【感想・ネタバレ】ソリティアおじさんがいた頃のレビュー

あらすじ

第175回芥川賞候補作

人生を切りひらく決断と成長の一手

京都にある味噌製造会社につとめるわたし。ある冬の寒い朝、出勤すると社内のあちこちでささやかされる噂にになつかしい名前を聞く。
「亡くならはってん、黒野田さん」
かつてわたしが心のなかでこっそり「ソリティアおじさん」呼ばわりしていた人が死んだ。
「火事やってんて」
ひょんなことからソリティアおじさんの通夜に参列したわたしは、ずるずると交際の続く恋人、将来の見通しのたたない仕事、それぞれに踏ん切りをつけるためある決断を下す。
軽妙な京都弁で女性の内面を鮮やかに描き、誰にでもある変わらぬ日常におとずれる些細な変化こそが、人生の行き先を変える様を控えめに、けれど確かに物語る胸に染み入る傑作小説。
ソリティアのように無数の選択肢がある人生で、わたしが選んだ次の一手。クリアとなるか、手詰まりか。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

三山味噌で働いていた黒野田さん(ソリティアおじさん)が火事で亡くなった。黒野田さんの最後の弟子にあたる海史の彼女である古井瀬瑠奈が主人公。彼女の視点で物語が進む。物語の調子は関西弁で貫かれ、とても軽い感じがする。瑠奈は海史の代役として黒野田さんの通夜に参列する。喪主である黒野田さんの娘との出会いがあり、海史との別れありで、物語のベクトルは定まらない。瑠奈と海史、味噌とチョコ、父と娘、など対立構造がありそうでないような、フワフワとする感じ。そこが読んでいて気持ちいいところである。ただし、作品が出す主張のようなものを感じ取れず、それで良いような気もするし、読み取れていない自分が残念なような気がする。

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2026年08月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

面白かった。
何年も前に会社を退職したおじさんの急死〜葬儀〜知り合った娘さんとの交流が主人公視点で書かれている。
特に大きな事件はなく日常のちょっと下出来事が主な題材だが、読後感がスッキリしてよかった。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

芥川賞候補作と知らずに読みました。

結果、短い単語のリズムが心地よく、読みやすかったです。

恋愛や結婚についていえば、良い人、気が利く人であれば結婚へたどりつくわけではないと実感させられました。
結婚は恋や愛だけではなく、生活を一緒に作っていくパートナーである必要があるのだなと。
未来が見えない相手とは続けていくことはできないのだなと。

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2026年08月08日

Posted by ブクログ

ネタバレ

病院の先生にお勧めされた本、よくお勧めしたなぁ!先生は私のことよく分かっている。

目で追うと読みづらいけど声に出すと間とかテンポとか良くて進みやすかった。最後の数ページが怒涛、感情の波って感じ。

瑠奈があぁでもないこうでもないってこねくり回すのが結構好きだった、なんかリアルというか。
別れられてすごいと思う、年齢も近くて泣いた。

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2026年09月13日

Posted by ブクログ

ネタバレ

元同僚の「ソリティアおじさん」の訃報を聞いてお通夜に出て翌日熱を出して休むお話。
淡々とした日常のちょっとしたさざ波。主人公の瑠奈が時々に感じたことを丁寧に、短い京都弁で語っていくリズムが心地いい。
淡々とし過ぎて退屈になりそうなところで思わぬ気づきが。手詰まり。行き詰まり。鼻詰まり。転機って意外と何気ないところに潜んでいるもんなのかもね。


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2026年09月10日

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