杉作J太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
過去の日記とそれに注釈を加えていく構成は、リスナーからの手紙を読み上げるDJのようで、この本自体がラジオ番組みたいだと思った。
著者は徹底してロマンチスト。
「喫茶店のウェイトレス」に感銘を受けた。綾波レイの話もよかった。
コロナ禍の日記では何度も、死んでたまるか、と出てくる。そして自身があわや死ぬかもしれない病気をしたことで生と死についての発言に説得力が増している。
優しい人なのだ。
本編はとてもよかった。
が、杉作J太郎が考えたこともそうだったが、あとがきがだらだらしていて、雰囲気も本編と違うし、あまりよくない。読み終えて微妙な気持ちになってしまう。本編はとてもいいだけに惜しい。