村司侑のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
親戚のたけしおじちゃんが亡くなったのは、
社会人2年目の冬だった。
私の実家は一階が車庫で、
その中に小さな事務所があった。
父の実家がやっていた電器屋の名残りみたいなもので、そこにはいつもたけしおじちゃんがいた。
ひいおばあちゃんの血の繋がらない息子。
私の親戚で、一番好きなおじちゃんだった。
学校から帰ると玄関に入る前に、
たけしおじちゃんのいる事務所に向かった。
おじちゃんは、当たり前のように「おかえり」と
言ってくれてその頃はディアゴスティーニが出してた戦艦大和の模型を作っていた。
「これおじちゃんが作ったの!?」
「そやで。綺麗に塗れとるやろぉ」
そう言って頭を撫でてくれ -
Posted by ブクログ
先月、職場の元同僚が亡くなって、そういうタイミングで読んだので、内容に共感というか、そのことと重ねながら読んでしんみりした部分はある。
ただ、読み始めから、なんかちょっと読みにくさがあった。慣れないことばのせいかな、とも思ったんだけど読み進めていくうちに、主人公の性格と一人称で語られる内容の細かさのギャップかな、と感じるようになった。知らんけど。
出来事、会話、それにひとつひとつに対する考えやツッコミ、コメントなどなどが全て主人公の頭の中で全て言語化されて描写され続けていて(そうじゃないと小説として成り立たないのかもしれないけど)、休む間がないというか余白が少ないというか。
Aについて考えな -
Posted by ブクログ
●感想
大変読みやすい純文学。純文学初心者にもとっつきやすい印象。京都弁で内面を語る手法でリズミカル、あっという間に読み終わった。
ソリティアおじさんの死をきっかけに、ソリティアおじさんとのやりとりのことを忘れていた自分に罪悪感を感じたり、お葬式で出会ったソリティアおじさんの娘さんとの出会い、そして今の彼氏との関係にまで見直すきっかけとなり…。人間なら一度は感じる「誰のことも、結局わからない」感覚。主人公がいい子なので嫌な気持ちにならないし、心の逡巡がそのまま描かれることで、親しみやすさや私にもこういう瞬間ある…が生まれている。
骨のある作品ではないが、万人に受け入れられる作品。
●あらす