北夏輝のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレここ数ヶ月間、どっぷり沼につからせてもらった狐さんシリーズ。
ついに完結編かぁ、とかなり寂しい気持ちで読み終えた。
ハッピーエンドなんだろうなぁと予想はしていたが、最後のあの展開は緊張が冷めなかった。
いやぁ…北さんの描く人物は、本当に現実に居たらすぐにでもお知り合いになりたいと思わせる人たちばかり。加えて、伝統行事も今すぐにでも足を運びたい。
「狐さん」がやはり魅力的で、捻くれているところもあるけど、それを払拭するくらい純粋な優しさを持った人なんだろうなぁというのが、物語が進むたびに感じられた。特に彼が春菜に向かって笑みを向ける描写に毎回胸がキュッとなった。
とにかく、狐さんロス…泣
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Posted by ブクログ
奈良の街を舞台に、女子大生目線で描かれた恋バナです。
奈良の街並みや伝統行事の描写もあって旅行したくなりました。
素顔を絶対見せない狐面の男という存在が、
どういう立ち位置なんだろうと思いながら読み始めましたが、
深読みしすぎでした。
主人公の普通で真面目な性格や、
狐さんの癖のある魅力なども丁寧に描かれていて好感が持てました。
深刻な事件は無くともきちんと起承転結の「転」もあって、
読み易かったです。
読者の立場からすると話を面白くしてくれる恋敵もちゃんといて、
魅力的な人物像が話により深みを与えてくれていたと思います。
ひとつだけ気になったのが、
最後まで狐さんの真意がつかみきれな -
Posted by ブクログ
女子大生の主人公が東大寺で出会たのは、美人のお姉さんと、着物姿に狐のお面を付けた青年だった。
第46回メフィスト賞受賞作。
古都の寺院にお面を付けた着物姿の青年(おまけに美女連れ)、なんだかそれだけでもうワクワクするシチュエーションじゃないですか。少々口が悪く図々しいけれどなぜか憎めない青年と、恋愛初心者の女の子の様子にニヤニヤしつつ、奈良の行事も楽しめます。豆まきやお水取りなど季節感あふれる伝統行事が身近で催されるなんてとても羨ましい。
ただ、お面の理由がちょっとベタすぎて急に白けてしまいました。
とはいえ、恋の行方は気になります。続編があるような終わり方だったしね。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ奈良の女子大に通う二年生の「私」は恋愛成就の効果があると言われる鈴を手にいれるため東大寺二月堂で行われる豆まきに参加する。そこで「私」は料理上手で面倒見の良い女性、揚羽と着流し姿で、マジックが上手く、物知りだが、顔にはいつも紙製の狐のお面を被る男性、通称 狐さんに出会う。
そして「私」は狐さんと触れ合ううちに彼に好意を抱くようになる。
これはそんな「私」と変人、狐さんとの恋を描く物語。
私はこの作品を以前から読みたいと思っていたが、中々読めずにいた。このためやっと読めて良かった。また奈良の祭りについての記述が細かく書かれていて、そんな祭りがあるのかと興味深かった。
狐さんがお面を被っている -
Posted by ブクログ
初めは奈良の説明ばっかで微妙だったけど、
池の中とバレンタイン以降は
神様出てきたり人間関係に動きがあったりで面白かったかな。
章変わりで主人公いきなり自分の恋心自覚してたけど...
恋心の自覚は全体的に見て描写が少なかった。
これがきっかけなんだろーなって思えるところがあるだけ。
そして、、、狐のお面の理由は読めたけど
主人公の恋路は読めなかった...外れた...。
現実ではあるあるな結末なのかもしれないけど、
なんだか飛び飛び、ちぐはぐ。主人公の心と行動の過程が隙間だらけ。主人公の成長というよりは盲目になっただけというか。ヒステリックというか。
これ続きあるみたい?!
狐の続きよりも、私