、何かを変化させるときには最低限自分が行動することが必要だと言う事を皆が理解していれば、人のせいばかりにする事も随分少なくなるだろうに。

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    2021年02月01日
  • 危機と人類(上)

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    第2章
    なぜフィンランドが豊かで、世界トップクラスの科学・教育リテラシーがあり、社会民主主義国家なのか
    そこには大国ソ連と長い国境を接する地政学的理由があり、類稀な愛国心があり、人口600万という小国ならではの綱渡り外交があった
    真田三代みたい!

    第3章
    鎖国日本に対する西洋からもたらされた危機に江戸明治の日本がどう対応したのか
    海外の知の巨人が書く明治維新は新鮮だが、概ね「まあそうだよね」って感じ
    明治維新と、太平洋戦争時の日本の指導者の対比は興味深く読んだ。正確な自己評価の違い。

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    2021年01月23日
  • 危機と人類(下)

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    ネタバレ

    読み終わってから知ったけど、「銃・病原菌・鉄」の著者なんだ!!
    この本はいくつかの国の危機(日本も開国と敗戦の時で取り上げられている)について、12の視点で分析したもの。
    歴史、心理、政治、経済、気候などなどを複合的に学べる一冊。
    そして、国や組織、個人が危機に陥った時に頭を落ち着かせて、状況を把握し、危機の原因を分析し、対応法を考えられるようになる助けにもなるかもしれない。

    そして、日本への厳しい指摘はできるだけ多くの日本人に読んでほしいし、受け止めなきゃと思う。

    因みに、分析軸は下記。
    1.危機に陥っていることを認める
    2.責任を受け入れる。被害者意識や自己憐憫、他者を責めることを避け

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    2021年01月04日
  • 危機と人類(下)

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    ネタバレ

    注)感想は上巻と同じです

    ジャレドさん、銃病原菌鉄に続いて2冊目。
    この本では、いつくかの国に訪れた危機と、その危機にどのようにして対応したのかが描かれている。

    まず、はじめに思ったのは、知らないってことは恐ろしいな、と。この本に書いてあることが、真実なのかどうか、私には確認する術がないけど、それでも、歴史について知ることは自分の考え方に幅をもたらしてくれるような気がする。

    例えば、フィンランドの話し。ソ連との関係性について、その内情を知らない人から見たら、なんでそこまでソ連の機嫌を伺うような振る舞いをするのか、理解ができないことだろう。でも、それまでのソ連との関係からフィンランドの人々

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    2021年01月04日
  • 危機と人類(上)

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    ネタバレ

    ジャレドさん、銃病原菌鉄に続いて2冊目。
    この本では、いつくかの国に訪れた危機と、その危機にどのようにして対応したのかが描かれている。

    まず、はじめに思ったのは、知らないってことは恐ろしいな、と。この本に書いてあることが、真実なのかどうか、私には確認する術がないけど、それでも、歴史について知ることは自分の考え方に幅をもたらしてくれるような気がする。

    例えば、フィンランドの話し。ソ連との関係性について、その内情を知らない人から見たら、なんでそこまでソ連の機嫌を伺うような振る舞いをするのか、理解ができないことだろう。でも、それまでのソ連との関係からフィンランドの人々がどのように考えるに至ったの

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    2021年01月04日
  • 危機と人類(下)

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    日本を含む7つの国家について、そのターニングポイントとなる歴史と特徴を、個人の危機とそれへの対応に照らし合わせて理解する。

    読み始めは、なぜ個人と照らし合わせる必要があるのかやや理解不能だった。
    だけど、読み進む内に理解できる。個人に生い立ち・経験等に裏打ちされた人格があるように、国家にも性格があるのだ。
    それはブラックジョークやヘイトスピーチに見られるような国籍ステレオタイプ、みたいな単純なことではなくて、その国の立脚する環境(例えばどこと国境が隣接しているか)や、その国が誇らしく・或いは苦々しく思い出し、しかも広く国民が共有する歴史(特に、危機についての)によって、否応なしに刻み込まれて

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    2020年12月31日
  • 危機と人類(上)

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    現代世界史の特異点に注目し、フラットで詳細な解説を試みる。
    日本の章を読むと、学校で習う日本史ではなく、世界史の中で明治以降の日本はこのように見られているという視点があり、実に面白い。
    この人の視点、評価軸、叙述は良いね。

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    2020年12月21日
  • 危機と人類(上)

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    たぶん、NewsPicksでビル・ゲイツの愛読書と紹介されていたのが気になって読んだ本。
    個人的な危機と国家的な危機の類似点と相違点を比較した上で、7つの国に起こった危機を紹介・分析している。
    上巻では、フィンランド、日本、チリ、インドネシアに起こった危機が紹介されているが、フィンランド、チリ、インドネシアの歴史をほぼ全く知らなかったこともあり、すごく興味深かった。
    まだ、下巻は読めてませんが、オススメの一冊です。

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    2020年12月19日
  • 危機と人類(下)

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    下巻は、過去のドイツとオーストラリア、現在の日本、米国、世界について書かれている。

    ドイツと日本の第二次世界大戦の反省の仕方について比較されているが、なぜドイツが反省できたかについて書かれていない。第一次世界大戦ではドイツは反省できなかったので、そこが重要だと思うのに。

    第二次世界大戦ではユダヤ人虐殺という明らかに悪者にできる対象がいたこと(悪いのは国としてはドイツだが、ナチスが悪で自分はそうではない、ナチスのやったことを明示して後世に活かす、と考えることができる)、フリッツ・バウアー(ドイツ系ユダヤ人の法律家)「ドイツ人はみずからを裁くべし」で「ごくふつうのドイツ人も追求の対象」にし、国

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    2020年12月02日
  • 危機と人類(上)

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    「国家的危機の帰結にかかわる要因」の12項目を、第1次世界大戦や第2次世界大戦当時のフィンランド、明治維新の日本などに当てはめて、どう対処していったかを検証している。
    フィンランドの例を読んでいてとても辛かった。他国の支援がない中で、多大な犠牲を発生させながらも、よく生き残ったと思う。
    危機を世論が認識して合意するということが大事であるが、とても難しい。

    現在の日本が、まだ直面はしていない国家存亡の危機に際したとき、あるいはその気配を感じたときに、どうなるかは心配でいっぱい。
    世論が自分ごととして考え、行動できるか、政府や首長が世論をまとめられるか。少なくともそのとき、対立を煽って人気だけ得

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    2020年09月22日
  • 危機と人類(上)

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    危機に対してどう対処したのか?を上巻では個人、国としてはフィンランド、日本、チリ、インドネシアを挙げて物語としている。
    気になったのは、やはり「日本」で、鎖国からペリー来航による危機に当時の日本人たちがどう対処したのか。そして、そこから領土拡大に向けてとった舵取り…
    脅威に対して、各国に優秀な人材を送り込まれて学んだリーダーたちだったか、そう言う経験をしなかったリーダーたちだったか。
    「公正な自国評価を行うための知識や能力に違い」とな。
    外圧に対しての対処は良かったが、たかだか20年くらいで領土拡大の流れになって、第二次世界大戦の敗戦まで…

    歴史物は、書いた人の主観が強く出るか

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    2020年08月13日
  • 危機と人類(下)

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    日本で大規模な移民を受け入れたのは、第二次世界大戦時の朝鮮人のみ。これらの朝鮮人の10%は広島の原爆で犠牲になった。

    アメリカの地理的有利は、ひとつは肥沃な大地。もう一つは、沿岸部と内陸部の二つに水路があること。水路がは道路より20倍も安く済ませられる。

    テレビや携帯電話の普及しているところでは、相手との会話に注意を100%向けられずに手元の携帯電話を見たりする。

    アメリカの有権者の多くが投票しない理由は、ひとつは有権者登録である。日本のように、特に何もしなくても投票に行けるわけではない。

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    2020年08月02日
  • 危機と人類(上)

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    原題は「Turning Points for Nations in Crisis」。大きな転換点としての「危機」(危ないことによるきっかけ、機会)に対して、近代国家がどのような決断をし対処してきたか、著者が長期に渡って住んだり現地語による直接的な体験を通ずるなりして理解の深い世界の七か国(フィンランド、日本、チリ、インドネシア、ドイツ、オーストラリア、アメリカ)での事例をあげて比較論的に叙述している。
    上巻は個人的な危機を叙述した第1章から始まり、国家的危機としては第2章から順にフィンランド、明治日本、チリ、インドネシアの例を挙げる。危機の要因としてもいくつかあり、他国からの圧力(フィンランド

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    2020年07月26日