あらすじ
第175回芥川賞候補作
人生を切りひらく決断と成長の一手
京都にある味噌製造会社につとめるわたし。ある冬の寒い朝、出勤すると社内のあちこちでささやかされる噂にになつかしい名前を聞く。
「亡くならはってん、黒野田さん」
かつてわたしが心のなかでこっそり「ソリティアおじさん」呼ばわりしていた人が死んだ。
「火事やってんて」
ひょんなことからソリティアおじさんの通夜に参列したわたしは、ずるずると交際の続く恋人、将来の見通しのたたない仕事、それぞれに踏ん切りをつけるためある決断を下す。
軽妙な京都弁で女性の内面を鮮やかに描き、誰にでもある変わらぬ日常におとずれる些細な変化こそが、人生の行き先を変える様を控えめに、けれど確かに物語る胸に染み入る傑作小説。
ソリティアのように無数の選択肢がある人生で、わたしが選んだ次の一手。クリアとなるか、手詰まりか。
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Posted by ブクログ
主人公は京都にある味噌会社の女性社員。ある日、ウワサでかつての窓際社員(ソリティアおじさん)が火事で亡くなったと。彼氏の師匠だった人で、代理で葬儀に参加することになる。その過程で当人とお別れするとともに、彼氏ともわかれることになる。そんな話を主人公が京言葉で〝一人語り〟してくれる。
Posted by ブクログ
ソリおじが亡くなったことをきっかけにしつつ、煮詰まり感のある彼氏との関係を考えていく話し。
ニート気味な彼氏、お世話になったソリおじの通夜に行けない時点で、うーん厳しいよな。
全体的にはわりと読みやすくて、芥川味を深掘りしてしまう。
Posted by ブクログ
ソリティアおじさんと呼ばれた黒野田さんが
亡くなった。
お通夜に行くことになった瑠奈は、黒野田さん
と出会った時を思い出す。
職場の人間関係と、彼氏の海史との関係などに
悩みながら、ソリティアおじさんのお通夜に参加する。
そこで出会った、喪主の琴美に瑠奈の生活が変わり始めていく。
芥川賞候補の本作は、30代半ばの女性に共感する
ポイントが特に多い。
結婚のタイミング、仕事との向き合い方など、考えさせられる事が多いと思います。
Posted by ブクログ
ソリティアおじさんが亡くなった、その日とその後の数日について語った物語で、極端に文学的でもなく読みやすく面白い内容と感じました。
主人公瑠奈(るな)は会社でソリティアをしていた彼のことは知っているけれども彼は既に退職しており、そもそも特段親しかったわけでもない。そんな中あるきっかけで通夜に出席することにった主人公が、故人やご親族、その他の方々とやり取りする様子が、主人公の心中描写を中心に淡々と語られていました。
星3つの評価といたしました。
Posted by ブクログ
●感想
大変読みやすい純文学。純文学初心者にもとっつきやすい印象。京都弁で内面を語る手法でリズミカル、あっという間に読み終わった。
ソリティアおじさんの死をきっかけに、ソリティアおじさんとのやりとりのことを忘れていた自分に罪悪感を感じたり、お葬式で出会ったソリティアおじさんの娘さんとの出会い、そして今の彼氏との関係にまで見直すきっかけとなり…。人間なら一度は感じる「誰のことも、結局わからない」感覚。主人公がいい子なので嫌な気持ちにならないし、心の逡巡がそのまま描かれることで、親しみやすさや私にもこういう瞬間ある…が生まれている。
骨のある作品ではないが、万人に受け入れられる作品。
●あらすじ、本概要
京都にある味噌製造会社につとめるわたし。ある冬の寒い朝、出勤すると社内のあちこちでささやかされる噂にになつかしい名前を聞く。
「亡くならはってん、黒野田さん」
かつてわたしが心のなかでこっそり「ソリティアおじさん」呼ばわりしていた人が死んだ。
「火事やってんて」
ひょんなことからソリティアおじさんの通夜に参列したわたしは、ずるずると交際の続く恋人、将来の見通しのたたない仕事、それぞれに踏ん切りをつけるためある決断を下す。
軽妙な京都弁で女性の内面を鮮やかに描き、誰にでもある変わらぬ日常におとずれる些細な変化こそが、人生の行き先を変える様を控えめに、けれど確かに物語る胸に染み入る傑作小説。第175回芥川賞候補作。
ソリティアのように無数の選択肢がある人生で、わたしが選んだ次の一手。クリアとなるか、手詰まりか。