川上純子のレビュー一覧

  • 危機と人類(下)

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    上巻と違い、現代日本をこき下ろしている。
    まあ、客観的にはそうみられているのだろうなと言う感じ。

    日本は国益にそうか、ということよりも国民感情みたいなところのプライオリティが高い施策が多く、それが客観的には、ちょっと政策がクソだなと思われていると。

    まあ、アメリカも大概だが、日本ももっと国益を考えて考える部分が出てきても良いのではと思う。
    ただし、結局ロビー活動とか対外的な発信力が異常に弱いため、国益にそう活動をしたとしても、それをアメリカに評価してもらうしかないと言う情けない状態。

    国益にそう活動をすると言うことも必要だが、同時に英語での発信力をあげるということも、国益を考えた時に重要

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    2021年03月19日
  • 危機と人類(上)

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    日本について多く言及されているので、興味深い。
    特に前半上巻での、明治時代の日本の「選択的変化」についての言及は納得感が高い。
    つまり、ペリー来航を機に変えるもの(封建制度)と買えないもの(マインドセットや天皇制)をうまく選び取った稀有な例であると。

    あとはフィンランドの対ロシアの弱腰外交を評価しているのも興味深い。
    つまり感情的なネトウヨは、なんでアメリカの言いなりになっているのか!弱腰外交クソだ!
    みたいなことを言うが、感情的にならず国力を考えて、現実的な判断をとるのが大事だと言うこと。

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    2021年03月19日
  • 危機と人類(上)

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    トランプ元大統領が引き起こしたアメリカ分断の危機。この本を読めばわかるかも。
    国内分断が、国家的な危機を招く。

    個人的危機から国家の危機を簡単づけてわかりやすい。
    統計的な判断ではないが、著者の関係の深い国フィンランド、日本、チリ、インドネシア、ドイツ、オーストラリアの事例と危機後の国民の向き合い方の違いがわかる

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    2021年01月27日
  • 危機と人類(上)

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    いつものような、知識だらだら・キャッチ明快本、というのはさておき、確かに、日本という国の不可思議なパワー、という視点は面白い。

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    2020年10月18日
  • 危機と人類(下)

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    戦後、過去の過ちにきちんと向き合うことで近隣諸国と関係回復したドイツ。戦いで得た独立ではなく与えられた自治のためイギリスを慕い続けたオーストラリア。日本の問題は、合わなくなった伝統的価値観や自国認識、中韓関係。アメリカの問題は民主主義の衰退。

    人類と危機を語る事例として、日本が大きくとりあげられていてびっくり。だけど、世界の中の位置づけ的には確かに妥当だし、現実的メリットとしての民主主義、他国と同列の観点からの比較が新鮮でした。

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    2020年10月09日
  • 危機と人類(下)

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    下巻を読むのは時間がかかりました。
    何もかもが定量的に捉まえる必要はないが、傾向はあって、人も国もその経験を知り、行かせることができるのは確かだなあと思いました。

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    2020年08月29日
  • 危機と人類(下)

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    この本は、ジャレッド・ダイアモンド氏の知ってる国々のお話し。
    フィンランド、日本、チリ、インドネシア、ドイツ、オーストラリア、アメリカ。

    学校で習わなかった知識を得る事が出来る点で勉強になったし、視野を広げてもらえた。

    アメリカについての記述ではあるけど、
    「憲法や法律において民主制を掲げながら国民が投票しない、あるいはできない国は、民主主義国と呼ぶに値しない。」とな。

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    2020年08月30日
  • 危機と人類(下)

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    下巻はドイツ、戦後の日本、アメリカなどについて取り上げ、
    最後に世界全来に害を及ぼす問題にどんなものがあり、今後の危機に世界はどのように立ち向かっていかなければならないかを述べています。
    著書はもともと地理学を専門としているだけあり、切り口や原因に地形や風土、位置に関連性を持たせているところが特徴的でした。
    今回、あげられた国々はすべて著者が住んだり住んでいる人が身近にいたりした国に限られているが、国家的危機の帰結に影響を与える12の要因(要因が多すぎないか?)をもっと多くの国のについても触れることを期待します。

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    2020年05月21日
  • 危機と人類(下)

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    今この時点で読むと、もっと即物的に答えがほしいよ〜と思ってしまうが。部分的には、フムフムなるほどと思うけれど、自分の体験に引き寄せ過ぎではと思うとところも。要因12はやっぱり多いよ。散漫になる。

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    2020年02月28日