漆紫穂子のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
子供は知らず識らず、人と自分を比べて自信をなくしていることがあります。そんなとき誰かが自分を見ていてくれて、小さなことでも褒めてくれることで、自信をもてるようになります。そしてその小さな自信がやる気のもろになり、さまざまなことに挑戦し、他の分野も伸びていく。自信が成長の糧になるのです。
自立した子供に育てるには、折に触れ、”選択”をさせてあげるといいのではないでしょうか。仮にその選択が失敗であったとしても、自分で選んだことであれば、”自由や選択には責任が伴う”ことに気付き、次への糧になります。失敗を成功へ変えていく工夫も生まれます。
子供にとって、年齢や状況に応じ、困難やストレスがあることは必要なことです。そのハードルを乗り越えることで、次にもっと高いハードルが来た時に乗り越えられるだけの力を蓄えていくのでしょう。お子さんが困っている姿を目の前にしたとき、親心として、手を差し伸べたくなるでしょう。けれどそこをぐっと我慢することも、子供の成長にとって、とても大切なことだと感じています。
中高生のうちにしておくべきことは、自国のアイデンティティをしっかりと持たせること。国際人として活躍しようと思ったら、まず、英語の前に日本語、国際文化の前に日本文化を学ぶべき。 -
Posted by ブクログ
・自己肯定感を育むことは、やり直しがきく。
・子どもに達成感を得させるために、親にできることは「過保護・過干渉から卒業すること」。子どもの乗り越えるべきハードルを取り除かないこと、むしろ、たくさんの失敗と、もめ事を「プレゼント」してあげること。
・急速に伸びる子の背景には、自己肯定感の獲得がありました。それは親が子どもに授けられる「一生の財産」と言えるものなのです。
・未来は大きく変わります。いまだけを見て、「あれをしてはいけない。これをしたほうがいい」と、子どもたちの可能性を狭めることは避けたいです。これからは「想定外のことが起こることを、想定しておく」という姿勢が必要なのです。「正解」より「最適解」を求め、日本国内にとどまらず、世界中の人々と協調・協働していく時代です。
・長所こそメンテナンスが必要です。よいところを伸ばそうと思ったら、よいところを自覚させる必要があります。長所に光をあてることで、短所がかすむことさえあるからです。
・世界で活躍するために最も必要な力とは「共感力」。共感力をつける第一歩は、自分自身に共感すること。自分の気持ちに寄り添えないと、人の気持ちに共感することはできないからです。
・子どもが親にしてほしいことは「伴走」。親にできるのはその力を信じてあげること。そして、寄り添い、伴走しながら引き出してあげることです。
・やる気のスイッチがオンになる瞬間は大きく分けて4つある。①好きなことに出合ったとき。②できなかったことができたとき。③目標ができたとき。④人の役に立つと感じたとき。それでもどうしてもやる気のスイッチがオンにならない生徒に対しては「保留」にすること、つまり「やらないと決める」ことも悪いことではない、と伝えるようにしています。
・父親が忙しく、ほとんど顔を合わさないような家庭で、親子関係が難しくなる思春期になっても、子どもとの信頼関係が崩れない家庭には「お母さんが子どもの前でお父さんの悪口を言わない」という共通した特徴があることに気づきました。実際は、大人同士、文句のひとつも言いたいこともあるでしょうが、少なくとも子どもの前では、互いの悪口を言わないことが重要です。
・Start fast, fail fast.(スタートは早めに、失敗も早めに) 乗り越え体験が、達成感を生み、自己肯定感を育てます。過保護・過干渉は、その機会を奪うことになりかねません。お子さんのこれからの人生、困難なことは何度も起きるでしょう。そのときに自分の力で対処できるよう、いまのうちにたくさんの失敗の機会を与え、それを乗り越える体験をさせてあげることこそ、愛情の表し方なのではないでしょうか。
・勉強の得意な子がもっている「休む技術」。「今は休憩時間。目標達成のために必要な時間と割り切ったことで、気分がすっきりする」。
・あるときを境に急速に成績を伸ばす生徒をサポートした親御さんがやったことは「目標とは逆方向に目を向けさせること」。これから「やる」ことではなく、これまでに「やったこと」を見せるのです。そして、「ほら、これまで、こんなにがんばってきたじゃない。だから、このまま続ければ大丈夫」と言うのです。
・既成概念にとらわれた教育をしていては、苦労するのは未来を生きる子どもたちです。何もしなければ失敗はしない。本当でしょうか?何もしないということは、実は「下りのエスカレータ」に乗っているようなもの。立ち止まっているつもりが、どんどん下っているのです。私には「やるリスク」より「やらないリスク」のほうがずっと大きく見えます。現在の常識で、子どもの可能性にふたをすることだけは避けたいです。 -
Posted by ブクログ
「28プロジェクト=「かた28歳で輝く女性になる! 和の心得レッスン」を提示、中高一貫教育の私学再建で奮闘した漆紫穂子氏が、礼法、茶道、華道、着付けの指導者、家元との対談を通じて、教育内容を紹介する。
それぞれの芸に寄せる思想というか、位置づけに意味が。
「礼法―やさしさと美しさを引き出す授業」
「茶道-思いやりのある子に育つ授業」
「華道-感性を刺激し決断力をつける授業」
「着付け-内面の輝きを表現する授業」
随所に授業意図が展開される。「語学や外国のことを学ぶ以前に、日本のことを知るべき」(14p)。「型とは基本であること」(60p)、「この所作はこういう意味があるのだ」(61p)。
「もし短く切って失敗したと感じたら、それは、最初から短い枝だったのだと思うようにして、それをいかすことを考えるようにしましょう」(110p)。「(和装に時間をかかる時間を)自分だけの時間、(忙しくしてはいるが)心は無の状態」(150p)。
能力をひきだす、やる気をおこす。日常の中に非日常をあえてもちこみ、視野の拡大と視点の深化を、めざすか。それぞれの章に、授業をうけた生徒の率直な感想が配置されているのも、効果的。(小学館 2010年)。 -
Posted by ブクログ
お正月に、ラゾーナの丸善へ行き目に止まったので購入。
本文にもある28歳の未来を考えたときに、どのような女性になっていたいかを考え、そこに辿りつくことを一つの幸せとする。そこに向かって子育てをしていきましょうという内容。
もちろん子供に対する躾や心のスイッチの入れ方などの記載も参考になるが、父親と母親がきちんと会話をしてよい関係を築くことも大事だと記載されていると思う。また、その一つの方法としてNLPの考え方をベースに説明されている。
両親が子育てについてきちんと話し合い、価値観を共有し子供たちに接するようにすることが一つのポイントということを、改めて理解させられる1冊。
◆目次◆
・子供がやる気を引き出す生活習慣-親は何をしたらいいのでしょう?-
・家族のより良いコミュニケーション-親子の会話にすれ違いはありませんか?-
・意識を変えるカウンセリング・エクセサイズ -視点を変えるだけで気持ちが楽になる
・幸せにつながる学校選び -子供の未来から今を見る
・子育てに活かす「仕事力」 -お父さんに知って欲しいこと
・親に伝えたい「学校での気づき」 -家庭でも活かせる学校の取り組み -
Posted by ブクログ
気になった記述
●「自分で選ぶ体験」が子供の自立を早くする
折に触れ自分で選択させることで、失敗しても後の糧となる。
●小さなルールをづくりで、親子の関係がプラスに変わる
靴を揃える、皿を流し台に運ぶ、など簡単なもので家族みんなができることや毎日できること。
●「がんばるときだけ応援する」というスタンス
結果に関係なく、努力する姿勢を応援する。ある程度自立したら本人の意思を尊重し、過度に追いたてない。親子はあくまで別人格であり、子供を自己実現の対象にしない。
●自我の目覚めで転校したあるケース
幼稚園や小学校からの一貫校に通って、信頼も尊敬も得ていた子のケース。はたから見れば全く問題ないが、本人は「この子はこういう子」という定まった役割を演じることに疑問を感じ、転校を決意。
自分の意思で自分の道を選択したことが本人の大きな財産になった。親は子の意思を受け止め、親の意図と違う方向に行く子をサポート。
●ときには家庭に仕事を持ち込んで
子供が将来の仕事を考えるうえで、親の仕事を知ることに意義がある。家庭内で仕事をテーマに会話をすることで、今までにない親子のコミュニケーションが生まれる。