【感想・ネタバレ】あーしはDJのレビュー

あらすじ

D「どんなにつらいときも」、
J「J太郎はラジオをやり続ける」、
つまるところ、生き抜くしかないんだ。

四国・松山からほぼ毎夜オンエアされているラジオ番組「杉作J太郎のファニーナイトHUG」(南海放送)。今夜も「あーし」(性差を超えた一人称)=J太郎が、落ち込んだり、うれしくなったり、死にかけたりしながら、その人生と「ある愛の詩」を語り続ける。アコースティック漫画として語り継がれる「ヤボテンとマシュマロ」から25年、読めば、松山の温泉に入っているがごとく、くつろぎが伝わっている脱力系文章。自身のキャリアをまとめるため、10年かかって著者が練りに練り上げた渾身作!!!

・著者メッセージ
全国の孤独な魂たち
ネットじゃ駄目なんだ。
孤独を癒やすのはラジオでないと。
寂しさを埋めてくれたラジオ。
ひとりぼっちのとき、俺のそばにいてくれたラジオ。
大人になって深夜の東名高速を走っていた俺。
大晦日の夜に走っていたこともある。
そのときはラジオの存在が嬉しかった。
カセット、CDではだめだった。
この時間、この深夜、この孤独。
世界にただひとり、いま、寂しい自分。
ラジオの向こうにひとりで喋っている誰かがいる。
これが嬉しい。
あたたかい。
ともに生きている。
生命のあることが奇跡とするなら、その奇跡と奇跡が出会っている。
(本文より)


【目次】
まえがき 遠い星のどこかで。
生まれてきたということについて。
生きながら死ぬ場合もあるのだ。
ある愛の詩*「安室奈美恵によく似た高速道路料金所の職員」
ある愛の詩*「青い海、青い空」
私は死にたくない。がんばります。
まあよく生きたと思うが、まだまだ青春である
何が終わり、何がはじまるのか。
ある愛の詩*「特急しおかぜでお弁当を食べてた女性」
なぜ人はあわてたり、てんぱったりするのだろうか。
ある愛の詩*「山麓のナスターシャ・キンスキー」
ある愛の詩*「喫茶店のウェイトレス」
ある愛の詩*「俺の綾波さん」
あとがき 私は何を考えてきたのか。

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Posted by ブクログ

過去の日記とそれに注釈を加えていく構成は、リスナーからの手紙を読み上げるDJのようで、この本自体がラジオ番組みたいだと思った。

著者は徹底してロマンチスト。
「喫茶店のウェイトレス」に感銘を受けた。綾波レイの話もよかった。

コロナ禍の日記では何度も、死んでたまるか、と出てくる。そして自身があわや死ぬかもしれない病気をしたことで生と死についての発言に説得力が増している。

優しい人なのだ。

本編はとてもよかった。
が、杉作J太郎が考えたこともそうだったが、あとがきがだらだらしていて、雰囲気も本編と違うし、あまりよくない。読み終えて微妙な気持ちになってしまう。本編はとてもいいだけに惜しい。

0
2024年10月29日

Posted by ブクログ

とてもいい本だった。心からそう思う。
だけどまだまだもっとスゴいのも読みたい。
そして映画も見たい。トークも聞きたい。
結論として、全然Jさんが足りていないんだ。
(だからあえて☆3つとさせていただきました)

0
2025年07月21日

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