奥田健次のレビュー一覧
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何か不都合が発生した際に、行動・行為の原因(本人の整理的状況を足がかりに本人の成長過程や経歴等を類推し、兎角否定し…てしまうこともある)に注目するのではなく、単純に行動随伴性を記述・整理することで、行動を変えていく糸口を掴むことが可能、それが重要というメッセージ。
そもそも自分には、仕事の上で「怒り」を抱くことが多々あり、まずはそこを直す・見つめることが大事なようなきもするが、大いに勉強になった。
★飴と鞭の「鞭」副作用
①行動自体を減らし積極性を失わせる
②何も新しいことを教えたことにならない・何も生み出さない
③一時的な効果で持続しない
④罰的な関わりがエスカレートする
⑤弱化を受け -
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どうせあれでしょ?「褒める」とか「頭っから否定しない」とかそうゆうことでしょ?と思っていた私。
前半は「褒めまくり」推奨。
天狗になったらどうすんのよ。と思いつつ。
褒めまくり育児、結構楽しいのでまずは良し。
だよね、そうゆう本だよね。といい気になってると途中から雲行きが変わってきました。
それもそうだけど、例えば「お手伝い」。
他では「簡単でいいので役割を与えて褒めましょう」っていうのをよく見ます。それもいいんですけど、役割を与えてしまうと。「それ、やったからもうイイ」っていう子になっちゃう危険性もある。役割はなくても困ってる時には手を貸すという芽を育てましょう。みたいなことが書いて -
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ネタバレ事例で説明した行動分析学の入門書で、杉山尚子著『行動分析学入門』の勝手版という位置づけとのこと。
直前ー行動ー直後の3マスを使い、ウィットもシニカルも含んだ気取らない説明。
行動の定義(死人にはできない、ビデオ撮影して分かる具体的なもの)。
行動の直後に続く結果に原因があるオペラント行動。
好子(こうし)と嫌子(けんし)が原因となる行動随伴性による四つの行動原理。その応用形としての消去、消去バースト、回復、阻止。
行動の四つの機能(得られる:物や活動、注目、感覚。逃避・回避)
望ましくない行動を減らし、望ましい行動を増やす介入としてのエクスポージャー、トークンエコノミー、FTスケジュール、任意 -
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夏の研修(というか講習)で、著者を知った。
子育てブラックジャックの異名を持ち、ブログも連載しておられます。けっこうくどいので疲れているときにはおススメしません。
現在関わっている生徒の課題解決のヒントを探したくて読んだ。
ポイントは
①権利と特権は別物
②アメとムチを使い分けるのではなく、アメとアメ無しを使い分ける
の2点かな。
この2点を軸に、様々な問題行動ケースの改善方法を紹介している。
全てを実行するには、ものすごーーーく気力や体力を使う。中途半端じゃダメ。こちらも真剣勝負。「極論だ!」といえばそれまでだけど、著者がたくさんの実績を持っているのも事実。
私は生徒の母親にはなれません -
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ネタバレ○臨床心理士の実学者である奥田氏による、行動分析学に基づく教育関する著作。
○具体的な子育て(しつけ?)に関する相談事例を元に、質問への回答という形で、著者の考えやアドバイスを紹介。
○「アメとムチ」ではなく「アメとアメ無し」との考え方など、当たり前にやってしまいそうなことを、行動分析額の観点から客観的に指摘、解説。
○単純に「甘やかす」とか「厳しい」といった判断基準ではなく、子どものそのときどきの行動・状況を分析し、「なぜそのようなことをするのか」を「自問自答(口に出してはいけない)」したうえで、望ましい対応をする必要がある。分かっていても難しいと思うが・・・
○著者のいう「どういう大人に -
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ネタバレ『叱る』よりも『褒める』ことで子どもを育てよう~という内容です。
子どもって、毎日やって欲しくないことばっかりやっているもの。叱ってしまうのって手っ取り早くて、怒鳴りつけて子どもが言うことを聞けば自分のイライラも解消されたりするけれど、そこをぐっと我慢して褒めるって…結構辛い…。
褒めるためには子どもをよく見ていなければならないし、親としては我慢がしんどいけど、褒められて出来るようになるならやっぱりその方がいいことだよなぁって思います。
以下本文より抜粋
やってほしい行動の直後に「子どもにとっていいこと」(親の褒め言葉など)を伴わせ、
やってほしくない行動の直後に「子どもにとって嫌なこと -
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叱らないで子育てする方法はないかなー、と思っていた時に出会った本。
「叱らない」と言うと、「甘い」と言われがちですが、ところがどっこい、どきっ!とするほどの厳しい対応も示されています。
叱らないけれど、必要な場面では毅然とした「大人」を示すこと。「アメとムチ」ではなく、「アメとアメなし」で対応すること。それを実行できる大人がどれくらいいるのだろうか、と思いました。
そして、「子どもをしっかり観察すること」。
子どもの行動を観察し、タイミングをつかんでしっかりと褒めること。
普段から手間と時間を惜しまずに子どもと向き合っていくことの大切さを教えられました。
「叱らない子育て」、今日から実