ヨハン・テオリンのレビュー一覧

  • 赤く微笑む春

    Posted by ブクログ

    再読
    内容をほとんど覚えていないというていたらく…。
    でも前作の「冬の灯台が語るとき」の再読からあまりと時を置かずに読んだら、、イェルロフの体の衰えぶりが顕著でびっくりした。老体に鞭打って頑張る姿がハラハラさせられる。四部作の中ではこれが一番印象が薄いんだよなー。

    0
    2017年11月20日
  • 夏に凍える舟

    Posted by ブクログ

    ヘニング・マンケルやトム・ロブ・スミスを連想した。どんな不可思議な現象にも合理的な説明を見出すイェルロフは根っからの探偵気質だな。長生きしてよ。

    0
    2016年08月03日
  • 夏に凍える舟

    Posted by ブクログ

    エーランド島 4 部作の最終巻。
    とてもよいシリーズだった。
    過去が現在に浮かび上がってくる手法は磨きがかかり、
    細かい描写の積み重ねが物語に厚みを与え、
    北欧の夏を感じながら、心を動かされる。

    0
    2016年06月10日
  • 黄昏に眠る秋

    Posted by ブクログ

     ミステリというより、その島での生活というか歴史というか、登場人物たちが生きて死ぬ軌跡をみたような物語。シリーズ化されていると聞いたけど、どんなふうに続くんだろうか。気になる。

    0
    2016年05月05日
  • 夏に凍える舟

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    大好きなシリーズの四作目。静けさの中で物語が淡々と進行していくこの感じがとても好き。舞台が海外に飛び出してスケール大きくなったなあと少し驚いたけど、イェルロフの穏やかで独特の人柄が相変わらずでとても落ち着く。悲しい出来事もあったけど、最後まだ希望を見いだせる雰囲気が漂って終わったのが心に残った。
    でも春夏秋冬で、これでシリーズも終わりなのかなあと思うと寂しいです。
    こんなふうに年を重ねられたらいいなと思ってしまう。私は女だから少し違った感じになるかもしれないけど、憧れる晩年。

    H29年12月6日再読
    何度読んでもジーンと来るこのシリーズ。またきっと読み返す私は。イェルロフとヨンのような、長年

    0
    2017年12月06日
  • 黄昏に眠る秋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ★4,5というところ。とても長いので、途中、ちょっとだけ飛ばし気味に読んでしまいました。それでも、充分に落ち着いたミステリーとして味わい深く、読み終わったあと、事件が解決してほっとしている自分がいました。シリーズ第1作のようなので、その他のものも読んでみようと思います。

    0
    2015年07月21日
  • 黄昏に眠る秋

    Posted by ブクログ

    スウェーデンのエーランド島を舞台としたミステリーであり、二転三転する結論である。日本人にとっては土地勘があるのはイエテボリだけである。

    0
    2015年03月17日
  • 黄昏に眠る秋

    Posted by ブクログ

    エーランド島四部作の第一作目にあたるらしい。舞台はスウェーデンのバルト海に浮かぶエーランド島で、時代は1990年代。1972年におこった5歳の少年失踪事件から話は始まる。その母親と祖父が20数年後に事件の真相を追う話。島の不審人物である男の生い立ちと事件にかかわるまでの様子が、本筋と交互に語られる形で謎が明かされていく。内容は長くてなかなか進まないが、徐々に解明されていきながら、親子の関係がほぐれていき、母親の立ち直っていく様子がよかった。

    0
    2014年05月05日
  • 黄昏に眠る秋

    Posted by ブクログ

    北欧圏発、上質ミステリ小説。

    「ミレニアム」とか北欧圏の作品に注目集まるようになったようですが、
    本書はわりとまっとうなミステリ小説です。
    でも、なんですかね~。
    日本の北国出身者としては、過疎地で暮らす日常の風景や
    人のリズムとかが本当によく描かれていて、
    イギリスやアメリカの作品よりもずっとしっくり読み込めました。
    人物や風景の描写力は半端なくありますし、書き方にも品があります。

    結構な量のページ数ですが、一旦読むとじっくりと時間が
    かかってもいいな、とゆっくり読める、行間リズムに取り込まれます。
    なので、ハイスピード展開などお好みの読者には、
    この作品の持つゆったり感がもったり感とし

    0
    2013年11月17日
  • 黄昏に眠る秋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    長かった!しかし歯を食いしばって読み進めると、どんでん返しがあるよ。80歳のご老人が活躍するミステリ小説でした。

    警官のレナルトが、途中から脳内でドラマ「キリング2」のストランゲになってしまって、いや、まさか、、と思って読み進めたら、"ストランゲ”だったという、勝手にセルフ・ネタバレでした。

    翻訳者は三角和代氏。

    0
    2013年07月23日
  • 赤く微笑む春

    Posted by ブクログ

    エーランド島シリーズ 3 作目だが、
    ジャンル小説の枠を超えたじんわりと効いてくる良い作品群だ。
    「夏」が待ち遠しいが、それで終わりだと思うと寂しくもある。
    このタイプの作品、結構日本人好きだと思うな。

    0
    2013年06月25日
  • 赤く微笑む春

    Posted by ブクログ

    KL 2013.7.21-2013.8.5
    エーランド島のシリーズの中では一番好きかも。
    春なんで、それなりに明るさがあるからかな。

    0
    2013年08月06日
  • 赤く微笑む春

    Posted by ブクログ

    エーランド島シリーズ三作目。「黄昏に眠る秋」も「冬の灯台が語るとき」もとても良かったが、これもしみじみ味わい深く、北欧の香気たっぷりのミステリだ。

    結構派手な展開をするところもあるのに、全体の印象はとても静かで、モノトーンの世界を見るようだ。登場人物は皆、何かを諦めているような雰囲気を漂わせている。翻訳者あとがきで「無常の感覚がつきまとっている」と評されていて、ああ、本当にそうだなあと思った。

    荒涼とした長く厳しい冬の後、ゆっくりと島に訪れる春の気配がとても美しく描かれている。エルフとトロールが人びとの生活の中に息づいていた、今や失われた暮らしへの哀惜の念が底を流れていると感じた。

    0
    2013年06月05日
  • 赤く微笑む春

    Posted by ブクログ

    (No.13-25) スウェーデン・ミステリです。シリーズ3作目。

    内容紹介を、表紙裏から転載します。
    『エーランド島の石切り場のそばのコテージに暮らしはじめたペール・メルテル。ある日彼のもとに、疎遠にしていた派手で傲慢な父ジェリーから、迎えに来るように求める電話が入る。渋々父の別荘に赴くと、そこに待っていたのは謎の刺し傷を負った父だった。そして直後に別荘は全焼する。なぜこんな事件が起きたのか?娘の病気などの悩みを抱えながらも、ペールは父の暗い過去を探りはじめる・・・。

    エルフとトロールの伝説が息づく島で、人々の切ない記憶と過去が交錯する。』

    今回の主人公ペールは、シリーズを通して登場す

    0
    2013年05月01日
  • 赤く微笑む春

    Posted by ブクログ

    最初はとても地味な始まりで
    いつ事件が起こるのか少し退屈
    に感じたが、エーランド島の澄んだ
    冷たい空気感と登場人物達の自然と
    共に生活している姿に深みを感じ
    段々と引き込まれた。
    自然と反するポルノが絡んだ殺人
    事件はかなり衝撃的で事件の謎が
    より影が濃くなり一方、エーランド
    島の石切場のトロールの伝承は
    また事件を白い霧で覆ってしまう
    自然の力を感じた。

    0
    2024年07月22日
  • 赤く微笑む春

    Posted by ブクログ

    エーランド島四部作、第三弾。テーランド島に越してきた家族と、イェルロフの妻の日記を柱に、それぞれの物語が同時進行する。石切場のトロールなどファンタジーの世界や北欧の春の兆しを織り交ぜながら、静かに始まるが、終盤は怒涛の展開となる。

    0
    2022年04月03日
  • 冬の灯台が語るとき

    Posted by ブクログ

    スウェーデン、エーランド島にある双子の灯台を望む古い屋敷に越してきた家族に訪れた悲劇。前作「黄昏に眠る秋」同様、ゆっくりと人間関係が剥がされてゆく。過去と現在を往復しながら、ブリザードの雪や暗い海に世界に引き摺り込まれるような錯覚を覚える。
    前作に続き、老人イェロホフも登場し、ほっとさせられる。

    0
    2022年03月19日
  • 冬の灯台が語るとき

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ストックホルムから島に移住してきた一家。
    越して間もない頃、妻が海で溺れて発見される。
    殺されたのか?事故なのか?

    同じ頃、島に来た警察官。警察官の大叔父がその謎を解く。

    #幽霊現象

    0
    2017年09月24日
  • 黄昏に眠る秋

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    読み終わるまで凄く時間がかかりました。'45の殺人事件、'70年代 の幼児失踪、を'90年代に解決するという、3つの場面が交錯するので、なかなか集中できませんでした。
    '45に殺人事件を起こした男の望郷の念がまず理解できない。なぜそんなに故郷に固執するのか。凶暴で行き当たりばったりの行動する力があるのに、その割には自分で帰郷しようとしない。
    それと気になったのは解決に向かう場面で携帯電話がでてくるところです。'90年代前半は日本ではまだまだ携帯電話よりポケベル主流だったと思いますが北欧はすでに携帯電話が行き渡っていたのでしょうか?

    0
    2017年09月08日
  • 夏に凍える舟

    Posted by ブクログ

    シリーズ4作とも、とても面白かった。美しい北欧の島を背景に、土地の言い伝えを交え、過去と現在が交差する物語がスリリングに展開。4作を通して探偵役を務める老船長の人柄が素敵で、味わい深いミステリーシリーズになっている。
    現在の北欧というと、今まで読んだ本や見たドラマでは、もっと暗くて荒んだイメージだったから、そうでない一面を感じられたのも良かった。

    0
    2017年05月28日