奥田健次のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
行動分析は科学。人も動物も同じ原理で動いている
強化と弱化、好子と嫌子。四つのルールで全て説明できる。人の心は複雑だからと様子見(放置)するよりよっぽど解決し健全だ
◎「行動随伴性」
その「行動」をした後の「結果」を望ましいほうにコントロールする
◎死人テスト
「静かにしている」は死人でもできるから「行動」ではない
◎「アメ」と「アメなし」で動かす
p.84「ムチ」の副作用
1.行動自体を減らしてしまう
2.何も新しいことを教えたことにならない
3.一時的な効果があるが持続しない
4.弱化を使う側は罰的な関わりがエスカレートしがちになる
5.弱化を受けた側にネガティブな情緒反応を引き起こす
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Posted by ブクログ
筆者は「応用行動分析学」が専門で多数メディアに出演している。「子育てブラックジャック」と言われたことも。
そんな、子育てのプロが届ける、「親が叱らない」ための子育て本。「叱らない」と言っても甘やかすわけではなく、むしろ厳しい事も沢山書かれている。
本書では、専門的な言葉を使わずに、実例を交えながら書いてあるので、行動分析を全く知らない人でも、非常にわかりやすい。むしろ、僕は更に行動分析学を学びたくなった。それほど行動分析に魅力を感じた。
本書は、子育中のママパパ皆に読んでもらいたい本。僕にとっても、今後何度も読み返したい本。正直、気になった内容があまりに沢山ありすぎるので、特別気になった -
購入済み
面白いです
他人の恋愛相談だと色々思いつくのに、いざ、ご自身だと出来ないってありますよね
気軽にそういう物だと読まれると良いと思います
子供との関わり方ハウツー本より異性を落とす方法の様にフランクに読める本です
育児で自責の念に捕われてしまう親には、ピッタリです
子供が問題なのは親のせいではありません
子供の問題は子供に合わせて解決なんて迎合も正しくない
子供の問題は子供のやり方で大人の思う道へ導いていく
と、思いました
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Posted by ブクログ
行動分析学を基に発達障害や不登校の問題に取り組む奥田健次先生の新書です。
この本は行動分析学について専門用語を交えながら解説をされています。
「拝啓、アスペルガー先生」等の著書に比べると専門的な分、難しそうな印象を受けます。しかし、行動分析学について例を用いて説明しており、とても分かりやすく思いました。
また、強度高度障害等の事例もあり、実践家としての著者ならではの書となっております。
著者の他作品と合わせて読むとより理解が深まると思います。
行動分析学に興味がある方
発達障害や不登校の問題を抱えている方
モチベーションの高め方に悩んでいる方へ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ『子育てプリンシパル』が行動分析学による軽い育児エッセイであるのに対して、この本は行動分析学による育児マニュアルだ。
(例)
・片付けを教えるには10個片付けるとしたら親が7個片付けて、子供に3個片付けさせる。そして子供を大げさなぐらい褒める。
・約束を破ったことを叱るより、約束を守ったことを大げさに褒める
・「できて当たり前」と考えずに、徹底的に褒めて強化する
・子供の執拗な性器いじりは、性器をいじった後に必ず手を洗わせるなど「面倒な行動(嫌子)」を与える
・電車で騒ぐ子供だったら、騒いだら即座に電車から降りる。
電車で騒いだら必ず降ろされると学習させる
・性格や遺伝のせいにせずに、具体 -
購入済み
素晴らしいの一言
困った子供は、他のところへ行かせる、そのまま放置する。
そんな教育現場のやり方を真っ向から否定し
排斥させないで、子供に行動を教え込んでいくやり方に
息つく暇もなく読みました
本書でも書いてありますが、絶対にこの本の真似をしてはいけない、そうです。
一人一人に合わせたオーダーメイドのやり方を提供しているからです。
多くの人に読んでもらいたい内容だと思うのと同時に
真似をするなんちゃって先生が出ることの恐怖も感じます
しかし、おねしょの直らない子、教室でジッとしていられない子、お友達を叩いてしまう子…その親御さんにとっては確かな道しるべとなるのではないでしょう -
Posted by ブクログ
著者は、専門行動療法士、臨床心理士として、発達障害、自閉症、不登校などの問題解決を行う行動コーチングアカデミー代表。 特に問題を抱える子ども、家族との取り組み現場での事例が多数用いられ納得感の強い一冊。
行動の前後を確認することで、問題行動が促進あるいは継続される原因を炙り出し、原因の排除あるいは行動者が認識の有無を問わず期待している結果とは逆の効果を与えることで問題を解決させるアプローチが学べる。
例えば「周囲や相手の驚き、心配、言葉なし」→「リストカットの傷跡を見せる」→「相手のたじろぎや、心配、言葉あり」のケースでは、多くの場合腫れ物に触るような対応で「深い問題を単純化しないでほしい